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genkai neon city
あらすじから、軽く読めそうな作品だと思い手に取りましたが
ガッツリ裏切ってくれました。もちろん良い意味でです。
セックス依存症の尚がAIマチアプで最高点獲得の翔と出会う、尚はセックスしないと眠れない故に毎晩男を探す。目の前の翔は尚の好みとは正反対の芋っ子。それでもAIが勧めてくれるならばと挑むも、キスすらNGな真面目な翔に嫌がらせ半分で「じゃあ、友達になろう」と近づく尚だけど。
ここから、本当の恋愛を尚が知っていく展開でしょ、違うんです。
尚は翔と話しているうちに、なぜ自分がここにいて、自分が何を求めているのか当初の昔の自分を思い出すのです。
しかもこれは翔がピュアな子で、尚を導いてくれたわけではなくて翔には他の目的があり、翔は翔で尚の過去の記憶の話を聞いているうちに自分を尚の生き方の違いに何か思うこともあり。
翔の、美し母親の処世術、興味深かったけどそれ子供に教えちゃダメなのでは?
そこに来てお父さん精神科医となったら、その才能を試してみたい翔の気持ちもわからなくはない。
けど、そういうことしていれば、結局は自分が消耗するだけ。
映画化すればいいのに。
梅星こめ先生の6月の新刊がとても素晴らしく、こちらもとても楽しみにしておりました。
売れない俳優の自嘲の裏にある夢。
東京のネオンの下。
夢が花開くまでのあれこれがコミカルに描かれつつ、恋愛の要素も綺麗に絡められていてとても良かったです。
映画に明るくないので作中のモチーフなどはわからないのですが、登場人物ひとりひとりが輝いていて素敵な物語でした。
梅星こめ先生作品の、ギャグとシリアスと諸々のバランスが完璧なストーリー展開が大好きです。
勢い、ドタバタ、どんでん返し!
先が気になって、最後までハラハラしながら一気に読ませて頂きました。
試し読みで"何か私に合いそうな気がする…!"と思ったのですが、正解でした。凄く面白かったです!
お話の中で色々な嘘があったから、本当に翔くんと尚さんが幸せになったのか少し心配な気もしますが、きっと絶対二人は幸せなはず!!
1回読み終えると、また色々と確認したくてすぐに読み返してしまいました。それもまた楽しかったです!
あと、監督さんがちょっとかっこよくて気になっています…!
翔×尚
先月発売された作品で初めて知った梅星こめ先生。
シリアスな内容にもかかわらず、
内容と合わない独特なコミカル表現が印象的だった。
(個人的にはそのスタイルがあまり好きじゃないけど、)
今回は生きる価値観や愛の基準というかなり重たいテーマの中に、
勢いよくてシュールギャグが見事に表現されていて素晴らしい!
俳優としての理想の道を進めない尚。
愛は必要なく、ビッチでエッチさえあれば満足。
愛することや愛されることよりも、
他人を嫉妬させることで自己肯定感を得たいという不純な欲求を持っている。
そんな尚がマッチングアプリで出会うのは、年下の翔。
最初は純粋で優しい翔。
尚の誘いさえ乗らない。
刺さるのは、
真面目で尚と付き合いたいというヘタレっぷりが、
腹黒で冷酷の一面への豹変(本当の姿)!
その目的!他人を操ることで自己満足を得るという歪んだ欲望!
ワクワク感を一気に高めている!
愛が存在しなかった、
周囲の反応を糧にして生きていただけの2人が、
タジタジしながらも初めて恋を抱く。
その過程が、エモくて、
痛んだ心が翔に救われていく尚の姿に感動する。
本気モードに突入した翔のワンコっぷりがたまらない!
笑いを誘うシーンが絶妙に挟まれていて本当にすごいと思う。
(個人的には2人の深い心理に引き込まれすぎていたから、ほとんど笑えなかったが・・・。)
ラストが温かくて胸でいっぱいになりました。