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全部で4組のカップルのお話が収録されています。
表題作は描き下ろし、同時収録の「覚悟決めんかい!」以外は中国が舞台の時代物のお話です。
「破滅の館」は他の単行本になっている「金瓶梅・奇伝 炎のくちづけ」に主な登場人物として登場する西門の幼い頃~若い頃のお話で、番外編のようになっています。
この作品だけが他の作品の雰囲気と違ってかなりダークで切ないお話です。
ストーリーも好みが分かれると思いますが、私は嫌いではなかったです。
他のお話は明るめでコミカルな要素もあり読みやすかったです。
表題の話より、途中掲載の話のほうが
気になりました。
水上さんは、中国の時代物がとても得意で
わたしも好きなのですが、
一番好きなのは、現代モノなんです。
水上さんは、現代モノを描かれる方が
萌える作品が書けるのではないかなぁと思います。
ちなみに気になったのは、
「2人きりのハーレム」です。
次期警視総監と、ヤクザの息子の物語ですが、
ヤクザの息子の行動が
はちゃめちゃで、
それに振り回されている次期警視総監が
すごく可愛いです。
紆余曲折を経てハッピーエンドを迎えるわけですが、
警視総監になっても、
ずっとその息子を大事にしてほしいなぁと
思いました。
中国~な雰囲気の作品。
虞美人~踊り子が買われて~なお話ですね。
宦官のオジさんに買われて・・・グフフな日々からどうなるかというお話。
美少年に、引かれていくノンケさんがすごく良かった。
相変わらずファンタジーなお話ですが物語が浮いていないからしっくり読めました。
描き方も美味く、におい経つ美しさってこういうことをいうんでしょうなw
もうひとつ中華なお話挟んで
「覚悟きめんかい!」
これが結構好きです。
カエルの子はカエル。
オヤジが刑務所につかまって、今度は自分がひとはたあげてやるぜ!とヤクザに就職祈願。
警視総監を殺ってきたら入れてやるといわれ「やってやんよ!」と飛び出した。
乗り込んだ警察署で出会った、次期警視総監とうたわれる男と・・・!?
ヤンチャぽいところが良。
テヤンデぃベラボウメwって受が好きです。
折角背中の刺青が綺麗だから、後背位での描写も欲しかったかな。
「破滅の~」な話。
これ・・・ここまで読んで気づいたんですが、あの・・なんだっけ・・・「金・・何とか」っていうお話のキャラクターですか?
気になったらいてもたってもいられない。
ちょっと探してきます(*・ノェ・)
この作者さんお得意の中華系物語が3本が入っています。
あと1本は何故か、警察官とヤクザもの(^^;
・夢幻の楼閣
表題作です。
京劇の女形の飛燕は、宦官のお屋敷で主人に目をつけられ、お金で売られてしまいます。
そこの養子である青丈が「女の子」と勘違いした所から話は始まります。
宦官ですので、勿論アレはありませんから、道具を使っていたぶられている飛燕を見て、青丈はどうにかして助けてやりたくなるのですが、それがどういう気持ちなのか自分では分かっていません。分からないけど、気になる!と苛々するちょっと直情径行タイプな青丈。
最終的に二人はくっつくのですが、きっと今後は飛燕の尻に敷かれてるのだろうなあ、という感じです。
・2人きりのハーレム
中華系歴史もの。
内戦を治めて、ようやく王位についた攻とその側近(受)。
やっとゆっくりとベッドで愛し合おうとした所、役に立たず(笑)
ちょっと能天気な王様と、しっかり者の側近でとてもお似合いのカップルでした。
・覚悟決めんかい!
警視総監の息子(攻)とヤクザ志望の息子(受)
親がヤクザで、自分もヤクザになる!と決めている受が、警視総監を殺しに東京まで行こうとして、その旅費に財布をすろうとした相手が警視総監の息子の刑事だった。
堅物な刑事と、ちょっと軽い受、お互い段々感化されて、いいコンビになっていきます。
刑事の方は天然入ってるというか、お坊ちゃんだなあ、という感じでちょっと可愛いです。(ルックスは男前ですが(^^;)
・破滅の館
中華系歴史もの。
珍しく?ちょっと精神的痛い系です。
養父に報われぬ想いを抱いて、満たされない日々を過ごす養子の慶。
どうせ手に入らぬなら――。
ちょっと痛い系は苦手です(^^;
ハッピーエンドがいいんですが、ある意味二人にとってはハッピーなのかも?