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keibaku
繋縛(けいばく)と言う言葉を恥ずかしながら初めて知りました
何ならパッと見て作品タイトルは「緊縛」だと勘違いしてました(゚д゚)!
デジタル大辞泉さんから抜粋ですが、、、
繋縛
1 つなぎしばること。また、そのもの。ほだし。2 精神的に束縛すること。
緊縛
きつくしばること。
という言葉の意味の違いがあります
尚Wikiだと「緊縛」に関しては【縄等でしっかりと縛るという意。主として麻縄、綿ロープなど用い、人体を縛ること。日本においてSM、フェティシズムの一ジャンルとして誕生し、海外ではKinbaku、Shibari、Japanese Bondageなどと呼ばれる】という言葉の指す先も書かれておりました
精神を含めて「縛る」事と物理的に「縛る」事の違いがある事を学びました♪
「縛る」という行為は共通していてもその指し示す対象に違いがある、という事でレビュータイトルには「≠;ノットイコール」、似て非なるを使ってみました
お話しとしてはSMクラブで女王様をしている和馬がスキルアップの為にオーナーの知り合いの縄師、雅己に出会い「緊縛」に触れる所から始まります
最初の出会いではお互い印象が良くない所から始まる関係性の変化
SMという精神的な世界観を丁寧に描いている所
緊縛自体の美しさと緊縛に囚われていく描写
これらが無理なく、過剰な煽りを用いずに魅せているのが受け取れました
緊縛を通して互いの存在に心酔していく雅己と和馬
その様がまさに「繋縛」という言葉そのものを体現している内容となっていると思います
縄師として和馬の肢体に映える縄の美しさに心を奪われ、同時に和馬自身にも心が傾く雅己
雅己に縛られる事で知った自身の悦びを求め、一度交わした雅己とのカラダの熱・雅己自身が忘れられない和馬
一見Win-Winにしか見えない2人だがココで1つの障壁が……
雅己は一流の縄師としてプレイのパートナーとプライベートのパートナーは別というポリシーがある事
このポリシーは雅己自身が自分の理性を保てなくなるという恐れから来ている、というのが雅己の縄師としての緊縛への傾倒が表れているなぁと思えます
緊縛をする事、緊縛された相手の美しさに興奮を覚えるからこそ美しく縛り上げる事が出来る雅己
そんな自分の理想が詰まった相手とのセックスでは我を忘れてしまい相手を傷付けてしまう可能性がある、、、
この葛藤が縄師である雅己故の足踏みになっているんだな、とこのキャラを深く掘り下げた上での枷に納得です
そんな雅己に対してそれでも一緒に居たいと思う和馬の出した答えは…?
というのがこの作品ならではの終わり方でもあり、またBL的には気を揉む感じでもあったかと感じました
でも、このテーマを扱う上で「今」出す答えとしてはコレが正解な気がしました
「緊縛」は身体的な拘束も含むのでどうしても「信頼関係」は外せない
信頼関係を築いていくのにはある程度の時間や回数は必須
性急に関係性を決めないのは寧ろ真摯な対応だな、と未来を見てみたくなる終わりでした
まだ出会って間もない2人ではまだ緊縛=繋縛にはならないけれど、この2人が共に2人らしい時間を重ねる事でいつか2人なりのカタチが出来上がるんだろうな、と思えました
そして、ココでフックになっていたのかな?と思うのが和馬の職場の先輩女王様であるマキさんのお話しだったのでしょうかね
個人的にはマキさんのその後、すごく気になりました
テーマが緊縛なのでエロ度は高め?かと思いましたがやはりしっかり「緊縛」に真摯に向き合っているだけあって下品なエロさは私は感じませんでした
エロというより魅力に映るような描き方に感じたので「エロい作品」という風には感じなかったのも新鮮でした
修正|白抜き(シーモア)