電子限定版
munou na ouji to yobaretemasuga nakami ha tekikoku no saishou desu
2022年と2023年の小冊子に収録された、短編2編の番外編集です。今年発売の5巻を読んで、こちらも再読したのでレビューしてみます。
【不機嫌な彼氏】
(2023年 バースデイフェア小冊子収録)
リドリーがベルナール皇子と体が入れ替わって、しばらく経った頃。皇宮の庭園で開かれた第七皇女の誕生日会での出来事を描いた短編。
美男子と誉れ高いリドリーの護衛騎士エドワードは誕生日会に招かれ、地味な外見の婚約者デボラと共に出席。性格に難ありの皇女アドリアーヌはデボラが気に食わず、絡んできて険悪な雰囲気に。しかしデボラは柔な性格ではなく…。
一方リドリーはシュルツと出席。リドリーがエドワードの美貌について何度も褒め称えるので、シュルツは不機嫌になり…というお話。
全体的にコミカルな作風の楽しい短編。
特に終盤、拗ねちゃったシュルツとリドリーの会話。シュルツがリドリーの手のひらの上で転がされてる、大型ワンコみが可愛かった♡
【入れ替わりの皇子】
(2022年 キャラ文庫創刊25周年記念展小冊子「百花」収録)
リドリーの執事長ニックス視点の、リドリーと皇子が入れ替わった直後からリドリーと再会するまでを、ややコミカルに描く短編。
入れ替わり後、ベルナール皇子とニックスはこんなことになっていたのか、という内容でこちらもすごく面白かったです。
リドリーもベルナールも、雷に打たれても火傷などの大怪我はしなかった。てことはやはり普通の雷ではなく、誰かがこの入れ替わりを仕組んだんだろうな。やっぱり行方不明の魔女の仕業だろうか?
ベルナール皇子はリドリーの奴隷の一人に襲われる。中身が主のリドリーではない証拠となる。奴隷たちから守るために地下へ監禁されたのか〜。
ニックスはリドリーから手紙を受け取り、帝国へ赴きリドリーと再会する。
ニックスは過去に帝国に住んでいたらしい。
「リドリーには自分の過去は教えていない。この先も語るつもりはない」
「まだ彼には明かせないが、彼を見守らなければならない」
「俺にとって、あなたの存在がどれほど大きいか知る由もないだろう。運命というのは不思議なものだ」
これらのニックスの独白がかなり気になる内容でした。ニックスの過去やリドリーとの関係には、どんな秘密があるのか…。
【入れ替わりの皇子】は意味深な内容もあり、とても興味深かったです。本編がお好きな方は確かに必読の番外編集と感じました!
現在本編は5巻まで読んで、まだまだ謎が多い状況です。早く続きが読みたい!
今後の展開も楽しみに待ちたいと思います♪
バースデーフェアのお話は読んでいたのですが、キャラ文庫創刊25周年記念展小冊子の方は未読でしたので、こうして電子でも購入できて嬉しいです(*^^*)
リドリーがベルナール皇子として目覚めたのなら、当然ベルナール皇子がリドリーとして目覚めた訳で。
あの切れ者の宰相なのだから、その時の周囲はさぞ困惑した事だろうと心配していたのですよ。
驚いてたけど、さすがニックスは状況確認が早い。
4巻まで呼んだ今、正直リドリーには元の体に戻って欲しいけど、戻って欲しくない、なんとかからんのか、といった身勝手な気持ちがありまして。
だって、ここまで立派な王太子になっちゃったんですもの。
戻ったあとの周囲の絶望を考えたらさ。
でも、当然だけど、リドリーとして生きて築いてきたものがあちらにもあるんですよね。
ごめんよ、リドリー。
それにしても、ニックスってばただ者ではないと思ってましたけど、やはり秘密があるのですね。
魔女と何か関係があるのかと思ってたんですけど、そうでもなさそうだし。
いずれ明かされるであろうニックスの秘密を楽しみに、続きを待ちます(*^^*)
「不機嫌な彼氏」と「入れ替わりの皇子」のショートストーリーの2編。
前者は嫉妬するシュルツにサイコーってなって、後者はニックス大変だね〜って思ったお話です。小エピソード、万歳!面白かったです〜
「不機嫌な彼氏」では、シュルツのことを"彼氏"と位置付けていることにニヤりました。リドリーの中でちゃんとシュルツのことを特別な相手だと認定してると思っていいってことですよね?(笑)
シュルツのあからさまな嫉妬が可愛くて、あー…もっとこの2人くっつけ!って願うしかありません。リドリーがあまりにもエドワードの顔を褒めるのも確信犯だよねって感じですが、シュルツの反応が面白いからもっとやっても良いかもねと思うところでもあります^ ^
そんな2人のやりとりの裏で行われていた、女のバトルが面白すぎました。エドワードの婚約者の個性にめちゃ笑った〜!好き、こういう毒づくキャラ。これからもっと本編に登場させて欲しいです。
後半のストーリーは、リドリーとベルナールが入れ替わったときの周囲の反応、こんな感じだったんだーってよく分かる内容でした。リドリーのお屋敷ではみんな大変だったんだなぁ〜…と。そのときの状況を思い返しながら読ませてもらいました。
こういった番外編は、本編の補完内容にもなるので正直こうやって読めるの嬉しいです!
あのときあの場面の裏ネタ事情や、シュルツとのちょっとしたイチャイチャあれこれのエピソードをこれからも期待してます♪
『無能な皇子と呼ばれてますが中身は敵国の宰相です』番外編集のこちら、30Pと短いながら楽しめた〜!
「不機嫌な彼氏」と「入れ替わりの皇子」の2つのお話が収録されています。
不機嫌な〜の方は、エドワードの美しさを称えるリドリーを見てシュルツが嫉妬するお話。
入れ替わり〜の方は、中身がベルナール皇子になってしまった直後のリドリーを7人の奴隷の1人、ギーレンが襲いーーという、執事長ニックス視点のお話です。
どちらも面白かったけど、やっぱりメインカプ2人の絡みが見られる「不機嫌な〜」は萌えを感じられて良かった!
これからもどんどん嫉妬して独占欲を見せてもらいたいものです( ̄▽ ̄)
リドリーもまだ知らぬ、ニックスが帝国にいた頃の話が早く知りたいなあ。
4巻への期待高まる、番外編集でした◎
「不機嫌な彼氏」
リドリーの妹の第1皇女の誕生日パーティーでの一幕。彼氏というタイトルからして3巻の次の最新の短編でしょうか?
リドリーの護衛騎士エドワードも招待され婚約者をエスコートし登場しますが…。
なんとも麗しいエドワードにリドリーは褒め称え、シュルツは嫉妬でへそを曲げるお話。
しかしリドリーが褒め称えるのは、あの顔を武器に間諜に出来ないか、しかしあの性格ではなあと惜しい気持ちからでした。
シュルツの扱いを知り尽くしてるリドリーにまたしてもムッとするシュルツでした。
「入れ替わりの皇子」
雷に撃たれてやっと目覚めたら…なところから始まります。あの時こっちはこうだったのか…と興味深いですね。
それにしてもニックス。あなたはいったい?と謎を残す短編でした。
何があるの?何で?何をしようとしてるの?いつかは明るみになるのでしょうか?
その時リドリーは大丈夫なの?
4巻が楽しみですね〜。