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flounders
屈強な外見はもちろん、名前もビッグなリーマンの大田は、周りから押し付けられるイメージ通りに振る舞うおうとして、なんとなく生きずらさを覚えていた。
そんなある日、仕事帰りにアウトドアショップで押しの強い店員、樹と出会う。
最初は断ろうとしていた大田だったが、とんとん拍子に樹とアウトドアキャンプへ出かけることとなってしまった。
そこで大田が樹から得たものは、、、?!!
というお話。
とにかく樹からの押しが強いです。
ですが、キャンプエピソードを読み始めると、どうして樹の押しが強く感じるのか。
樹の過去エピソードも含め、ハッとさせられる発言が多かった作品でした。
ちなみに大いなるネタバレになってしまいますが、大きいほうが「受け」です。
この設定にもまた、本編で樹自身が触れているのですが、世の中に存在する「普通」じゃなくて、俺たちだけの「普通」を作っていけばいい、的な発言に思わず、おおっ! と拍手したくなりました。
だから、大きいほうの大田が受けです。
そう。
なかなか現状を変えられなくとも、ほんの少しだけ自分の視ている世界を。
視点を変えられたら、いつも視ていた世界がまた違ったふうに視えるのかもしれません。
なかなか意識を変えることは難しいですが、そうだよねえ! と、改めて、この窮屈な世の中で必死に生きている人たちへのエール的1冊だと思いました。
樹×ジュン
逆身長体格差!
男前でガタイの良いジュンと、
長髪美人でピカピカ陽気な樹。
雄気満点体格のジュンの快楽によわよわ、トロトロ様だけではなく、
樹までトロけて、喘ぎ喘ぎ姿も見どころかな。
ただ、
軽快テンポでほのぼのとした展開に、
思ったより派手なエッチが萌えるけど、
ちょっと雰囲気と似合わないかも・・・。
「ガタイが良い=たくましくあるべき」という押し付けられた期待にうんざりしている
営業マンのジュン(シーツ姿が超カッコいい!)。
そんな彼が出会うのは、アウトドアショップの店員・樹。
2人のキャンプはただのアウトドアではじゃなくて、
心のリフレッシュと新たな感情が芽生える舞台。
キャンプ飯を一緒に食べるシーン、
見ているこっちまでお腹が鳴りそうなくらい美味しそうで、
2人の距離感・・・近すぎる!
大自然の中で、
自然と体も求め合って、
恋に展開早すぎて・・・ドキドキ止まらない!?
大きな体に反して、
本当は繊細な内面を人前で表現しにくいジュンが、
樹の無邪気さと自然体のような思考に救われていく様子や、
2人がじわじわと近づいていく過程が、
読んでいるこっちまでホカホカして、
心をリセットできる作品でした。
井雲くす先生のことは存じ上げておりまして、初の商業BL、もっと下品な方向でいくのかと思いきや、割と真面目いうかむしろちょっと説教くさいレベルでした。ほほぉ…そうなるか。
ほのぼのキャンプからどうBLになるのかと思ったら、急なような自然なような。
私が井雲くす先生に求めた商業BLとはちょっと違ったかな〜と思わざるを得ない。2人はとっても可愛いくて好きになってしまうし、キャンプ豆知識みたいなのは面白いんだけれども。その面白いキャンプ豆知識をもうちょっとコンパクトにした方がBL的萌えは増えたかもしれないなぁ。もっと長期連載なら全然アリなんですけどね。
萌〜萌2