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作家さんの新作発表
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大学を卒業した後。
変わりない2人の温度差のある会話の安心感。
草平のひたむきにポジティブで前のめりな姿勢についつい和んでしまいます。
が、「胡桃の中」のオーナー谷崎は一癖も二癖もあるちょっと厄介な男。
何事もものぐさでローテンションな奴ではありますが、美術品に対する愛情は充分に伝わってきます。
更にはざっくばらんな説明に時代背景とアーティストの名前がすっと入ってきて、ちょっぴりリアルでも知ってて損しない情報に知的な階段を一つ上がれた。
そんな気分も味わえます。
真逆な2人が「胡桃の中」で出会うミステリアスな客たち。
谷崎の抱え込む闇に草平を巻き込む事ができるのか。
谷崎の葛藤の横で勝手に踏み込んでいいものかとやはり躊躇する草平。
そんな2人の気持ちを見守りつつ、谷崎の悲しさや草平の前向きさにいろんな感情を揺り動かされて満足度の高い1冊となりました。
ラブラブイチャイチャなセリフの応酬とか濃い濡れ場なんて一切ないんだけど、主役カップルふたりの「芯のある絆」やら「地に足のついた愛情」みたいなものを感じることのできる作品でした。
そこだけを抜き出せばなんでもない小さなセリフなんだけど、キザな愛のセリフの100倍は萌えちゃったよ。
二人の関係性、すごくいいなー。数少ない萌えシーンにいちいちホワホワしてしまった。
恋愛に特化してないストーリーなのに萌えは十二分にある、こういう作品大好きです。
オススメです。
攻めは画廊のオーナー。
受けは映像作家見習い。
二人はすでに恋人関係で、ストーリーの大半は、絵にまつわる色んな事件を「彼ら流」に解決していくこと。
この事件の解決方法、ハートがじんわりあたたかくなったり胸がスカッとしたりするんだよね。けして誉められた解決方法ばかりじゃないんだけど、偽善的にも偽悪的にもなっていないのが凄いなと思いました。
キャラ的には攻めが好き。
受けくんと一緒になって、たまにやたらとかっこ良くなる攻めに萌えてました。分かりにくいようでいて分かりやすい焼きもちにキューンとさせられました。
もちろん受けくんも好きだけど。
つまり、さっきも書いたけど、この二人が好きです。