50番目のファーストラブ(表題作 純情サノバビッチ)

50banme no first love

50番目のファーストラブ(表題作 純情サノバビッチ)
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神34
  • 萌×248
  • 萌32
  • 中立12
  • しゅみじゃない16

--

レビュー数
24
得点
470
評価数
142
平均
3.5 / 5
神率
23.9%
著者
月村奎 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

イラスト
高久尚子 
媒体
小説
出版社
新書館
レーベル
ディアプラス文庫
発売日
価格
¥560(税抜)  
ISBN
9784403523519

あらすじ

美貌の社長令息・山下瞬介の趣味はセックスだ。中三から二十歳の現在まで、49人の女と楽しくやってきた。ある日瞬介は友人の翔から彼の兄・健に引き合わされる。平凡そうで案外曲者の健は瞬介の燗に障り、この男をぎゃふんと言わせてやると決意。色仕掛けで落としたところを手ひどく振るつもりで健に接近する。けれど健をメロメロにする予定が、瞬介のほうが健にどきどきするよになり……? 純情メモリアル・ラブ♡

表題作50番目のファーストラブ(表題作 純情サノバビッチ)

一之瀬健,28歳,瞬介の友人の翔の兄でサラリーマン
山下瞬介,49人の女性と経験をもつ大学2年生

その他の収録作品

  • 束縛ジェントルマン
  • あとがき

レビュー投稿数24

色々目覚めた作品・・・

昨年5月にたまたまこの作品と出会ったことで、私のBLライフが急加速することになったという記念すべき作品です。

それまで、BLといえば「いかにもフィクションな世界で繰り広げられるドラマティックで耽美な世界」という印象であった私。
昔BLをちょこちょこ読んでいる・・・程度だった頃にチョイスしていた作品も、大金持ち、マフィア、アラブ、軍隊、無理矢理連れてこられる、売られる・・・等々派手なシチュエーションばかりで、それが当たり前と思っていた私に、日常生活の中で淡々と繰り広げられるBL、ストーリー性のあるBL、ついでにノンケ物の良さを開眼させてくれたのが本作でした。

この作品がきっかけで、一気にそんなBL小説にはまり、なんとなく・・・程度だったBLへの興味が一気に加速して今に至っています。
そして、月村先生の作品、高久先生の絵にもはまるきっかけとなった大切な作品でもあります。

とにかく攻め様が格好いい。
普通の人なのにすごく良い!!
絵にもその格好良さが表現されていて、大人な雰囲気にドキドキさせられっぱなしです。ノンケで、誠実なのも素敵だし、束縛系なのもたまらなく良いです。
受け様の浮気未遂(!?)を知っても、「怒ってるし、許す気もないよ。別れる気は更にない。」と言い切るあたりがたまりません。
後に、束縛系とか、あとは変わった切り返しをしてくるとか、台詞の癖みたいのとか、月村作品に良く出てくるパターンだと知ることになるのですが、むしろそのパターンがとても好きなので、見つけるたびに今でも嬉しくなります。

受け様が最初女性を軽んじている発言をしていて、それにはカチン!!!と来るのですが、後々そうなってしまう事情が分かり、また受け様も自分の愚かさや女性の方が一枚上手だったとちゃんと気が付いてくれるので、帳消しです。
むしろ初めての本当の恋にぐるぐるしてしまう受け様がイタくて可愛い。

とにかく大好きな作品で、未だにちょくちょく読み返していますが未だ色あせない魅力にあふれています。


8

嫌な奴??

可愛かった~!
女癖の悪い主人公が大人な攻の魅力にメロメロになっちゃうお話でしたw
主人公は49人の女の子と遊んでただけあって鼻につくんですけど
ムカつくって思うより先に可愛いって思っちゃいました( ´///`)
攻を自分の物にしたくて一生懸命な感じが萌えました!

他の方が言ってるみたいに同じ作家さんの別の作品に似てるんですけど
これはこれで楽しかったので私は大好きです♪
二人の会話が楽しくて、読んでて何回もニヤニヤしちゃいましたwww
脇役のキャラもいい味出してます!
でも友達を酔わせてっていう例のシーンはヤバいヤバいヤバい!!!!
ってなって一回飛ばしちゃいましたw
丸く収まって良かったです。
ドキドキした~!

5

月村先生のコメディは会話が絶妙なんです( *´艸`)

今作は、鼻持ちならない受けが主人公のお話(^^♪ 確か以前読ませて頂いたことのある「CHERRY」もそんな感じだったと思います。好みは人それぞれですが、私は月村先生のお書きになるコメディーがめちゃくちゃ好きでして、今回も最初から最後までニヤニヤしながら本当に楽しみながら読ませて頂きました(^^ゞ

まー、とはいえ今回の受け(俊介)の趣味(セックス)には驚かされました。初体験を中3で済ませ、ってこれはまあ良いんです。それよりも大学2年でもうはや49人もの人とやってしまったって言うんですから)^o^( 発展家ですね~。ひたすら快楽に溺れ、ただその場の快楽に身を委ねるだけの日々。そして性格の悪さ。

ただ、俊介がそうなってしまった背景には、母親に対するコンプレックスがありました(>_<) 男癖が悪い母親、なんだけど俊介は全てにおいて尊敬しています。そのため嫌われるのを恐れるあまり、小学生の頃からずーっと猫系を演じてきたのです。それこそ母親のお気に入りの息子でいたい為に!必死でした。本当はもっと甘えたかったし、傍にいて話しもしたかったでしょう。実業家としては立派な母親も、子を持つ母親としては失格です。

ただ俊介にとっては、母親の生き方も容姿もすべてがリスペクトの対象でした。性に奔放なのも、母親の真似。母親が「愛は幻想だ」というなら、その思想も真似るくらい大好きで…でも本当は心の底で、今度こそ運命の相手が現れないかと待っている、そんな寂しい心を併せ持った可愛そうな受け。ただし物語全体としてはコメディタッチで、しんみりとした雰囲気はありません。

それに俊介の性格は改善の余地があり、決して救いがないわけではありません。何といっても友人のお兄さまが器の大きい攻め(健)で、包容力があって、大人なのです。口癖のように俊介を「かわいい」と愛で、俊介を手のひらで転がすがごとく接します(^^♪

ただしちょっぴり束縛系です。浮気は許さないって釘を刺される俊介。俊介がノンケなら、健もノンケで、男同士としてはお互い初めての二人です。そして健の方がガタイが良い為、BLの王道を行くならば当然攻める方は健です。

が、俊介は自分が攻める方だと言い張り、ここの所のせめぎ合いがたまらなく楽しかったです。でも惚れた弱みというのでしょうか、俊介は徐々にほだされていきます。その過程が楽しくて、終始ニヤニヤが止まりませんでした^m^ 

月村先生はこういうところがホントお上手で、さすがベテラン作家様です。今後はもう足を向けて眠れません(笑)訳あって電書でしか読めないため、もっともっと先生の紙本が電子化されると良いな、と心より祈っております。月村先生の電書は全て読了済、ゆえにどんなに鼻持ちならない主人公が出てきても、最後には「な~んだ、そんな嫌な奴じゃないし、むしろ可愛いじゃない」に変化させてしまう技術を持っておられる作家様であること知っております。そうそう、あとがきで仰ってらした金太郎飴作家の件、私も金太郎飴読者です(^^♪

この度は長々とお読み頂き誠に有難うございました<(_ _)>

4

天然のフリした策士×クールなふりしたロマンチスト

だいぶ前にこの作家さんの本を読んだ時には可もなし不可もなしだと思っていたのですが、数年後再読したらとっても気に入りました。
きっかけは『片思いアライアンス』だったのですが、それ以来注目しています。
登場人物の心の声が面白くて「わかる、わかる」とうなづいてみたり、読書中で吹き出しそうになったりします。
こんなカッコよくてお金も持ってる俺様を振る女などないとか、勝手の違う健の言動に突っ込んだり反論したりする心の声が可笑しかった。

今回の主役は顔が自慢のそこそこの資産家の息子という地位に満足している自信家の大学生。
母親の恋愛観や生き方に傾倒するマザコンくん。
本当はもっとスキンシップして欲しかったり甘えたいのにベタベタされるのが嫌だと思っている母親に嫌われたくなくてクールなふりをしているところが可愛くてかわいそうで抱きしめてあげたくなりました。

本当は甘えん坊で寂しがりや、人恋しくて次々と女を渡り歩くところなど誰か気づいてあげてよ言いたくなりました。
だからそこに登場した友人の兄 健の登場に安堵しました。これでもう抱きしめて甘やかしてくれる人を探して放浪しなくて済むなと。
でも、峻介が健から甘やかされて突っつかれ手のひらで転がされてしまうのが、なんとも心地よく思いながらもこんな自分がカッコ悪いと思っちゃうからなかなか恋に気がつかなかなくて暴走してしまうところが面白く悲しい部分でした。

やっと運命の人に巡り会えて良かたね。

2

最高

ノンケ同士のが読みたいと思い検索から購入
読みたいシチュばかりで最高でした!
かっこいいと言われたいのにかわいいと言われる年下可愛い。
・落とそうと近付いたら逆に落とされてる
・女のように扱われるのに抵抗ある受、男としての矜持を試すけど攻にしか反応しない
・飽きられたら悲しいので最後まではさせない受(焦らすから最後最高だった語彙力)
・強がってるけどバレバレで流されちゃう受、全部かわいいと思う攻
・受の足にキスする攻、それを思い出して手入れしちゃう受
こういったツボも最高過ぎなのだけど、月村さんの心理描写あってこそ、読ませるし面白かったです。
瞬介が健にどんどん惹かれていることに気付かないけどドキドキしていたり、母親に対して尊敬していて求められるスタイルを保とうとしている精神描写がとても良かったし、健に対して作戦がうまくいかないとこも可笑しい。お母さんもちゃんと母親で良い人で安心しました。
高久さんの挿絵もこれ以上無い程ハマっていて滾りまくりでした!!

1

劣化版cherry

タイトルごめんなさい、批評したいわけじゃないんです…!
ただ自分の中で1番しっくりくる表現といいますか…汗

後書きで月村さんご自身がおっしゃられていたように金太郎飴作家、どの本もなんとなく似たようなキャラクターの性格、ストーリーの流れなように感じますが、私個人としてはそれがいい、毎回安心して読めると思っています。
今回のお話も容姿良し、お金持ち、モテモテで不遜な王子受けと、平凡で人当たりもいいんだけど一筋縄じゃいかない歳上攻めという、どこかでみたような、あっ、cherryのあの二人みたい(笑)

鼻持ちならない主人公が始めての恋に陥落めろめろになって、必死にツンツンを保とうとするんだけどその度、暴走してレ◎プしようとしたり、浮気しようとしたり、、、
正直どうしてそうなるの〜と突っ込みどころ満載ではありましたが、おばかなところもかわいいかなぁと受け入れることができました

月村さんの書かれる受のうじうじ悩む描写、たまにやりすぎて読んでいくのが疲れてしまうこともあるのですが、今回は許容範囲でした!

なんだかネガティブなことばかり書いてしまいましたが、私はこのお話好きです!
月村さん好きの方、特にcherryがお好みだった方はぜひ読んでみてください♪

7

面映ゆい!!

ヤリチンと童貞は紙一重だとは思うけど正しく瞬介の事だなぁ〜としみじみ。それにしても何てウブで可愛いんだろう、健がハマるのも納得です。アホでビッチなのに純情さが空回っていつも天邪鬼な態度を取る愛すべきキャラが好きなので大いに楽しめました。砂原糖子「センチメンタル・セクスアリス」がかなりツボなのでこれくらいのビッチは可愛いし、何より一途な純愛こじらせただけなので我が儘や困らせてやろうとか全く以って子供染みたところがツボります。きっと両想いになったのに浮気敢行しようとするおバカさや仕事優先した健への意趣返しとか色々と受付けない人もいるだろうけど、(受)おバカさんのが可愛くて好きな人にはたまらない一冊だとおもいます。コメディ風味も良いけど痛切ないエピがあれば尚、良かっただろうなと思いました。

7

楽しくて可愛いけど……

軽くてコミカル。
月村先生の典型的なネガティブ受けより
キャラとしては、こういう俺様だけれど実は可愛いという受けが好きかも。

セレブで美魔女な母を持つ瞬介は、ご本人も美形でモテモテ、
お相手に不自由することなく20歳にしてすでに49人切り(笑)
恋なんてくだらない物に振り回されたりしない、と思いながら
実は密かに運命の恋人を夢見ちゃっていたりする。

そんな彼が気になって仕方なくなっちゃうのは、大学の友人の兄・健。
瞬介からすれば、単なる凡人なはずだったのだけれど……

カッコ良くクールに決めているようでいて、瞬介は実は温もりが恋しいお子ちゃま。
生まれて初めて気持ちがときめいて、どうしていいか分からなくなって、
意地を張って、三段跳びでトンでもない方向にすっ飛んで行く様は
呆れるしかないオバカさだが、なんとも可愛い。
健が繰り返し「かわいいね」と囁かずにいられない気持ちがわかるわ〜。

自分が突っ込む方!って頑張っちゃっているのも可愛い、
後半その決着はつくけどね。

『Cherry』がお好きだった方は、
結構彼が気に入るんじゃないかな?と思うけれど
ただ、文字通りチェリーボーイだった直希と違って、
こちらは心は初でも身体の経験だけは豊富で、
そっち方面でもアホなことをしでかすので
その辺りで好き嫌いは分かれるかも。


4

攻めがドストライクなため萌×2

受けはヤリ○ン系と言いながら、口絵カラーは肌色シーンでないのが、なんとも月村作品らしいですね。
月村さんはちょぼちょぼ読んでいる作家さんなのですが、今回は内容を確認せず、イラストが高久さんということで購入しました。


受けの瞬介は、セックスが趣味という20歳の大学生。なんと49人斬り。
恵まれた容姿に自信を持っていて、母は企業家という苦労知らず。

攻めの健は、瞬介の友人・翔の兄。
身長こそ高いけれど凡庸な印象(瞬介談)の、28歳のサラリーマン。


翔の兄、翔の友人、そんな風に出会った健と瞬介。
しかしその後の偶然の再会で、瞬介は自分のプライドを凹まされ、腹いせに健を誘惑しようとする…というような、ああ、おバカな子なお話です。
しかしこの誘惑ですが、瞬介が上をとろうとしていたなんて…健相手では最初から無理が(苦笑
瞬介の身長やら体格の立派さなどは書かれていなかったと思いますし、きっと顔の造作に似合うような今時の細めの若者なんだろうと思っていましたので。
確か、線が細いとありましたしね。

男をとっかえひっかえ、だけど仕事は出来る母親。
仕事と子育てなんて両立出来ないと、子供へ言ってのけてしまう人です。
瞬介はそこをリスペクトしているらしいのですが、そのどこに尊敬するものがあるのかが良く理解できませんでした。
例えば、女手一つで自分を育ててくれた辺りを尊敬してるならわかるんですけども。

時々、月村さんの作品で受けの考え方が理解出来ないことがあるんですが、この作品もわたしにはそのパターンかなあ。
でも、瞬介はかなりアホ子設定のようですし、合ってるっちゃ合ってるのかな。
お金だけは不自由しなかったけれど、本能で感じられるような母親の愛情を与えてもらえなかったことには、目隠ししているという感じでしょうか。
母親を尊敬してると思う度に、それは瞬介の自己防衛なのは伝わってくるのですが、うーん、それでもあまり好きなキャラじゃないかな。
とにかく、50人目は運命の相手であって欲しいとか…どのお口で言うの?とホッペをミリミリ捻ってやりたかった(笑

ただ、それでも時々読むのは、月村さんの書かれる攻めキャラに好きなタイプが多いからです。
今回の健も、礼儀正しいにこやかな腹黒キャラで、大好き!
そして本編では寸止め!
なんという焦らしキャラでしょう(笑
スーパー攻めキャラの中には、微笑んでいても腹黒っていうのは良くありますが、わたしはこういう普通の爽やか系の人が…っていうのが好きなのです。
そういう点で言うと、健はわたしが好きな攻めキャラのはBest10に入っちゃいます。
書き下ろしも受け視点なのですが、そちらは攻め視点で読んでみたかったなあと思いますし、弟の翔がなかなか可愛かったのでスピンオフ希望です。

4

女々しい気がするが

自身はぐるぐる考えを巡らせるこの受が意外と好きです。
話初めでチャラいなー、こんな受けいやだなーと思いながら読んでいたのですが
心の中では母親を求めまくってたり(マザコン?)じつは純愛を望んでいたりして意外とかわいいなーと思ってしまった。
考えが浅はかで、自虐が過ぎる気もしましたが恋する乙女もとい受メンは盲目になるというのでしょうか。
浅はかな行動さえも愛おしいような気がしました。
突飛な思考回路と行動で、読んでる時のいたたまれなさはなかなかのものでした。
そしてこの突拍子もない受を寛大に受け入れつつも束縛する攻。。。
たまりません。

自身としては、束縛ジェントルマン(後に入っていた方のお話)が好きでした。

2

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