おれが殺す愛しい半魔へ

ore ga korosu itoshii hanma he

おれが殺す愛しい半魔へ
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神2
  • 萌×20
  • 萌0
  • 中立0
  • しゅみじゃない0

--

レビュー数
2
得点
10
評価数
2
平均
5 / 5
神率
100%
著者
かわい恋 

作家さんの新作発表
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イラスト
みずかねりょう 
媒体
小説
出版社
徳間書店
レーベル
キャラ文庫
発売日
価格
ISBN
9784199011375

あらすじ

家族を殺した魔物を、一匹残らず狩り尽くしたい――天涯孤独になり、神殿に引き取られたリヒト。神官見習いとして修行に励むけれど、白魔術では低級魔物さえ祓えない。力を得るためなら、黒魔術をも習得してみせる!! 神殿から出奔したリヒトは、魔物さえ恐れる最強の魔人・マレディクスに教えを乞うけれど…!? 復讐を誓った青年と、人語を解し知性ある魔物――相反する二人の運命の邂逅!!
情報修正依頼中

レビュー投稿数2

復讐から恋心へ。憎しみから愛情へと移ろいゆく圧巻のストーリー

これすごい。

導入から、最後のエンディングまでのストーリーの作り込みの緻密さ。
テンポよく進む読み心地のいいストーリー展開。
えっ!まさかのアノ人が…!?となる、衝撃の事実…。

見せ場の総合デパートかよっていう面白さに虜になりました。

家族を殺された残酷なシーンからストーリーが始まる不穏さは、物語の掴みとしてパンチ力絶大。この世界にグッと引き込まれます。
魔物に家族を殺され、何気ない日常と幸せが一瞬にして奪われてしまった主人公・リヒト。復讐心が芽生えてしまった彼は、魔物を殺すために神官の道へ進み、魔術を極める日々を送ります。
復讐心を糧に、魔物を殺す!という仇討ちを目的としてして神官の能力をグンと高めていく彼は、神官が極める白魔術だけでは限界があると知り、禁忌とされている黒魔術の取得を目指すようになるのですが……教えを請うため接触をはかった魔物は、まさかの人物でした。

家族を失ったあの日、あの場所にいたのは半魔・マレディクス。
リヒトと彼との出会いは憎しみと怒りで始まり、当然リヒトはマレディクスのことも殺したいと思う相手なのは間違いないですが、リヒトはマレディクスに黒魔術の弟子入りを志願するという奇妙な展開になっていくのが、すんごく面白いです!!
魔物を殺すための黒魔術をマレディクスに教えてもらうリヒトの厚かましさと図々しさ(笑)マレディクスからすると、なんで自分が殺されるような黒魔術をお前に教えなきゃならないんだ?って感じなんですが、何故かマレディクスの家への居候を許可されちゃうわけです。

何がどうしたら殺したいほどの憎い相手相手が、タイトルにある"愛しい半魔"になるのかと……ずっと考えていたその理由は、この同居(修行)生活の中に全て詰まっていました。
一緒に過ごすうちに気持ちに変化が生まれていくのは王道の流れ。思い込みや決めつけで、マレディクスに殺す殺すと言いまくっていたリヒトの態度が軟化し、好きの気持ちが芽生えていく想いの変化は、BL的な部分での見どころです。
リヒト側の好意だけじゃなく、ちゃんとマレディクス側にも好意が伺えることに嬉しくなり、意外にも積極的なリヒトのお誘いモードにウヒャヒャ感ハンパなかったです。マレディクスの溺愛も分かりやすくてニヤニヤしました(〃ω〃)

2人がこうして愛を育んでいくなか、クライマックスへの高まりのシーンは手に汗握る展開がすごかったです。暗黒面に堕とされたラスボスの存在がまさかのあの人かよ…ってなるビックリ事案…((((;゚Д゚)))))))
この見応えはエグかったです。対峙シーンも文句なしの迫力と駆け引き、見事でした。
エンディングまで全てが完璧なシナリオ。脇役の面々含め素晴らしかったです。


リヒトに出会ったことで生きる喜びや生きる意味を見出し、そして救済されたマレディクス。背負ってきた苦しみから解放された彼を見て私もやっとホッとできました。
リヒトって名前は、ドイツ語で"光"という意味。
きっとリヒトはマレディクスの心の闇を晴らす"光"のような存在だったことでしょう。
正義感が強くて真っ直ぐなリヒトの名前にピッタリ。これからも2人の未来を明るく光り輝くものにしてくれると信じています。
何気に箱入り息子なマレディクスのちょっとした可愛さも面白さの一つなので、こちらにもぜひご注目下さいね^ ^

0

最っ高に面白かった。そして萌えた…!!

やー…!レビュータイトルどおりです。最っ高に面白かった…!!✨
本日発売のキャラ文庫さん一気に4冊購入したのですが、1冊目に手に取ったこちら、最高でした、そして残りの3冊も最高のかほりがする…

かわい恋先生、まだ2冊しか読んだことがなくビギナーです。
でも読んだ2冊ともとてもとても好きで、今作もわくわくしながら読み始めました。そして、ページをめくる手が止まらなくなった…!

以下、内容に触れつつネタバレありつつの感想レビューとなります。未読の方ご注意ください↓
そして興奮しているので、たぶんレビューが長いです。。



まず、みずかねりょう先生の挿絵が神!! 表紙からも十分に伝わる美麗さ。メインカプ二人の出会いのシーンの攻め・マレディクスのどこか寂しげな表情とか、かわい恋先生の描写と相まって素晴らしく素晴らしくて(語彙力。。)。

そして内容もまた、えっ!! そういうことだったのー!?と、まさかの展開あり、神官vs魔物との激しいアクションあり(もうこれが臨場感たっぷりで最高…!アクションもの大っ好きな自分にはたまらなかった)、攻め受け共に不憫な境遇への切なさと涙あり…と、感情が揺さぶられる揺さぶられる。それはもう、ジェットコースターのように。

以下、簡単な内容です。

舞台は魔物が住むファンタジー世界。
主人公は商家に生まれ、両親と祖母と四人楽しく日々を過ごしていたリヒト(受)です。

魔物の動きが活発になる満月のある夜、祖母が魔物に襲われ、駆けつけたリヒトと両親も共に襲われ両親は惨殺。リヒトは間一髪のところで、現れた半魔・マレディクス(攻)に命を救われます。

天涯孤独の身となったリヒトは神殿預かりとなり、神官見習いに。
神官が扱う白魔術で素晴らしいスキルを見せるも、白魔術だけでは魔物を倒すことはできないため、神殿では禁忌とされる黒魔術も習得するため、神殿を離れる決意をし、最強の半魔・マレディクスに会いに行きー

と続きます。

序盤のリヒトの祖母・両親の惨殺シーンからしてもう切ないんですが、その後明かされるマレディクスの半生もまたとてつもなく不憫で( ; ; )泣ける、、

”魔物”を全て一緒くたにし憎んでいたリヒトが、やがて行動の目的を「魔物を殺す」ということから「人を守る」ことに変化させていく様子、マレディクスとの心の交流に、胸をグッと鷲掴みにされました。

冷たく突き放すようでいて、行動の裏に優しさを滲ませるマレディクス。あああ最高に好き…!なんですが、もうですね、二人の心が通い合った後、体を重ねた後の彼がですね、最高に可愛くてもうなんて言ったらいいのか分からないーーーーー!!!!

甲斐甲斐しくリヒトのもとに料理を運び、親鳥に懐く雛のようで(←作中でもそう表現されてます)、ぴよぴよ…って声が聞こえてきそう。

ずっと人間に疎まれていたから、自分がリヒトの「恋人」になったという自覚もなくて、オロオロしてる姿に激しく萌えました。

で、そういうマレディクスに対してどーん!と言葉をぶつけて思いを伝えられるリヒト、男気溢れててまたこれが格好いいんじゃー!!

終盤の、個人的にどびっくりなお願いと、それに「いつでも」と答えるマレディクス。二人とも最高にかっこ良すぎないか…?大好きだ…

アクション、萌え、切なさ、どんでん返し、自分にとっての全てのワクワク要素が詰まった、玉手箱のようなお話でした。
あっ、そして脇キャラのアンリエッテちゃん、とても好きです!☺︎ 最後に付け加えとく…

3

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