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keibaku
SМクラブの売れっ子Sキャストの和馬は、オーナーの紹介で縄師の雅己に緊縛を教わる事に。ところが和馬の生意気な態度に、お前は縛られる側の気持ちを知れ…と和馬が縛られる事に。Sの自分がなぜ?と抗うも、その苦しさと気持ち良さが忘れられなくなり…。
作中でも説明があるけど人には誰でもSとМ両方の部分があって、それは相手や状況によっても変化する。Sなはずの和馬が雅己には縛られたい、支配されたいと思うのも自然な事。仕事とセックスは分けていた雅己も和馬に対しては線引きが出来なくなり、縄を通して2人の気持ちもしっかり結ばれていくのが良いなぁ。
私が知ってるSの方は受け手の気持ちも知りたいと女王様に縛って貰ったりしてて、相手を思いやる事がやはり大事。緊縛は自由を奪われ何をされても動けない状態になるので、相手との信頼関係がないと心を解放出来ず縄酔いまでいけないから。
私は昔SMクラブで働こうと真剣に考えた時期があるんだけど(未遂です…笑)その時はМ女ではなく女王様だった。個人差はあるけど相手の望みや加減がわかるから、МはいいSになれるというのが私の持論。人のダメなところや情けない部分を愛おしいと思うタチでもあるので。
この作品はタイトルが緊縛ではなく繋縛(けいばく・つなぎしばること)なところにも、拘りを感じて好き。
本山あこ先生の作品は初めてなので、拝読させて頂くのが楽しみでした。
個人的、各項目5段階で
ギャップ 3
チョロい 3
緊縛 3
エロ 2
な感じだと思います。
雅己さん×和馬さんのカプです。
SMクラブのSキャストとして働く和馬さん。プレイのレパートリーを増やす為、縄師の雅己さんから緊縛を教わることになる。しかし、雅己さんの感じの悪さに反発してしまった和馬さん。すると、縛られる側の気持ちを知れ、と雅己さんに緊縛されてしまって…。
SMクラブでは女王様のように振る舞う和馬さん。だけど、雅己さんに縛られてしまってからは、隠されたMを暴かれて、また雅己さんに縛られたいと思うようになります。
しかし完全なMにはなっていないので、雅己さんに縛られた後でも、クラブではSキャストとして働いています。でもやっぱり雅己さんの前ではMっ気が強くなるので、ギャップが可愛いです。
初めて緊縛を教わる時に、雅己さんの感じの悪さに反発してしまったことをちゃんと謝る和馬さん。雅己さんももう一度緊縛の指導をしてくれるので、ちゃんとした対応をしてくれます。しかしそうなると、和馬さんと初対面した時の感じの悪さは一体なんだったのか?全く分からなかったです。緊縛のモデルさんに気遣いが出来ていなかったことに対して怒るのは分かりますが「バカは嫌いだ。一度で覚えろ」発言は流石に和馬さんも反発すると思います。
その後は雅己さんも、和馬さんの縛ってほしい、何をそれてもいい、発言に理性が揺れ動かされているので、ある意味雅己さんも和馬さんもチョロいですね。
緊縛の状態で、理性が働かず好き勝手してしまうかもしれない、恋人の資格があるのか、と恐れている雅己さん。それに対しての和馬さんの返答に、そう来るか…とちょっと新鮮でしたので、是非とも読んでほしいです。
繋縛(けいばく)と言う言葉を恥ずかしながら初めて知りました
何ならパッと見て作品タイトルは「緊縛」だと勘違いしてました(゚д゚)!
デジタル大辞泉さんから抜粋ですが、、、
繋縛
1 つなぎしばること。また、そのもの。ほだし。2 精神的に束縛すること。
緊縛
きつくしばること。
という言葉の意味の違いがあります
尚Wikiだと「緊縛」に関しては【縄等でしっかりと縛るという意。主として麻縄、綿ロープなど用い、人体を縛ること。日本においてSM、フェティシズムの一ジャンルとして誕生し、海外ではKinbaku、Shibari、Japanese Bondageなどと呼ばれる】という言葉の指す先も書かれておりました
精神を含めて「縛る」事と物理的に「縛る」事の違いがある事を学びました♪
「縛る」という行為は共通していてもその指し示す対象に違いがある、という事でレビュータイトルには「≠;ノットイコール」、似て非なるを使ってみました
お話しとしてはSMクラブで女王様をしている和馬がスキルアップの為にオーナーの知り合いの縄師、雅己に出会い「緊縛」に触れる所から始まります
最初の出会いではお互い印象が良くない所から始まる関係性の変化
SMという精神的な世界観を丁寧に描いている所
緊縛自体の美しさと緊縛に囚われていく描写
これらが無理なく、過剰な煽りを用いずに魅せているのが受け取れました
緊縛を通して互いの存在に心酔していく雅己と和馬
その様がまさに「繋縛」という言葉そのものを体現している内容となっていると思います
縄師として和馬の肢体に映える縄の美しさに心を奪われ、同時に和馬自身にも心が傾く雅己
雅己に縛られる事で知った自身の悦びを求め、一度交わした雅己とのカラダの熱・雅己自身が忘れられない和馬
一見Win-Winにしか見えない2人だがココで1つの障壁が……
雅己は一流の縄師としてプレイのパートナーとプライベートのパートナーは別というポリシーがある事
このポリシーは雅己自身が自分の理性を保てなくなるという恐れから来ている、というのが雅己の縄師としての緊縛への傾倒が表れているなぁと思えます
緊縛をする事、緊縛された相手の美しさに興奮を覚えるからこそ美しく縛り上げる事が出来る雅己
そんな自分の理想が詰まった相手とのセックスでは我を忘れてしまい相手を傷付けてしまう可能性がある、、、
この葛藤が縄師である雅己故の足踏みになっているんだな、とこのキャラを深く掘り下げた上での枷に納得です
そんな雅己に対してそれでも一緒に居たいと思う和馬の出した答えは…?
というのがこの作品ならではの終わり方でもあり、またBL的には気を揉む感じでもあったかと感じました
でも、このテーマを扱う上で「今」出す答えとしてはコレが正解な気がしました
「緊縛」は身体的な拘束も含むのでどうしても「信頼関係」は外せない
信頼関係を築いていくのにはある程度の時間や回数は必須
性急に関係性を決めないのは寧ろ真摯な対応だな、と未来を見てみたくなる終わりでした
まだ出会って間もない2人ではまだ緊縛=繋縛にはならないけれど、この2人が共に2人らしい時間を重ねる事でいつか2人なりのカタチが出来上がるんだろうな、と思えました
そして、ココでフックになっていたのかな?と思うのが和馬の職場の先輩女王様であるマキさんのお話しだったのでしょうかね
個人的にはマキさんのその後、すごく気になりました
テーマが緊縛なのでエロ度は高め?かと思いましたがやはりしっかり「緊縛」に真摯に向き合っているだけあって下品なエロさは私は感じませんでした
エロというより魅力に映るような描き方に感じたので「エロい作品」という風には感じなかったのも新鮮でした
修正|白抜き(シーモア)