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再会ものです。
中学生の頃、図書室で眠る見城にキスをした藤沢ですが
罪悪感から距離を置くようになり、卒業後、二人は離れ離れに。
12年の月日を経て、社会人として再会した二人は…?
優しい雰囲気のお話で、蓮川先生のイラストと合っていて良かった。
中学生の頃、もてあましていた恋心が静かに再燃します。
きちんと終わらせることができなかった恋って
いつまでも心の片隅に残っていたりするものですよね。
最後に収録されている「13年後のSWEET」は、その後の激甘番外編です。
あてられました…。のぼせるかと思った。
その他の短編も、どれも優しい雰囲気の漂う作品ばかりです。
疲れている時に読むと癒されますよ。
BL本を買う時に、必ず何%かはいるんです、いわゆる「絵師買い」が。
「中身は二の次、とにかくこの絵師さんが描いてたら絶対買い!」
…って奴で(←私もそのひとりなんだけどさーーー)
ある意味、信者でもあるかのように、絵師目当てでコンプリートする買い方。
で…その「BL絵師買い」読者の中では、
絶対的なカリスマ女神的存在なのが、蓮川愛なんである。
とにもかくにも…この人の描く表紙は豪奢で華やかすぎる存在感。
書店の平積みでは、売れ筋少女漫画よりも人目を惹きかねない、
伝統的なタイプの絵師セレブなんである。
が…最初からそうだったわけじゃないんだよ~ってのが、今作なのです。
このお話、蓮川氏の初期の作品短編集です。
言っちゃなんだが、ストーリーも古ければ、絵も古い。
この本自体は新装版だけど、初版が出たのは2003年。
だから雑誌に連載されてたのは90年代くらいでして…
そういうことを考慮してもなお、この絵は古い。。
90年代どころか、80年代の少女漫画に多かったような絵柄(苦笑)
お話のほうも、これまた同様に古い。やはり80年代のライトノベル調。
このストーリーにして、この絵アリという、
ある意味、絵と内容が…物凄く釣り合っていたんである。
が…この組み合わせこそが、BLカリスマ絵師誕生の始まりだったと思う。
その後の「恋愛操作」とか、「豪華客船」とか、「ロッセリーニ家」とか、
(その後の作品で、絵は格段に美麗化しているけれど…)
この人のメガヒット作は、どれもこれも「古さ」が魅力なのだから☆
古いまま売れ続けている、稀有な絵師さんなのです。
ええ、もちろんこの1冊も「絵師買い」しましたよ、私。