BLコミック&BL小説、業界最大級の品揃え!
borzoi
ダークで退廃的な空気を想像していましたが、読後はむしろ明るく爽やかな余韻が残っていました。ボルゾイを擬人化したような孤高の男。美しく、皆の目を引いて、一挙手一投足が話題になるような男。でも、案外彼自身は普通の人間で、学生の女の子に振り回されたり、同じように我が道を行く自由な女性にアプローチをかけようとしたりもする。そんな彼を飼い主の男がいつも少し離れた所から見守っている。誰が誰を好きかとか、性的嗜好とか細かくて野暮なことは気にせず、各々がその時好きなように振る舞い、生きている。誰に咎められることもない、都会のとあるクラブで。自由を煮詰めてぶちまけたような世界観、読んでいて楽しかったです。