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wakabasanchi no hakoiri omega
兄弟4人中3人がアルファ。主人公1人だけがオメガで、なおかつ兄弟3人に溺愛されまくってるという、兄弟愛炸裂のラブコメディです♪( ´▽`)
兄と弟から溺愛されまくってるのにわがままに育たなくて本当に良かった(笑)
兄弟たちの寵愛を受け、お姫様+騎士3人のような構図がとっても面白かったです。見て下さいな、表紙のブラコン3人組を。思わずフフッとなっちゃうこの表紙のイラストが、この作品の全てを物語っています。
兄弟たちにグズグスに愛され倒すストーリーではありますが、自分の将来について見つめ直し夢に向かって歩み出すストーリーでもあります。
この作品のオメガバースの世界観は、建前はオメガ差別のない世界だけど、裏では差別思想を持つ人もいて、実態としてオメガ差別はあるところにはある…といった世界。実際に、瑶はオメガに覚醒したことで迷惑をかけたと言って演劇の道を諦めてますし、瑶のバース性に嫌悪感を示し暴言を吐く意地悪オバハンも出てきます。
そんな事情もあり、自分の将来やりたいことをなかなか見つけられず、オメガであることを諦めの言い訳にしてる瑶に、諦めないことの大事さを説き、励ましをくれたのがアルファのカイ。彼にどんどん惹かれていくBL展開は王道の流れだけど、若葉ブラザーズがほどよいディフェンスをブチかましてくれるので、ありきたりなストーリーになってないのが楽しかったです。
カイと瑶が惹かれ合うにはちゃんと理由があって、それがこの作品での大きな見どころです。それは瑶が演劇をやめるキッカケになったことと関わっているのですが、そこから2人のストーリーは始まっていたのね、とドラマチックな事実にドキドキしました^ ^
長兄のディフェンスにも負けず自分の中にある大事なものを守ろうとする反抗心は、箱入りから卒業するための大事な儀式だったと思います。兄が心配するのは分かるけど、兄の敷いたレールを歩ませることが瑶のためになるわけじゃないんですよね。
兄はオメガとしての幸せを期待しているのであって、瑶自身の幸せには目を向けていなかったところが悪手だったかな。将来のことと好きな人のことを否定されて反抗した瑶の態度は立派でした。
この若葉4兄弟に新たな家族が増えるのも時間はそうかからないかも知れません。
将来を見据えたカイからの提案はビックリでしたが、なるほど……このパターンは斬新で面白い!!
カイをパートナーと認めたとしても、なんだかんだで溺愛は変わらないと思うけど(特に子どもが生まれたらえらいこっちゃになりそう 笑)、そんなわちゃわちゃ仲良し兄弟の絆をカイはまるっと受け入れてくれそうですね。
私の中では意地悪オバハンがサクッと制裁されてくれたので、それだけで素敵な読後感…(*´꒳`*)全部がスッキリ!納得のエンディングでした。
小さい頃「若草物語」大好きだった自分には、楽しい”メンズ版”若草物語的ストーリーでした!✨
お話のタイトルどおり、”箱入りオメガ”の瑤。
小姑(※全員男)が3人もいて、カイ(攻)も本当に大変ね…と、その苦労にちょっと同情したくなります笑
自分がカイの立場だったら頑張れない気がする、、
瑤以外の兄2人・弟1人は全員アルファで、瑤の門限は20時(!!)。
長男は瑤の幸せのためにお見合い話を勧め/進め、次男は「結婚なんて一生するな!」、四男も甘えん坊で瑤から猫可愛がりされているーーつまるところ、全員が全員ブラコン!
この兄弟たちが カイ × 瑤カプの間に入りやんややんやの騒ぎとなるのですが。
みんな、瑤のことを思えばこそ、発情期を迎えていないオメガの瑤を守ろうという思いを持って行動しているんですね。兄弟愛とわちゃわちゃ感が楽しかった!
以下簡単なあらすじを↓
今回のカプは、訳ありアルファ実業家・カイ × 俳優志望のオメガ大学生・瑤。
幼い頃、子役として活動していた瑤。ある日重要な舞台の終了後、オメガの早期覚醒のせいでその後の舞台を全て降板することとなり、子役を挫折したという経験があります。
「俳優になる」という夢を諦めきれないまま大学生になった瑤。
そんな瑤はバイト先の施設で支援者である実業家・アルファのカイと出会うのですが、カイは自身もオメガ疑惑で差別を受けた経験を持っていました。
そんなカイの後押しで、瑤は再び俳優の道を目指そうと思い始めーー
と続きます。
すごくいいな、と思ったのが、攻めのカイ自身が以前「オメガ」と誤判定を受けており、”オメガであること”の生きづらさ、差別などを身をもって経験していること。
オメガバースものは、「オメガの苦労」を訴える受けに対し「アルファにはアルファの苦労が!」と攻めが反論(になってないと思うのですが)するパターンが多いような気がしていて…
いやでも世界観的に明らかにオメガの方が生きにくいし人一倍の努力が必要とされるよね…と、モヤっていました。
その点、今回の攻め・カイは自身の経験ゆえに、瑤の置かれた環境や苦悩がリアルに理解・想像でき共感できる。自分がオメガだったら、これはすごくすごく心の支えになるだろうなって思いました。
瑤がなぜオメガとして「早期覚醒」したのか。
そこに二人が”運命の番”であることが関わっていてうまく回収されており、なるほど〜!と思わず膝を打ちました。
無愛想で口下手な攻めだけど、可愛さと格好良さのバランス最高!・:*+.
特に、瑤にプリン・アラモードで誕生日を祝われた時の反応や(嬉しそうなのが可愛い❤︎)、小姑たちに交際の許しをもらいに行ったシーンの格好良さが印象的でした。
シリアスな展開もあれど、兄弟たちのわちゃわちゃ感が楽しい現代オメガバース、堪能しました☺︎