ラブシーンのあとで

love scene no atode

ラブシーンのあとで
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神19
  • 萌×214
  • 萌8
  • 中立2
  • しゅみじゃない0

31

レビュー数
16
得点
177
評価数
43
平均
4.2 / 5
神率
44.2%
著者
安西リカ 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

イラスト
楢島さち 
媒体
小説
出版社
新書館
レーベル
ディアプラス文庫
発売日
電子発売日
価格
ISBN
9784403526039

あらすじ

優等生俳優の碧は、憧れの監督の新作映画で大学生の森田と共演することになる。やる気のなさそうな森田に最初は反発する碧だが、彼の強烈な存在感に惹かれていき……? シネマティック・ラブ。

表題作ラブシーンのあとで

碧と共演する素人,大学4年生,21歳
二世俳優,21歳

その他の収録作品

  • あとがき

レビュー投稿数16

安西先生が描く、芸能BLは、、、??!

安西先生の書かれる日常BLが大好きです。

そんな大好きな作家様が、芸能BLをお書きになると聞いてしまったら、もちろん読む以外の選択肢はないでしょう!!(買ってからだいぶ熟成させてしまったのですが、、大反省)
と、いざ読書!!


同い年同士。
バイトしている大学生×親たちが芸能界隈で有名な一家の息子で自らも二世の優等生役者。
受けの現場で、代役としてスカウトされた攻め。
バイト先にも了承を得て、バイト代も出るからと参加。
その後、別の作品のオーディションで最悪な再会をし、、、
という展開。

攻めが最終的に、受けと同じ俳優になることを選択せず、リーマンになった結末はさすが安西先生と言いますか。
あと、攻めと受けが恋人同士であることを、受けは隠したいけど攻めは、、、
などという心理描写があったり。

芸能BLと言えば、個人的には華やかなイメージがあったりします。

が、先生の作品はあくまで「森田(攻め)」という人間と「碧(受け)」という人間とが、育ってきた環境などの違いによって恋に落ちたけれど、色々なハードルがあってすれ違い、けれどやっぱりお互いがお互いを好きだと離れてたいた期間で再認識して、、、
と、どこか現実味を帯びたヒューマンラブなんですよね。
(なんだかうまいニュアンスで伝えられず、当たり前のことを言ってるだけになってしまった、、、褒め言葉ニュアンスです)

あ!終盤の元カレ展開からのカミングアウトは、びっくりしましたが。
まさかそうなるとは!! と。


けれど読後、なんだか安心感のあった1冊でした。

0

良い意味でBLっぽくない主人公ズ

発売後すぐにお迎えしたものの、その時は多忙でそのままずるずる4ヶ月も積んでしまった御本。

ようやく拝読したところ、今年の小説新刊で断トツ好きな作品でした。

良い意味でBLっぽくない主人公ズです。
初対面からあまりにもフランクな感じで「これBLになるの?!楽しみすぎる!!!」と滅多にない高揚を感じながら拝読しました。

台詞やちょっとした仕草が物凄くリアリティに満ちていて、臨場感も半端じゃなかったです。

とある予想を密かにしていたのがその通りで、毎回のことながら安西先生と解釈一致すぎて拝みました。

1

箱入り俳優の成長物語



何事にも動揺しない大学生と二世俳優


両親が大物俳優で姉は美容インフルエンサーの碧(受け)は赤ちゃんの時から業界にいる芸歴だけは長い俳優。
大ファンの監督の映画に念願かなって出演できることになったのですが、自分がやりたい役は別にありオーディションを受けるも落選。その役を射止めたのはたまたまピザの配達に来た森田(攻め)でした。
映画に全く興味もなくやる気も感じられない森田が気に食わない碧でしたが、強烈なナニか持ってるとわかるので気になってしかたありません。
色々吹っ切れた碧は、同い年で業界のことを何も知らない森田に色々教えたり、友人のような関係になるのです。


最初、碧は事務所の方針通り優等生な内面を見せていたのに、尊敬する監督にそこに居るだけで認められた森田のことが気に入らず喧嘩をふっかけるのでびっくりしました。
そんな行動をとる何かが森田にはあったのだろうと思っていましたが、その後の森田に連絡したくてたまらないと言った行動から、好きの裏返しだったのかと思いながら読んでましたが、最後には一目惚れって認めてたんでやっぱりなと思いました。
2人の恋愛は割合あっさりで、業界人と一般人の感覚の違いでちょっとすれ違いあるけど、それも解決して、何かあるのかと緊張しながら読んでましたが、過去の碧の恋人の暴露話が出てきて、そうきたかーと。
不倫していたわけでもなく、夢を売ってるアイドルなわけでもないので非難される謂れはなく、ゲイということを世間がどう思うかが碧にとっての試練でした。
事務所側は完全否定徹底抗戦でしたが、ここで今まで箱入りで自立してないという自分から卒業したいと思っていた碧はこれ機会に自分で決めることを決意するのです。

森田は年に一度はなんらかの騒動に巻き込まれる不思議な家族で(家に雷落ちて全焼その後庭から金庫出てくるとかひったくりを捕まえたら手配犯で表彰されたとか)、騒動には慣れてるからか全体的に泰然としていて、年齢以上の安定感があります。
こんなだから、配達に来ただけなのにその場でスカウトされ、気負いもせずにテレビに出演するなんてことができるんでしょう。

森田家の今までの騒動の数々もっと知りたいなと思ってしまいました(笑)

これまで周りに迷惑をかけないよう良い子でいた碧が自分を出すことができるようになってよかったです。

本当の両親や歳の離れた姉は血が繋がっているだけで家族ではないけど、ラジオMCの真理ママやスタッフの人がその役割を担ってるってのが両親たちに思うところはあるけど、碧的にはそういう人たちがいてよかった

0

清々しい気分(*ˊᵕˋ*)

安西先生のお話は読みやすいし、きゅんも押さえてあって大好きです(≧▽≦)


受様は、二世俳優の碧。
優等生ないい子ちゃん、なんて世間の評価を受けてるけど、本人はいたって真面目で映画が大好きな好青年。
攻様は、碧が敬愛する監督直々にスカウトされた森田。
悔しいけれど、納得でもあり、映画をより良くするために、是非とも受けて欲しい、と猛プッシュの碧。

恋に気付いた時の碧がとてもかわいい(≧▽≦)
碧と共にファンを大事しよう、と覚悟を決めてくれた森田、ありがとうね。
「友達3ヶ条」は微笑ましくてかわいいしかない。
推しのアイドルがいる身としては、ファンとして外野の余計な情報って不必要なので。
もちろん本人からの言葉は嬉しいし、推しの幸せを1番に願ってますけどね。

2人の報告は、必ずしも好意的には受け止められないだろうと思いますけど、こんな真面目で誠実な恋のお話があっててもいいじゃない、とにこにこきゅんです
(*´ ˘ `*)ウフフ♡

爽やかで、最後まで優しいお話でした(*^^*)

0

文章に惹き込まれる!

現代物は最近あまり読む気がせず、ついSFや転生ものなど現実から離れた作品ばかり読んでいました。
しかし、安西先生のひさしぶりの作品ということで電子発売日に購入。
楢島さち先生のファンでもあるので、表紙をじっくり眺めてから、いざ。

芸能人の受けと、急な抜擢でオーディションに参加させられた攻め。
出会いのシーンでは普段優等生で大人しげな受けの感情が爆発していて、思わずクスリと笑ってしまいました。ググッと物語に惹き込まれたのもこのシーンでした。

どんどん関係が近くなり恋人になるのも早かったので、あとは2人のイチャイチャが読めるのかなと安心していましたが、そこは安西先生。笑
芸能人には痛恨の一撃が2人を襲います。
ですが、そんなことにも負けずに、受けが自分で壁を乗り越えて「やりたいことをやる」と前向きになった様子は感動して涙が出ました。
前向きに変わったのは受けだけかと思いきや、攻めにも良い変化があったことがわかり、恋して成長するストーリーが大好きな私はガッツポーズでした!

安西先生らしさが詰まった、読ませにくる作品でした。
優しい気持ちになりたい時にまた読み返そうと思います。

3

No Title


芸能人一家に生まれた俳優の碧と撮影現場にピザを届けにきたらスカウトされちゃった森田のお話。森田くん、愛想があるわけじゃないのに惹き付ける何かがあるのが文面で伝わってくるのがすごいこういう攻め好きです…!

2人の関係、スキャンダルに直面した時の対応などなど…色々あるんだけど碧もいろんなことを経て脱皮していく感じも良い。
楢島さち先生の挿絵がまた素敵なの!安西リカ先生のお話、いつも大好きです(*´`)

1

ンンンンン、大学生と二世俳優の現代モノ・・・たまりませんね

【初めて誰かを好きになった。これが恋か、恋愛感情か(碧)】

エロス度★★★

おやおや・・・最初の出逢い・印象はお互いに最悪であったのに、距離が縮まって恋に落ちていく森田と碧の純愛が素晴らしいですね。

大学生と俳優・・・住む世界の違う2人が紡ぐ恋模様、楢島先生の素敵なイラスト、森田の強メンタルっぷり、森田に突っかかっていた碧が彼の事がめちゃくちゃ大好きになる可愛さが魅力的でした。

微笑ましい恋人同士のじゃれあい、一般人と芸能人なので付き合っているのを秘密にしなければならない切なさ。

愛を深めたり、すれ違ってしまっても湧き上がる逢いたい想い・・・尊さとキュンで悶えました。

5

やっぱり安西作品は好き

半年ぶりの作品は書き下ろしでした。子役から活躍している優等生俳優の碧と、ひょんなことからスカウトされて同じ映画に出ることになった大学生の森田との恋のお話がじっくりと書かれていました。

両親がおしどり夫婦として有名な俳優で姉もインフルエンサーとして活躍してて、事務所の方針で優等生のイメージを崩さない仕事しか出来なくて燻っているところに強烈な存在感を持って登場した森田に、嫉妬しつつ納得してしまうんです。

若さ故の柔軟さか初対面で衝突したのに、徐々に友好を深めて行く様子にドキドキしました。派手な出来事は無いんですが俳優と大学生という違う世界に生きてる2人が、ふとした瞬間にお互いのことを考えていた事にかなり萌えました。森田視点のお話があったらなお良かったと思いました。

2人の関係を隠す為に決めた取り決めに縛られてギクシャクして距離が出来てから、お互いに思いが募ってやり直すところが派手さは無いのにリアルでした。

このお話の良いところはとにかくリアルなところなんです。現実にあり得そうな展開が実に素敵でした。特に碧の元カレがヤケになって過去の関係を持った芸能人たちを暴露してからの流れが秀逸でした。

事務所の面々の話し合いに碧が疎外感を感じたり、携帯を没収されて連絡の取れない碧の為に森田が取った行動にドキドキが止まりませんでした。また、2人が選択したことにも感動したんです。惜しかったのはその先が読みたかったことだけでした。また次作も期待したいと思います。やっぱり好きだなぁ。

7

ありそうでない設定の恋物語でした

今回は一般人の大学生と若手俳優のお話です。

受様が芸能界に興味のない攻様の恋人になるまで。

受様は芸能界のおしどり夫婦の両親と
美容系インフルセンサーの姉をもつ俳優です。

芸歴は長いものの個性や存在感が強くなく
事務所の方針で「当て馬な優等生」キャラという
似た役柄しかさせてもらない事もあり
あまり認知度が高くありません。

受様は憧れの映画監督の次作で
主人公に想いを寄せる同僚役のオファーを受けるものの
主人公の「昔の男」と重なる作品の鍵的な役となる
コンビニ店員のオーディションを受たいと思います。

受様は無理を言ってオーディションに参加しますが
まず間違いなこの役は取れない事は明らかでした。

というのも件の監督が役にぴったりと
ある大学生を口説く現場に居合わせたからです。
その大学生こそ今回の攻様です。

その日、受様は
3人の演出家で交代で担当する実写学園ドラマの撮影で
テレビスタジオにいましたが
撮影回は受様が傾倒する映画監督の演出回でした。

キャストが怪我するはハプニングが起き
背格好からたまたまデリバリーバイトで攻様が代役を頼まれ
監督が件の役のオーディションへの誘いをかけるのです。

攻様は芸能界に全く興味のなくて即断っていて
受様はそんな攻様が羨ましてつい喧嘩を吹っかけます。
果たして受様は新たな役に挑戦できるのか!?

憧れの監督のオーディションを懇願して受けた受様と
件の映画監督にスカウトされて受けた攻様の
芸能界を舞台とした恋物語です♪

受様はいつも似た役柄しかさせてもらえずにいて
受けさせてもらったオーディションに
素人の攻様が誘われて役も勝ち取ってた事に
地団駄を踏むのですが

それすらも攻様には意味がない上に
役を勝ち取った攻様が自分にはないモノをもっていて
徐々に惹かれていく展開は面白かったです。

攻様も自分とは相いれなさげな受様について
最初はなんだこいつ的な視点なのに
他者の見ている世界を否定しないというスタンスで
徐々に受様に馴染んでいきます。

風俗業界から転職してきたマネージャー
受様の憧れのシアター系監督
受様の元彼の元カリスマメンズモデル
攻様の趣味仲間達や受様のラジオのパーソナリティなど

受様の芸能活動に絡む人々と
攻様の大学生生活に絡む人達が対比されつつ
描かれていく事で

受様が攻様との付き合いで
今まで囲われて守られていた生き方を変えていく様に
ハラハラ&ドキドキ、楽しく読ませて頂きました。

ただ攻様の好意の変化点がよくわからず
結果的な「両片想い」という感じで
両片思いの美味しいジレジレはあまり感じませんでした。
ソレを期待される方にはご注意必須かな。

3

すごく読みやすいのだけれど

ごく普通のいわゆる一般人の大学生と芸歴の長い二世俳優の組み合わせ。
これはおもしろそうだと手に取り、ページをめくってみれば一度も躓くことなくするする〜っと最後まで読み切ってしまっていた状態になるのはさすが。
話運びと言葉選びが上手いので本当に読みやすいんですよね。

うーん…今作も没頭して読めたのだけれど、あまりヒットとはならずでした。
業界ものと青春ものの良いところがミックスされた設定は好みだったのです。
しかしながら、読んでいて攻めと受けになにか強い感情を覚える前に小さくまとまって終わってしまったように思います。
決して面白くないわけではない。でも何かが足りないのです。

もう少しだけ濃い味付けだったのならきっともっとおいしいはずなのに、主に恋愛面の調味料が薄めがゆえに萌えられずこちらの評価に。
碧が拓斗に淡い恋愛感情を抱くのはわかるのですが、その逆がちょっとしっくりきませんでした。
あっという間に恋愛関係になり、あっという間に丸く収まった。
そんな印象が強いまま読み終え、最後まで読ませてくれる力がある作家さんなだけに、これはなんだか惜しいなあと消化不良気味に。
2人の関係性が最悪の状態から自然と良いものになっていく描写は好みでした。
メインCPよりも、どちらかというとサブキャラクターの黒木が気になりましたね。

2

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