夢の随に

トラウマと性癖 紙一重

気づけば12月 今年溜め込んだ本を整理しなきゃ来年の本が入らない そんな本棚事情を抱えつつ本棚整理で必ずやってしまう「読み直し」
本棚漁ってると絶対読んでるはずなのに内容まったく覚えてない本に出くわす確率もさることながら　あｯ！これ　に出くわす確率もそこそこ多くあって

紙の本がそんななら本棚整理必要ない たまる一方な電子本棚はもっとあんじゃね？と

ひっかきもっかきしてみりゃ 出るわ出るわ
しかも良いのか悪いのか レビューなしがゴロゴロと 　なのでｺｿｺｿっと



高校の卒業旅行で辱しめにあい そこがトラウマとなり勃起不全(仮)を患うまでになった

あの 設定は面白いんですよ
味わった辱しめに恐怖を覚え 数年たった今も夢に見るくらいのダメージは喰らっているはずなのに だんだんと好奇にかわって 果てはその辱しめの夢でしか勃起できなくなって ついには快楽を求めるようになるっていう

いやまぁ 恐怖とはいってもはじめから快楽しか与えられていないので そこが精神的負債になって日々の生活にも影響がってのはないし それこそその体験が性癖に変わるのはありがち展開ではあるのかも知れないんですがね？

恋にかこつけていやらしい妄想にふける地味･平凡受けにびっくりするほど笑ってしまうのよ

しかも トラウマどーしたぁぁぁｯ！ と叫びたくなる あっという間に出だしの悲壮感を振りきり変態遍歴を重ね不格好な恋を叶えていく怒濤の展開
どっか胡散臭い 大人で優しい攻めの素性


ぶっちゃけ４話完結のくせに４話からが本番なんじゃないかと思うほどトラウマの使い方と攻めが執着を発揮してくるし
がんじがらめに縛りつけてでも与え続けたい欲 ってのを攻め目線で語りにくるのでね 物足りないっちゃ物足りないです

いやぁ 久々読み返したけど悪くないんだよな すんごい中途半端なんだけど
電子単話のもったいないところですよね あと２話あれば快楽と欲望でマコを完全に拘束して籠の鳥にできたし どろどろに依存性叩き込んで飼い殺しにできたんだろうにな

え？ そんな結末 作家さまはお望みじゃないって？