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短編集ですが、表題作を覗いて全てほとんどが異色作です。
表紙がほのぼのなのと、表題作も柔らかいお話だったので後半で吃驚。
すごく心に残った一冊でした。
「ベッドの上の天国」
表題作でこれだけ中篇。ゲーム会社勤務で同居中の波多と保科ですが、眠れないからという理由で添い寝を始めた2人の仲が、同居人から恋人へ発展していくお話です。しっかり者の保科に対し、波多は典型的わんこ系。
年齢は書いてないけど多分同期くらいなんでしょう。
ちょっと「昔ながらの…」といった雰囲気を持つ作家さんですが、最近流行のニュートラルさとか華やかさを持った作品と違って、丁寧に雰囲気と会話だけでお話を作っている感じがしました。こういう作風、すごく好きです。
こういうお話を描かれる方って今は少ない気がします。
「遠い空の国」
駆け落ちものです。
子供の駆け落ち、ってあざといテーマと言えばそうなんだけど、めちゃくちゃ弱いです…。もう見ていて胸がぎゅ~ってなりました。
学校も行かずお金もなく歳を偽って働いて、そんなのいつまでも上手く行くわけない架空の生活のようなんですが、ぼろぼろで喧嘩して次第に駄目になっていってもこれって大人じゃ決して描けない綺麗なお話なんだろうと思います。
でも何がいけなかったというと、主人公2人の同性愛を否定した回りの大人たちなんですよね…。何とも言えないお話でした。
「家族になろうよ」
これが一番衝撃を受けたお話でした。
父と娘で暮らす2人と、近所に住む若いゲイの主人公。
主人公は父親の方を狙っていますが、父親は娘と仲良くなっていく主人公に敵意をむき出し。父と娘と他人である男の三角関係とも言えるお話で、この3人が幸せな家族にいつかなれるのかと言うと、誰かが少しずつ自分の心を偽らないといけないのかも。
BLの読みきり沢山読んだけどこんなお話は本当に始めて。多分これからもこんな毛色の話とは出会えない気がします。
その他、ホームレス×わけあり少年のお話と上司と部下の短編が入っています。初めて読んだ作家さんだったんですが、他の作品にも興味を持ちました!
短編集です
表題作は 同僚に紹介されてルームシェアを始めた 波多×保科の同居生活のお話
波多は眠れないと保科のベッドへもぐりこんで添い寝をしてもらいます
保科が出張の日 眠れない波多は保科の出張先まで現れて 保科の本心を知ります
どの作品も エロは少な目です 鬼畜とか当て馬とかも出てきません
そんでもって あまあまです
なので タイトル通り ほのぼのしたい時にどぞー♪ なのです
野守さんの作品は 全体にやわらかな雰囲気があるので大好きです
でも同人に力を入れているらしく (おいら同人は守備範囲外)
商業では寡作なんですよね ちょっとさびしい (´・ω・`)