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iroaku sakka to kouseisya no kekkon
シリーズ買い。こんな風にきちんと終わった感のあるのは良いですね。めでたい。凄く面白いシリーズなのですが、文学作品があれこれ出てくるので、文学少女な方か、「分からないものは分からないとして置いておける方」限定でおススメです。雑誌掲載分300Pほど+書き下ろし40Pほど+あとがき。
白海老とソラマメのかき揚げを、百田さんのお店で一緒に食べるのが3回目となった7月、正祐は大吾に「結婚しませんか」と言い・・と続きます。
この巻でご活躍になったサブキャラは
百田さん(小料理屋の親父、いつも有難う、また会いたいです)、篠田さん(正祐の同僚、こだわりの眼鏡キャラ、大好き)、大吾の母+義父、正祐家族♡、宙人+絵一(落ち着いたねえ・・)、攻め受けの仕事関係者。宙人も大好きだなあ。好きなサブキャラ多すぎる。
++好きだったところ
二人が結婚しようとするんです。で、あれこれあるんです。
それと、舞台として西荻窪、松濤などが出てくるんです。
それに、百田さんというとても素晴らしい料理人さんが出てこられるんです。
そのあたりが私にはヒットしすぎて、西荻窪あたりの小料理屋に入ったら会えるんじゃないかと思うぐらい、シンクロするのです。
今回、そのシンクロしているメインカプになかなかな試練がやってきてですね。
しんどかったな。
そのしんどい局面を周りの人たちの力を借りて、そっと寄り添ってくれる人たちの力を借りて、二人でいい形になるように、少しずつ努力していく、そんなお話でした。
最後は表紙にあるように二人めでたくおさまるのですが、その祝いの席の片隅で見守らせていただいたような気持ちになって、祝言って良きもの・・・としみじみした次第です。
今後は四季折々の短編を電子で出されるんですかね?百田さんのお料理と二人や周囲の方の様子、読ませていただけるのを楽しみにしています。受け姉、萌さんの鬼畜な様子を書かれたお話も読んでみたい。先生、ご検討いただけると幸いです!
コミコミさんの予約欄を見たときに「ああ新刊出るんだ買わなきゃ」くらいにしか思ってなかったんですが、まさかの完結だとは知らなくてどんな結末になるのかと戦々恐々しながら読み進めました。
そして何度もレビューに書いて来ましたが、菅野彰先生の文章って苦手なんです。特に「色悪作家と校正者」がダメなんですよ。大吾と正祐の文学談義を読んでるだけで、反発心が湧き上がって集中出来ないんです。作家と校正者がメインCPなので、2人と周りの人々をも巻き込んだ文学談義がこの作品の特色なんですよね…と同時にその部分がどうしても鼻についてしまうんです。
なので「うわーまた来たよ」と冷めてたんですが、大吾の母親が登場してからが俄然面白くなって来たんです。調子が良いことに菅野彰先生ってやっぱり凄いと思ってる自分がいました。www
この作品って脇役たちもちゃんと背景が伝わって来て、要らない人なんて誰も居ないんです。ちゃんと作り込まれた面白さがあるんです。新人作家さまにぜひ読んで欲しい作家さまの1人だと思いました。
完結は寂しいですが結末を読めるということは、読者として得難い幸せだと思いました。6月に電子で配信される「色悪作家と校正者の歳時記」も楽しみに待ちたいと思います。
本シリーズは人気小説家と彼の時代小説の校正担当者のお話です。
受様が自室の退去依頼で攻様との同居を考えた事から
攻様の伴侶となる未来を望み、結婚を決断するまでと
2人の婚姻を祝う宴を描いた短編を収録。
攻様は時代小説のミリオンセラー作家、
受様は攻様の校正を担当する校正者です。
唯我独尊で対人関係で度々トラブルを起こす攻様と
世間そのものに疎く他人の感情の機微に疎い受様は
紆余曲折を経て恋仲となりますが
考え方や感じ方の違いから衝突するも多い2人ですが
周りの人々関わる事で互いを尊重し歩み寄る事で
関係を強めていきます。
受様との付き合いで攻様の作家性は変化を見せ始め
受様以外の新しい構成者を担当として新作を書き始め
受様が担当しているシリーズを完結させる道を選びます。
攻様との付き合いは本のみを友としていた受様を変え
長く住み続けたマンションの建て替えが決まった時に
攻様と共に暮らす未来を視野に入れた結果
攻様に「結婚しませんか?」と求婚する事になるのです。
攻様は長く続いたシリーズの完結が原因か問いますが
受様は長く攻様が反発し続けている作家が
同業作家との関係をカムアウトした事を
羨ましいと感じるようになっていたのです。
攻様が公表しなかったのはひとえに受様のためであり
受様の思いを受け入れることに否やはありません。
そして2人は
それぞれの家族に報告と挨拶に出かけるのですが・・・
本シリーズは本作にて完結となります。
シリーズ完結おめでとうございます♡
3巻からのお付き合いですが
2人が結婚するまで読めるとは思っていませんでした。
現代を舞台にしているだけに
今を生きる読者にも色々と考えさせられるお話で
日々の暮らしの中で2人が対面する問題は他人事ではなく
彼らの選んだ道が読者に示される道標でもありました。
結婚を決意した2人ですが
どんな結婚の形をとるとしてもまずは家族に報告と
受様の家族と攻様、攻様の両親と受様が対するのですが
想定以上に喜びとともに予想外な拒絶を受けてしまいます。
どんな形でも息子の幸せを願った受様の家族に
寄り添ってくれる存在の心強さを感じさせ
亡くした伴侶との未来を息子に夢見た攻様の母親に
子供は親のものだという傲慢さが滲みます。
自分が選んだ伴侶を受け入れられる喜びと
拒否される哀しみを味わった2人ですが
悲しみを乗り越えて新たな道を選ぶまで
いつもに増して先の見えないハラハラの連続でした。
描き下ろしの二人の祝言風景もとても素敵でした。
攻様を愛した事で本と対話するだけの世界から出た受様と
受様を愛した事で他者を思いやる事を知った攻様が
共にある未来に幸多きことを祈ってやみません。