結婚したら海のそばに住もうね

kekkon shitara umi no soba ni sumoune

結婚したら海のそばに住もうね
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神37
  • 萌×28
  • 萌5
  • 中立2
  • しゅみじゃない1

--

レビュー数
13
得点
234
評価数
53
平均
4.5 / 5
神率
69.8%
著者
とらのとら 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

イラスト
みずかねりょう 
媒体
小説
出版社
二見書房
レーベル
シャレード文庫
発売日
電子発売日
価格
ISBN
9784576240985

あらすじ

きれいだ。きみは世界一きれい。

器用で明るく人気者な千宙と、引っ込み思案だが素直な菫。同性婚ができる現代で出会った、正反対なふたりのじれったい恋愛譚!

同性婚の成立から約二十年。大学の入学式で菫に一目惚れをした千宙は、持ち前の人当たりのよさで距離を縮め、秩父から青山に通う菫の相談をきっかけにルームシェアまでこぎつける。嫌われたくない。でも大好きで、恋人になりたい。菫を一途に想う千宙と、「好き」の種類をゆっくり確かめている菫の恋模様の行方は…!? 片想い、ルームシェア、就職、遠距離――そして結婚。きらめく恋愛と揺れ動く人生をぎゅっと詰めた、もだキュン初恋BL!

表題作結婚したら海のそばに住もうね

大学1年生〜社会人、18歳→28歳
大学1年生〜社会人、18歳→28歳

その他の収録作品

  • あとがき

レビュー投稿数13

せめて物語の中だけでも

とらのとら先生
とあることがきっかけで知った作家様。
そのとき拝読した作品がとても素敵で忘れられない作家様となり
この作品を購入しました。

作品の設定、登場する駅、街、風景、人物、それらは見たことや
行ったことがある場所。登場する大学は多分あの大学。そして地域はあの辺かな?
ともすれば、ひょっこりその人物と遭遇する想像までしてしまいそうなリアルな設定。
こういった子たちが、今まさに電車から降りてくるかもしれない、そのカフェにいるかもしれない…と思えてしまうほどです。

そんな生き生きとした設定を感じられる中で紡がれる物語は優しさと日常がいっぱいで、引き込まれました。
異世界ものに登場すればきっと執着攻めになってしまいそうな千宙。そして天然癒やし系になってしまいそうな受けの菫くん。どちらのキャラも現代社会に溶け込んでいてとても穏やかです。敵を倒すために戦ったり、ふいに攫われたりするようなことのないごく普通の町並みの中で、時間を紡いで行くのです。
大切な家族や友人の人生を覗き見したような気持ちにもなりました。
そして何よりこの作品の良いところは「同性婚が日常になっている世界」ということです。
友達も両親も彼らの関係に反対してくるような人は出てこない…それが自然に感じられる世界観に書かれていることがファンタジーなのか?と思ってしまうほどです。
軽い山や谷はあるものの、ゆっくり関係を築いた二人。
結婚式のようはシーンはありませんでしたが、そうなったのだと推測されるたくさんのシーンによってそれが浮き彫りになります。
こういうところがこの作品の良いところの一つかもしれません。

私は二人が結ばれるクリスマスのシーンがとても好きでした。
何も用意していなかった千宙に対して、ちゃんと準備している菫くん。
このときの二人は告白し合ったた仲ではなかったけれど日常の中で、しっかりと関係を築き、多分そうなのであろうという空気感の中で一緒に暮らしていたのです。
ゆっくり相手のペースで進めようとしていた優しい千宙
もう我慢できなかった(そして一回自分で試してみた)菫くん
ここ、最高に萌えました…可愛すぎる。
一昼夜睦み合うのも若さゆえ。青春の甘さですね。良すぎます!

文学的雰囲気もあり、読んでいて丁寧な表現にうっとりでした。
昭和を感じさせる(もうレトロって領域なのですね)や庶民的な暮らしぶり。
場所設定だけでわかる空気感!
もうずっと語っていたくなるほど良かったのですが、
せめて物語の中だけでも、こんな可愛い二人がずっとずっと幸せでありますよう祈りたくなる素敵な作品でした。


評価「萌2」にしたのは
千宙の同級生カップルのお話と
男性が車で送ってくれるシーン
徳山さんのエピソードなど
あまりにも出来過ぎている部分が何箇所かあったからです。
1つぐらいなら気にならなかったかもしれませんが、この話は二人の話以外のことはあくまでもごく日常のままで良い気がしました。

紙書籍購入読了後、すぐ電子書籍も買って
限定SS「すみれくんのおてがみ」も拝読しました。
このお話も出来過ぎ!でも可愛いいしおまけのSSなのでOK(ご褒美枠)
本当に買って良かったです。また読み返したい作品になりました。
とらのとら先生、これからも応援したいです!



0

入学式での運命の出会い






タイプの違う優しい2人のクロニクル


横浜から青山の大学通う千宙(攻め)は大学の入学式で一目惚れした秩父から通う菫(受け)と仲良くなりたくて、距離を詰めすぎず離れすぎずと絶妙な間取りで仲良くなっていきます。
通学が遠い菫が一人暮らしを検討していると知るや菫の気にいる物件を探し、ルームシェアへ持ち込みます。
タイプが違う2人ですがとても馬が合い、お互いを尊重しながら生活していくのです。

菫と千宙の2人それぞれの視点で、大学生活から社会人になってからの2人の生活を覗いてる感じ読んでいきます。

千宙は優秀で、それほど努力しなくても要領良く生きていけるタイプで就活でもたくさんの内定をもらっていました。
菫をとても大切にしているのですが、優しすぎて断れずに菫を泣かせてしまうこともありその度に後悔しています。

菫はほんわかのんびりというタイプですが、直感を大切にし、頑固なところもあります。

この話には悪い人が出てこないので、ストレスフリーで読めます。

同性の結婚が認められた世界線なので、初めから男同士とか考えることなく、普通に好きになって付き合うという感じに話が進むのですが、あらすじには書いてあるけど、本筋に同性の結婚が認められてるって話が出てこないので(最後の方にやっと出てくる)、同性同士ってことに誰も突っ込まないんだなーとちょっと不思議な気持ちで読んでいました。

2人が穏やかに時々困ったこともあったりしながら、これからも歩んでいくんだろうなとほんわかした気持ちで読めるお話でした。

2

No Title

 とらのとら先生は「元愛人と年下の犬」で知り、あまりの文章のうまさとシチュ設定の好み一致で即ファンになりました。
 情景描写、心理描写どれをとってもうまいんです。

 同性婚が認可されてから20年ほど経っている舞台。
 同性愛とか異性愛とかの概念がないというか、どっちもあって当然、みたいな空気感が良い。
 恋愛の意味での好きという告白も、なんの抵抗もなく受け取ったり。二人のいい感じの空気に、おふざけ無しの「付き合っちゃえば?」というセリフが投げかけられたり、幸せな世界観。
 大学の入学式で菫(受)に一目惚れした千宙(攻)。男だからとか男なのにとか一切なしに「かわいい」で頭が埋め尽くされて、一瞬にして脳内で受けをベタ惚れ溺愛してる全肯定botになってて微笑ましい。

 エロシーンが濃密濃厚とか激しいとかではないのに、めちゃくちゃエロい。
 単調でもなく、在り来りなシチュでもないから、流し見せず読める。
 心理描写が本当に本当にうまい。
 そしてお互いにベタ惚れの甘々溺愛してるから、隙あらばイチャイチャしてて尊い。

 この笑顔守りたい、みたいになる二人です。
 夢中で読んでると、いつの間にかニヤけてることに気づく。

 ただレナ視点の悠太とレナ(メインカプの友人男女カップル)シーンは要らなかったかな。2ページほどですが。

2

制度として同性婚が認められている世界

BLの結婚ものにあまり惹かれないのですが、高評価だったので読んでみました!

先生があとがきでおっしゃられていますが、今回敢えて制度として同性婚が認められた世界という設定にしたと。
私には、それがとても良かったです。

現代ものでふんわり結婚と言われても…と違和感が強いタイプなので、そういう世界だときちんと言ってくれたので、2人がずっと一緒にいたい→結婚と考えたのがスムーズに捉えられました。

ストーリーは、とにかく優しく丁寧で甘くて大好きしか詰まっていない。そんな作品でした。

大学の入学式で攻めが一目ぼれして、仲良くなって、同居することになって…と一目ぼれから段階を踏んでお互い大好きな恋人同士になるまで。そして、社会人になって遠距離恋愛も経験して、お互いに何より大切にしたいものに気がつく。

2人のトキメキや恋心、大学生の青春や戸惑い、色んな感情が色鮮やかで温かい気持ちになりました。

個人的に萌えには刺さらずではありますが、素敵な作品だと思います。

この作品を後で思い出したとき、きっと攻めから受けの矢印がとてつもなくデカいと思い出すだろうな笑
受けも攻めを大好きなんだけど、とにかく攻めの「菫くん可愛い」が印象的です笑

2

癒された

最後まで幸せいっぱいの素敵なお話でした。
生きていく上で一番大切なモノを選んだ2人に癒されたぁ。
初の紙書籍とのこと、電子書籍の他作品も読んでみたいと思いました。

5

幸せのおすそ分けを貰っちゃった(*˘︶˘*).。.:*♡

初めましての作家さま。
他のお話も読みたくなる、そんな素敵な2人のお話でした(≧▽≦)

受様の菫と攻様の千宙。
大学の入学式で出会った2人。
人見知りな菫に一目惚れだった千宙は、優しく距離を縮めていく。
同居して、それが同棲となり(*^^*)

もう、千宙の溺愛ぶりが、めっちゃ好き♡
優しくしたい、幸せにしたい、ずっと一緒にいたい。
そんな学生同士の、スレてない素直な恋愛に、きゅんがとまらなかったです⸜(*˙꒳˙*)⸝

菫視点では、千宙の優しさや愛情溢れる言動にときめいて、また菫の真面目さや一生懸命さが微笑ましく。

千宙視点では、菫の可愛さや素直さにぎゅーっとしたくなり、また千宙の菫ファーストぶりに萌えまくり。

それぞれの視点で、相手へのときめきに一緒にときめいて、こんなの一緒に好きになっていっちゃいますよ(*^ω^*)

相手を思いやって大切にしていて、言葉も態度も惜しまず。
愛と誠実さがあふれる、本当に愛おしい素敵な2人(*ˊ˘ˋ*)♡
私まで幸せのおすそ分けをもらって、ほっこりにっこり暖かい気持ちになるお話でした(*^^*)



5

安心安全の癒やし系BL

とらのとら先生、楽しみな作家さんが増えました。
この本すごく大好きです!!

◎攻め
千宙(ちひろ) 優しくてモテモテなのに気取ったところがないスパダリ
◎受け
菫(すみれ) 自分に自信がないけど一生懸命な頑張り屋さん

大学入学からの十年間、二人が出会って恋をして結婚するお話です。
出会ってすぐ菫くんに一目惚れをした千宙くん。見た目がかわいいから? かわいいからすぐ好きになるなんて不誠実じゃないか? と思い悩みながらも、菫くんの内面を知るたびにどんどんと惹かれていきます。
菫くんがめちゃくちゃ素直でおっとりとした良い子で、菫くんから発信される全てのエピソードがかわいすぎて身悶えちゃう千宙くんの気持ちすっごくわかる〜!

そんな菫くんも入学式で声をかけられた時から、千宙くんに好感をもちますが、千宙くんを大好きな友達は自分以外にもたくさんいる。「あんまり大好きにならないようにしないと」と自制します。それってもう大好きじゃん…! と思いますよね。でも恋を知らない菫くんは気づかないのですよ。
最初は友達としての「大好き」だったけど千宙くんに優しくされるたびに好きの種類がわからなくなる菫くん。
二人は付き合う前からお互い「大好き」って想い合ってて、これで付き合ってないの!? ってなるんですけど、そのスローペースが全くストレスならないし、むしろキュンキュンとして見守っていたくなりました。

菫くんに嫌われたくなくて、優しくしたくて、好きだ付き合ってなんて言って怖がらせたくない、となかなか自分の本心を言えない千宙くん。付き合うきっかけが菫くんからの言葉だったのがすごく良かったです。そのときの菫くんがかわいくてかわいくて…!
二人が付き合った日のクリスマスイブ、多幸感に溢れていました。ピュアだけど、ちゃんとそういう意味で千宙くんが好きだったんだと分かるシーンがあるのですが萌えすぎて大変でした。菫くんどこまでも素直。全部言っちゃうんだね、かわいい。

就職して遠距離になりますが、ちゃんと想い合っていてお互いを最優先にする二人なので、切なくてもそれを超える幸せな結末が待っているので安心してください。

「菫くん」「千宙」と呼び合っているのも可愛い。思わず呼び捨てしちゃった菫くんに対する千宙くんの受け止め方が最高でした。
千宙くんは甘く優しくて、話し方とかも柔らかいけどめちゃくちゃ頼りになる人ですよね。さすが「令和の攻め」です。菫くんのことすぐ抱き上げるし膝に乗せたり攻めっぽいことするけど、かっこ悪いところも自己申告したりして全然いやみがない。
優しさにあふれている先生の台詞の言葉選びがすごく好きです。文章も柔らかくて温かい。
場面描写もお上手で、挿絵のないシーンでも頭の中で自然と「こんな感じの建物なんだろうな」とか「こんな景色なんだろうな」と思い浮かべることができました。

感想を書いていたらまた読み返したくなりました。お話の中で引っかかるところがないので、どんな気分の日でも安心して読めるのが嬉しいです。
このお話に出てくる人たちがずっと幸せでいてほしいなと切に願います。

みずかねりょう先生の挿絵もすごく美しくて、特に遠距離中の二人がビデオ通話するシーンが好きです。
菫くんのみの挿絵のところは、すごくすごく良いシーンなので、実際に読んで確かめていただきたいです。
ピュアな二人の甘酸っぱくて幸せなお話が好きな方におすすめです!

6

優しい初恋物語

今回は大学で出会った同級生同士のお話です。

受様に一目惚れした攻様が
友人関係からゆっくりと受様の恋人、伴侶となるまで。

受様は自然豊かな秩父生まれて
内気で大人しい性格で友人が少ないものの
祖母と両親に見守られてのびのびと育ちます。

大学生となり、大学は東京青山に決まりますが
祖母が寂しがるために実家から2時間半かけて
通学を予定しています。

祖母の希望で一緒に臨んだ大学の入学式にて
受様は学生番号順で隣に並んだ攻様と隣席となり
初めての友人を得ます。

攻様は両親と姉とで横浜駅そばのマンション暮らしです。
社交的で物怖じしない攻様は中学も高校も
たくさんの友達に恵まれ大学生活も楽しみにしていますが
何か大切なものを見つけられたらいいなと思っていました。

そんな攻様は大学の入学式で
学生番号順に割り振られたパイプ椅子に座ろうとして
隣の席の受様に声をかけた事で
一生の宝物になりそうな人との出会いを果たすのです。

初恋未経験な攻様には一目惚れは不誠実に思えますが
入学時に祖母を伴ってきている事
挨拶したいという攻様にありがとうと言う事
静かで優しい話し方もとても心に響くのです。

攻様の初恋の行方とは!?

大人しくて人付き合いが苦手な受様と
対人スキルが強くフレンドリーな攻様の恋物語です♪

とらとのとら先生の紙書籍デビュー作は
大学で出会った2人が恋をして愛を育てていくもので
大変楽しく読ませて頂きました。

受様の入学式に出席したことで
思った以上に通学が大変と知った祖母は考えを改め
受様も1人暮らしを検討し始めますが
何から始めたらいいのかもわかりません。

そこで攻様に相談するのですが
攻様的には受様と同居できるかも!?な相談であり
早々に良き物件を一緒に探し始めます。

偶然学校の近くにみつけた貸し物件は
大学OBの持ち物で2人を知ったOBに
格安で貸し出しされる事になるのですが

その裏にはOBの過去が関わっていた事が
後に明かされるのも上手いなあと思いました。

攻様の友人が受様の友人となり
青山の一軒家で2人が恋を育てていき
受様が受かった会社が熱海で遠恋になったりと

前に進んでいくために対する苦難はあるものの
心身が傷つくつらい展開はなく
両視点使いも巧みでそれぞれの相手に対する想いが
丁寧に綴られていて一気読みでした (^-^)/

全体的に攻様がラッキーマンすぎる感じがありましたが
電子の既刊も読んでみたいと思います。

5

こんな世の中だから読みたい物語

わーお( ´∀`)
これ、すっごく面白いですね!ランキング上位だったので、興味ホイホイで購入したけど、見事にハマっちゃった。他のレビュアーさんの熱もすごいし、人気な理由に納得の作品でした。


現代もの作品は、誤魔化しの効かないリアルさが求められるせいか、書くのが難しいと思うんですよね。
だけど、この作品。2人の関係性の構築は元より、両視点に基づいた心理描写、充実した大学生活と情景描写といったアプローチが何とも魅力的に描かれていて、すごく引き込まれました。

その大きな力となったのは、作者さんの描く力。これに尽きます……!!
主人公2人のウブな恋模様や恋人同士の恋愛模様にちゃんと裏付けがある。まず、これです。
実在する関東近郊のエリアがモデルとなっていることからも分かるように、現実の舞台が丁寧に物語の世界にトレースされていて、リアルもリアル。多くの読者が頭の中にポッカリ思い浮かぶ景色に、2人が生きる世界がその延長にあるのではないかと思う錯覚を呼び起こすストーリーがとても素晴らしいと思いました!

リアルと仮想が混ざり合う空間の世界観がとても面白く、そんな世界で育まれていく2人の恋愛模様がより魅力的に映りました。要領良しの溺愛攻めとふわふわおっとり受けのカップル2人は、最初っから可愛くて甘くてお似合いです(´∀`*)
家族も友人も、借家のオーナーも会社の人たちも、ぶつかってケーキをダメにしちゃった男性もみんな2人を応援する良い人たちばかり。こんな羨ましい環境ありますかーってくらい。千宙と菫の住まうこの世界は2人のために回っているような気すらしました(笑)

社会人になって忙しくてすれ違う生活を送っていても、2人が消極的選択をするんじゃなく、どうしたらお互いが一緒にいられるかの積極的選択に向かって答えを出していくところは拍手!
置かれた状況を悲観してウジウジしないところ、これも大事な要素です。
読む側の気分アゲをしてくれる、こんな世の中だから読みたい物語……明日への活力のため、ビタミン補給剤としてこうして癒されるのが私の幸せです( ´∀`)


読みやすい文章と、ウィットに富んだセリフがちょいちょい飛び出す作者さんのセンスの良さもGOODポイント。わたくし、ちろこの「これからも読み返していきたい作品リスト」の仲間入りしました^ ^
文庫本にしてはちょいとお値段高めですが、これから先何度も読み返すことを考えると、私は購入して良かったなと思っています。

6

また楽しみな作家さまが

今は異世界転生とかにハマってる私ですが、たまには現実的な恋のお話も読みたいと思って購入しました。紙本になるのは初だそうです。これからがとても楽しみな作家さまの作品に出会えました。

現実世界とそんなに隔離してない時代設定で、でも同性婚が20年前に成立してる世界観なんです。だから同性愛者でも恋愛の先に結婚という選択肢が普通にあって、もし、現実に同性婚が成立したらこのようなCPも生まれて来るのかなと感慨深かったです。

ですがお話自体は小難しい話ではなくて、大学の入学式で出会った2人がお互いに特別な存在となって行くのを淡々と書いてあると思いました。導入部はゆっくりじっくりと進み、途中からはサクサク時が進んで行ったように思いました。

千宙(ちひろ)と菫(すみれ)の出会ってから10年あまりのお話ですので、派手な事件や出来事などは起こりません。誰もが経験するであろう学生生活や親元を離れての生活や、同居から同棲、友人との旅行や就活などが書かれているんです。

そして千宙はイケメンでモテモテですが菫しか見えてないので、そう言った意味でのハラハラやイライラはありません。ただ、良い人でありたい為に優先準備を間違えて後悔の念に駆られる出来事はありました。分かりやすい悪意や悪人は存在しません。

凄く可愛らしいと思ったのが2人の記念日でした。それと千宙の心の声ですね。菫のことが本当に大好きなので、読んでてこちらもホッコリさせて頂きました。こんなに心の声が駄々漏れな攻めは初めてでした。そして凄く優しいんです。

なので彼が最終的に決断したことにすごく納得でした。この作品はBLではあるけれど、どのジャンルでも千宙というキャラは好まれると思いました。そして菫も普段は大人しいけど根っこの部分は深くて揺るぎない強さを持っていると思いました。

このお話で素晴らしかったのは千宙と菫の家族が、2人の仲を当たり前のように受け入れている点でした。また、2人が借りてた家の大家さんの存在感が良かったです。多くの方に読んで欲しい作品でした。

7

この作品が収納されている本棚

レビューランキング

小説



人気シリーズ

  • 買う