シグナルレッドベイビー

signal red baby

シグナルレッドベイビー
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神7
  • 萌×216
  • 萌19
  • 中立2
  • しゅみじゃない2

--

レビュー数
18
得点
158
評価数
46
平均
3.5 / 5
神率
15.2%
著者
北上れん 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

媒体
漫画(コミック)
出版社
リブレ
レーベル
ビーボーイコミックス~BE×BOYCOMICS~
発売日
価格
¥571(税抜)  
ISBN
9784862633637

あらすじ

笙吾と和美は、歌舞伎の世界で全てを共にしてきた幼馴染――――だった。父との疎遠ゆえに「自分は人に愛されない」と思い続けた笙吾。でも和美だけは違う。いつも傍にいた。我侭で強気でも笑ってくれた……出生の秘密が笙吾を揺るがすまでは。激しい愛が無垢で頑なな蕾を”華”開かせる――
梨園愛・開幕、甘い描き下ろし付。
出版社より

表題作シグナルレッドベイビー

歌舞伎界期待の若手,立役
歌舞伎界名門一家,女形

同時収録作品シグナルレッドベイビー

元歌舞伎役者,俳優
六代目桐山宗近,歌舞伎役者

その他の収録作品

  • ある日のみなさん
  • あとがき

レビュー投稿数18

和美が好きだ~

北上れんさんの絵柄って、失礼ながらあまり好きではないんです。なんか時々構図がおかしい時があるような…。いやいや、失礼なコメントでスミマセン。。

しかし!私は北上さんの作品って内容がすごく好きなのです。ワタクシ的萌えどころ満載です。特にこの『シグナルレッドベイビー』は北上さん作品の中で一番好きです。

梨園が舞台なのですが、みなさんおっしゃられているように「なんちゃって」です。ただこの梨園設定ゆえに、笙吾と笙吾 の育ての父である生臣との複雑な関係が生きてくると思うのです。世襲制のために後継ぎがどうしても必要、とか。周りを見渡せば同業者は親戚ばかり、とか。少し特殊で閉鎖的なバックグラウンドがこのお話には必要であったと。

「実子ではないのでは?」と周りから勘繰られるほど、息子に対して余りにそっけない態度をとる生臣。それでも芸をきちんとこなしていれば父親に認めてもらえる。そこでしか自分の存在意義を認められない、と芸事に打ち込む笙吾。
途中までは生臣に対して、「実子じゃないから?」とか「冷たすぎ!」と思っていたのですが、生臣の笙吾に対する愛情の深さが徐々にわかってきてぐっときました。さらに、描きおろしの生臣パパが良いっ…!こんなキャラだったのかあ~と。可愛いです。

もう一組・将宏×宗近。
宗近がネガティブで可愛い。和美×笙吾がメインのお話の時は将宏ってあまり好きじゃなかったんです。ちょっと自己中すぎやしませんか?という感じがして。けれどもその強い押しで、宗近の不安を消しちゃう。なんかちょっと素敵に見えてしまいました。

けれどもやっぱり和美が素敵。笙吾の孤独や強がりをまるっと包み込んで見守ってて、けしてごり押しはせずに笙吾の気持ちを尊重する。そして笙吾に対するあの執着心もよし。めっちゃツボな攻めさまでした。笙吾が自分の出生の秘密を知ってなんとか保っていたバランスが崩れかけたときに、和美が笙吾に会いに行くシーンがね、もうきゅきゅーんときました。

気になったのは将宏と生臣の若かりし頃の話。うん、将宏は生臣のことが好きだったよね。生臣も将宏のことが好きだったはず。でも生真面目な生臣は男同志という壁を越えられなかったのでしょう。

と推測しました。北上先生、どうか若かりし日の二人の話を描いてくだされ~~。絶賛切望中です。

2

近過ぎるから怖い愛情

 【是】のファンブックで初めてお見かけし、【ひとり占めセオリー】で一気にファンになった北上れんさんの、初めての連載だったこちら。
 1冊丸々表題作品+描き下ろしがあります。

 私にとっては聞き慣れない見慣れない歌舞伎・梨園の世界です。
 他の方も仰る通り、私も一度では全ては解釈出来ませんでした…ちょっと分かり辛い感じです。
 ただ、北上さんの描く男性は本当に魅力的で、それに日本伝統芸の歌舞伎がプラスされて、どれもこれもまぁ艶が増す事この上なし(笑)
(※最初のページはきっと雑誌ではカラーだったのでしょうけど、単行本では当然そうではなく…あのメイクの2人を見たかった!残念)

 少し幼顔で家庭環境に少々難有の笙吾と、6つ年上で同じく歌舞伎役者の従兄・和美のお話。
 お互い小さな頃からずっと一緒で和美が笙吾の手をひいてあげて、人付き合いが苦手な笙吾は和美には慣れ親しんでいます。
 笙吾の師匠は父ですが、それは実父ではなく育ての父。本当の父は、その従兄にあたる人だった――と話が進み、笙吾の心が閉ざされるんですが。
 その後、和美の愛で笙吾の心は落ち着きを取り戻し、義父との関係も徐々に良くなる…という話にはなりますが、どうにも笙吾が聞き分けが良い気がして腑に落ちない。

 父が自分に優しくしてくれないのは血の繋がりがないから…という事実はあまりに衝撃的なのに、笙吾の苦しみが和美によってあまりにも簡単に浮上した気がするのです。
 それ程和美の愛は凄いんだと思うには説得力が足りない気がするし。
 笙吾と和美の恋愛を描くのに、その部分を掘り下げ過ぎなのも中だるみしちゃってダメかもしれませんが、折角笙吾が若くして影のある男(っぽい)んだから、もっとこう、黒い部分も欲しかった気がします。

 けれど最後は恋も親子関係もハッピーエンドになるし、私にとってはちょっと帳消し(笑)
 ノーマルな方が相手を好きになる過程が
「え、いつの間に?展開早くない?」
と思う作品って、ページの関係上なのか多い気がしますが、笙吾は何故自分が和美を欲するのかという流れが自然だったので良かったです。

 同じく表題作品でもう1カップルのお話も。
 歌舞伎役者で親戚関係にあたる宗近と、元歌舞伎役者で俳優の将宏。
 いやー…将宏のオヤジ攻めにちょっと興奮(笑)新しい自分的ポインツ発見(笑)
 作中にチラホラ宗近の事を「愛人」と描いてあったりしたんですが、コレって本当に将宏が結婚してるという解釈でいいのでしょうか。
(※何となく自分的にはオフザケでそう呼んでいる風にしか思えず。)
 コレはコレで私の目がギラギラになる感じでしたが、宗近が体の関係にすんなり持ち込まれるのが急過ぎる気が。

 踏み込むと離れてしまうんじゃないかと言う恐怖が強すぎて、目の前の愛情をしっかり掴み切れずに揺れる感じは良かった!!

 …と、割と疑問点も多いのはありますが、何と言っても北上さんの画の綺麗さ(バランスがたまに崩れる事もありますが)と、デフォルメの可愛さ(多用し過ぎるのもダメですけど)にキュン。
 あと、妖艶な表紙の2人に骨の髄までヤラレマシタので、神決定です。

1

最近ワイドショーでもお馴染み歌舞伎もの

正直、歌舞伎の世界はわかりませんが、跡継ぎとかいろんな問題があるのは
名門という世界では当り前なのかな。

今回もその跡継ぎのお話で。
父親に稽古以外で殆んど接してもらえず、いい子ちゃんを演じてきた笙吾。
実は本当の父親ではなかったというお話。
まぁそれを知っていた従兄がその分の愛情を笙吾に与えてたんで
ショックだったけれど立ち直ってます。
後から知ったことですが、養父も自分のことを嫌ってたのではなく
どう接していいか分からなかっただけで、今ではその分、息子にメロメロになってます。

それよりも実父と養父なんですが過去になにやらあったもようで…
(そっちの方が息子達よりも大いに気なる)
もしかしてこの2人は跡継ぎ問題の為に恋を諦めたのか?
実父の方は養父に対して何らかの気持ちはあったように思えるのですが
その逆は???
でも今、実父には大切な相手がいるようで…
養父にまだ気持ちを持ったまま、その頃今の相手とそうなったのかな??

ん~、今更養父とどうにかなって欲しいとは思いませんが、
その頃の感情とかちょっと気になってます(^^;)

1

全部の扉絵をカラーで見たかった

歌舞伎の世界が舞台となり、着物姿・浴衣姿だけでなくスーツ姿まで堪能できる目に嬉しい作品となりました。

父親を師として尊敬しているため、父子としての情の薄さを芸に昇華させることで納得してきた笙吾。
心の隙間を全て和美が埋めてきたせいか、弱さを上手くさらけ出すタイミングを掴めないまま、足の怪我からぽろぽろと剥がれ落ちてゆく様が健気で優しく染み込んできます。

ひとつひとつを冷静に考えて整理していく姿は彼なりの防御法なのかと切なくなりました。

そして宗近編。
閉鎖的な世界の中で敷かれたレール。
自分の役割・為すべきことが分かっている故に深みに嵌りたくない。
刹那的な関係に縋りながらも宗近が自分を作ったりせず、ニュートラルにいられるのが素敵だなと思いつつ、将宏の前では一歩下がりつつも少し背伸びしてる感もあって、カッコ可愛いなと素直に思えます。

寝落ちの土下座がインパクト強くて可愛らしさが先に立ってしまいますが、二枚目自覚してる宗近の腹を括った最後の台詞にときめかずにはいられませんでした。

2

表紙買い!

「ひとり占めセオリー」を買いに行った時に隣にあり、表紙の絵も気に入ったのと、同じ北上作品という事もあり購入してみました。

全編を通して、歌舞伎界のお話です。
ちょっと血縁とかややこしい部分もあるのですが、ちゃんと家系図が載っているのでそこですっきり整理できます。

まず、幼馴染みカップルのお話が1冊の三分の二を占めています。

私が心魅かれた表紙に描かれているカップルがそうです。

ちょっと親の代が複雑で、孤独と不安に常にさいなまれている受け様を一途に想い続け、支える攻め様。
実は攻め様の執着&独占囲い欲のせいで、受け様と(育ての)父親との距離がなかなか縮まらなかったんじゃ・・・という気もしますが、でも最終的には(育ての)父親と受け様は互いの誤解が解けて距離も縮まり、そして受け様は攻め様から確かな愛を与えられることによって、ようやく孤独や、周りから「いらない・・・」と言われるかもしれない不安から解放され、大団円となり一安心な結末を迎えます。

もう一つのカップルは、受け様の実父と、歌舞伎役者さん。
こちらは大人のカップルという感じで、攻め様も受け様も大人の色気が漂っていてとても素敵です。
私的にはこちらのカップルの方が見ていて萌えるし、大好きです!!

1

従兄弟という身近な関係

このお話はお相手が従兄弟として、幼なじみとして、ずっと支えてくれてまさに理想的な従兄弟もの。
歌舞伎業界ものなので少し特殊設定なのですが、すんなりと楽しめました。

家系の関係が少々複雑で、そのせいでか主人公が必要以上に卑屈になっているのですが、そんな主人公を従兄弟である攻めは暖かく見守って支えてくれます。まさに猫っかわいがりという感じ。
本当に主人公に対して甘あまなので、ひたすら主人公が甘やかされるお話が読みたい時におすすめだと思います。

カップリングがとてもツボに入ったために、ストーリーが少々オチも含めて弱いかな、と思ったのが残念でした。
もっとガッツリ一冊読みたいと思いました。
しかしサブで入っている脇カップリングも素敵でした。

カップリング的にはどっちも甲乙つけがたい感じです。こちらは大人の関係というお話ですね。
こちらもまた、一冊で読みたいカップリングでした。

1

切なさと甘さと

父との繋がりは歌舞伎しかない。
だから笙吾は芸事に没頭した。ひたすらに努めていれば、その時だけは父はこちらを向いてくれる───。

遠い父との関係、何も持っていない自分。
何かを求めることを諦めている笙吾の唯一の存在、和美。
それだけは零れていかないで。そう願う笙吾が切なく悲しいです。

最初から何も持っていないと思えばいい
価値なんてないんだ
隣に来て 俺の手を取って 和美

笙吾が心でつぶやく、切ない思いの数々。
どんな思いでいたのか、笙吾の心情を思うと苦しくなりました。

だけど、ちゃんといるんです、和美は。
笙吾の切ないつぶやきを、まるで聞こえていたかのように言葉にする和美。

ちょっとやそっとのことじゃ離れないって言ってんのに
俺がいてやるから 泣くな
捨てなくていいんだ、笙吾

すくい上げる和美の優しさ、男らしさ、そして深い愛に涙です。
だって小さい頃から、和美が一番寄り添って護ってきたんだもんね。

切ない言葉と甘い言葉の数々が胸に染みました。


もう一個のお話は大希と将広さん。
大希がかっこいい。そのかっこよさに将広は惹かれたんでしょうか。
いじらしく健気でだけど臆病な大希。

将広は案外寂しがり屋だと思うの。
執着してくれないのが気に入らなかったのね。

和美と笙吾のあまあまっぷりも垣間見れて良かったです。
いってきますのお手てぎゅー。大希がいなかったらチューもだそうです、ごちそうさま。

書き下ろしは色んな意味で笑った。
笙吾父よ、あんたおもしろい人だったのね。
和美ちゃん、マーキングしすぎ。
大希、うろたえすぎ。
将広さん、少し黙りなさい。
笙吾はずっとそのままでいてね!

0

やっぱり一緒が一番だよね

北上れんさんの絵柄が好きで購入ー。
「ホネヌキにされたい」を読んだ時にキュンキュンしたので楽しみにしていましたよー。

今回は歌舞伎の世界のお話です。
出てくる人みんな役者。みんな役者。イケメンばっかりだぜ!

ショウゴとカズミは6つ差ということで、いつもショウゴが年下扱いされて嫌がってるのか、と思っていたらそうでもなかった。
むしろそれを喜んでいたし、そこに繋がりを感じていたり、安心感をもてたりしてたみたい。
ショウゴの親子関係が複雑なだけに、カズミがそのことを哀れむなんてことがなかったのが
良かったなーと思います。
むしろ俺だけを見ろ!という執着心の現れ?
最初に、カズミが起こったりスネたりするところを見せてくれるのは俺だけ、と言ってたのですが、
ショウゴがカズミだけに示す感情や表情というのがカズミが独占したかったのか?
いや、そうだろう。ゼッタイそうだろう。
カズミはショウゴだけを可愛がってるみたいですね^^

最後の方にオヤジがでてきましたよ!
素晴らしいかな番外編☆
この番外編がキュンキュンしてたまらなかった~!
この二人いいな!!

3

宗近兄さんが男前だとおもいます(*ノノ)キャ-

作者さん買いです~。
あまり特殊な設定が得意ではないので、歌舞伎かぁ・・・。どろんどろんしてたらどうしようとおもいつつ、購入!舞台は歌舞伎だけどふつーにラブコメでした^^ 

表紙の表情が渋いのでお家騒動でギスギス、話が痛そうなイメージがあったのですが、お家騒動なんつーものはなく、ツンな主人公がお父さんとウマく行ってなくて、尽くし系攻めが傷付く受けをみてられないぜっ!そんな態度ならおれが頂いてくぜっ!っ的話。(ざっくり過ぎ・・・。)うまく行ってなかった親子関係も攻めが受けを一時的に?奪ったおかげで一気に解消。うまくいきすぎ?って気もしないでもないけど、こういう良い感じのエンドもいいですね~。大歓迎♪

もう1カップル入ってたんですが、最初のカプの脇役で出ててた2人のお話。こっちはちょっと大人っぽい感じでした。(なにせもう身体の関係がある状態からのスタートなので~。)愛人?→恋人へって話なのですが、受けの宗近兄さんがカッコ可愛いのが(・∀・)イイ!ステキ(*ノノ)キャ-

書き下ろしのある日のみなさんはくっ付いたカプのラブ満開&オバカな感じが楽しく読めましたw 北上れんさんはこの作品がはじめての連載だったみたいですがそんなの全然分からないくらい面白かったです!
イケメンばっかだしw絵もカッコイイし、ちょこちょこっと入る箸休めのようなちょいギャグも(・∀・)イイ! さらっと読めて面白い!買って良かったです^^

2

家系図ついてます・・

「芸道に専念し邁進し続けていれば、父親も、そして幼馴染である従兄の和美も手を離さずにいてくれる・・・」

父親との確執ゆえに誰からも愛されないと思い続ける笙吾は、はっきり言っていじいじ天然君です。すぐ側にいつも自分を暖かく見守り手を差し伸べてくれる和美がいるというのに!もう押し倒しちゃえよ!和美!と何度思ったことか・・・

前半の笙吾にかなりいらいらしてしまいましたが、後半和美と気持ちが通じてから雪崩れ込むエロシーンの乱れっぷりが・・・可愛いよぉ。
う~ん、浴衣って色っぽい^^

描き下ろしで思いっきり和美に超マーキングされてて(気がついてない?)笙吾も天然入ってて好きです。

しかし家系図よく見ないとちょっと読みでは分からない関係の皆様でした。

2

この作品が収納されている本棚

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