ラブシーンのあとで

love scene no atode

ラブシーンのあとで
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神2
  • 萌×21
  • 萌2
  • 中立0
  • しゅみじゃない0

206

レビュー数
4
得点
20
評価数
5
平均
4 / 5
神率
40%
著者
安西リカ 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

イラスト
楢島さち 
媒体
小説
出版社
新書館
レーベル
ディアプラス文庫
発売日
価格
ISBN
9784403526039

あらすじ

優等生俳優の碧は、憧れの監督の新作映画で大学生の森田と共演することになる。やる気のなさそうな森田に最初は反発する碧だが、彼の強烈な存在感に惹かれていき……? シネマティック・ラブ。

表題作ラブシーンのあとで

森田 拓斗、碧と共演する素人、大学4年生、21歳
中原 碧、二世俳優、21歳

その他の収録作品

  • あとがき

レビュー投稿数4

さわやか青春ラブ

作家様買いです!
現代ものの設定でもリーマンのイメージが強い作家様なのですが、今回は芸能界が舞台!ということで青春キラキララブストーリーでした。あとがきを読んだら、先に楢島先生のイラストの企画があって〜ということだったので、イラストのイメージに寄せて創作されたようで、なるほどそういうこともあるのか〜、というのと、なるほどだから今回ちょっと雰囲気がどっぷり安西節というよりよそゆき(?)な印象を受けたのかななんて思ったりしたのでした。いつもそんなにクセが強くない作風というか、なんてことない日常風景っていう薄味なところに特別感をもたせる描写がとてもうまい作家様だと思っていて(←褒めてます)、芸能界というキラキラ設定のせいか、日常の特別感が薄味になっているような(夜明けの海にドライブとか素敵でしたけどね…)、きっと私が芸能界ものの性癖がないせいなんだろうな〜って思いました。

贅沢を言えば攻め視点ほしかったです。今回描き下ろしということで、もしかして雑誌掲載で本編のみだったら、描き下ろしで攻め視点的なものが入ったんじゃないかなぁなんて。森田という人物がどんなひとなのかいまいち見えないまま終わって、おまけのSSで少し見えたような気がしました。今回のおまけSS、結構大切な気がしますw 
あと受けさんのキャラにそれほど魅力を感じられなかったかなぁ。。

少々クセのある現代ものが好きなので、きっと元彼・黒木とその恋人(愛人?)実業家CPのほうが性癖に刺さりそうな気がしました。

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安西先生の現代物はやっぱり面白い

安西先生の現代物、かつ芸能ものということで、
発売前からかなり楽しみにしてましたが、
期待以上に面白かったです!!

安西先生のお話って恋愛面の進展だけじゃなくて、受けの成長がちゃんと描かれてるのが魅力だと思っているのですが、今作でも流されがちだった碧の人間的、俳優的な成長がしっかり描かれてて面白かったです。

攻めの森田も年相応のカラッとした性格で、令和の攻め〜って感じがして(かなり個人的な意見ですが笑)良かったです。

個人的に芸能もので彼氏がいることを発表する展開が苦手(ゲイ云々とかではなく、恋人いますよ〜と公共の電波を使って言うなんて恥ずかしくない?という気持ち)なんですが、今作はすんなり受け入れられたと言うか、逆に隠して嘘つくのは変だよなぁと納得。かつ、二人の決断に感動しました。

全体的にエッチシーンの描写は割合淡白な方かな〜と思うのですが、匂いの描写がかなり好みでうっとりしてしまいました。あと、森田のあるセリフにかなりクラッと来ました。
エッチシーン苦手な方も、好きな方も双方満足できるのではないかな、と。

あと脇キャラがすごくいいですね。マネージャーの安土さん、ラジオの真理さん、そしてかつての恋人黒木…
この黒木の設定、かなりドンピシャなんですが、彼でスピンオフ、どうですかね先生…!

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攻め視点も欲しい

転生とか魔法とか。ファンタジックなストーリーの持つ派手さはないけど、私たちと同じ世界線に息づいているリアルさが沁みる作品です。

大学生と俳優の組み合わせも、リアルかというとリアルじゃないかも知れないけど、例えば実際の芸能界でこんな2人がいたらと考えると、ありえそうだな…という意味では想像の中のリアルな部分を突いたストーリーだと思います。BL小説界隈ではあまりない組み合わせですし、出会い方も物語のアプローチの仕方も面白いです。

碧視点のストーリーなので、どうしてもそっちの目線が主軸になっちゃうのは仕方ないかなと思うけど、わたし的に拓斗が碧を好きになった理由があまり分からなかったのが気になる部分でした。好意を寄せていく段階とか、碧を好きになっていってるなって分かる空気感みたいなものがあまり感じられず、いきなり碧に告白するっていうサプライズ展開は早っ!と思ったし、驚きでした。
展開が早いのは見応えありますが、そこに伴う好きの根拠が薄い感じがしなくもないかったです。拓斗はノンケだし、同じ男を好きになることの抵抗はなかったのかなとか、友人としての感情から恋愛感情を抱くようになったボーダーラインはどこかなとか、知りたいとこはいっぱい。碧のどこに惹かれたのか、拓斗視点からも読んでみたかったです。

芸能界に身を置くことのリスキーな部分にも触れ、碧の芸能生活的も2人の関係的にもどうなるのかハラハラさせられました。後半部は見せ場も多いし、読み応え的には十分だと思います。ピンチをチャンスに変える碧の決心と精神力の強さに、大きな変化と成長が垣間見えるので最後まで見届けて下さいね。


芸能界という特殊な環境の中で運命的に出会い、そして恋に落ち、想いが通じ合っていく過程をしっとりと描いた物語です。楢島さち先生のイラストもステキでした^ ^
好きの気持ちに正直に生きる2人の恋愛を堪能しましょう。

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年相応の甘々な恋愛模様

森田×碧


映画の共演がきっかけで恋が芽生えるかと思いきや、
芸能界を背景にした、芸能界よりも深いのが、
大人しい俳優の碧と普通の大学生の森田、
同じ21歳の2人のゆるやかな交流、そして素早い恋。
年相応の甘々な恋愛模様が素晴らしい。


芸能一家で育ち、ゲイである碧、
芸能界の厳しい環境の中で自由恋愛が許されない環境での
寂しさや恋への憧れが感じられる。
そんな彼が、明るく陽気な大学生の森田と出会い、
森田に気になって、次第に惹かれて
森田との初めての友達のような気楽なやりとりを通じて、
急速に恋に落ちていく様子が鮮やかに書かれている。

一般家庭出身で普通の大学4年生の森田、
偶然監督に見初められて映画出演に誘われて、
俳優として活躍するつもりはないが、
碧との交流を続けるうちに、
碧の存在が次第に大きくなっていく。
で、恋になるには少し早いかな・・・
森田の内面の変化をもっと書かれてほしかった。

碧の片想いが見どころとなりそうなところだが、
実は両片想いで、
すぐに成就する恋が面白くない。
特に起伏のない甘々な関係が続いて、

少し切なさとか感情的にぐっとくるシーンがあれば、
引き込まれる作品になるかもしれない。

碧と森田の関係よりも、
碧の昔の関係があるモデルとのスキャンダル・・・ん?

とにかく碧と森田が心を通わせていく過程が丁寧に描かれていて、
甘くて優しい温かさに心がほっこりしました。

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