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お前だけは逃がさない
cjou no maboroshi ni you butterfly・euforia
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
「バタフライ・キス」のシリーズは群像劇というか、複数カップルのお話。
シリーズ自体長く続いています。
本作は、王将という源氏名のカリスマホストの過去編。
生まれ育った家が特殊で、父親に課された大金をつきつけ自由になるためにホストになる。
ダイジェストのようにすいすい展開します。
千晶とのあれこれも出ては来ますが、二人の関係性をじっくり描いているわけではないので、他作品を読んでいないとわかりにくいように思います。
シリーズものなのでそういう意味では単巻だけでは満足度は低いかもしれないです。
今回は元カリスマホストの実業家と
攻様に執着されるシステムエンジニアのお話です。
攻様の育った徳順環境と受様への執着の理由が見える
攻様の過去編と今を描いた番外編を収録。
攻様の生家は政界ともつながりの深い大地主です。
現当主の攻様の祖父は千チュアから戦後にかけて
あらゆる手段で金を稼いだ男で
正妻の1人娘だった攻様の母は父に反発して出奔、
攻様の駒として育てられます。
高校卒業した攻様は祖父に18才までの養育費を返せと迫られ
今後も彼の駒でしかない事を暗示されますが
祖父から借りた1億を5年で5憶にすれば
自由にしてやるという約束を取り付けます。
果たして攻様は祖父の呪縛から逃れることができるのか!?
バタキスシリーズは
ホストクラブ「バタフライ・キス」に集う面々の恋模様を
スピンオフ連作で描かれているシリーズですが
シリーズが進むほどに人間関係が複雑になり
いろいろと考えさせられるシリーズです。
今回はシリーズの中心的な存在であり
攻様がここまで俺様で唯我独尊なのかが
受様となぜあれほどに拗れたのかという理由の一端が
垣間見えるお話でした。
攻様は大学でその後の人生で良き相棒となる友を得ます。
攻様は手っ取り早く稼ぐ方法としてホストを目指しますが
なんだかんだ言っても箱入り息子で世間を知らず
親が水商売をしている件の友のプロデュースを得て
攻様達の起業計画が発動するのです。
攻様は大学でもう1人、
攻様の人生を変える男に出会います。
それが攻様の唯一となる受様なのですが
攻様は自身の気持ちに名を付ける事をせず
受様は反発しながらも攻様から離れられずで
2人の恋は泥沼化していきます。
物事は一面だけで語られるものではなく
攻様が他人の見ない即面を捕らえる事で
実業家として大成していったのは明らかなのですが
大切な人と共にいたいなら言葉は不可欠ですよね。
2人の恋については
「くちびるに蝶の骨」を中心にした既刊で読めますが
受様が自信がないネガティプ志向すぎる事もあり
かなりなハードで痛い展開です (^-^A)
まあ、攻様の俺様ぶりはシリーズの核でもあるので
仕方ないかとも思っていたのですが
本作で彼の過去が明らかになる事で
なぜあれほどまでに受様に執着していたのか
なぜ執着しながらも唯一として大切にしなかったのか
という事が見えてきて面白かったです。
将嗣×千晶
『くちびるに蝶の骨 ~バタフライ・ルージュ~』の過去編。
これまでにないほど愛情表現の下手な
俺様で傲慢で一途で
激重執着攻めーー将嗣。
最高のホスト王でありながらも、
欲しいのはただ一人ーー千晶。
将嗣が千晶を求める人生を
ほぼ将嗣視点で、
18歳から長々とした重苦しい進行、
2人の幸せラブライフまで描かれている。
将嗣の過去について知らされる。
若き日の葛藤、頂点のホストからオーナーへの成長過程の中で、
千晶と出会う。
千晶に凄まじく飢えてしまう。
愛情という感情を知らないまま、
大切な人への扱い方もわからない将嗣が、
抑えきれない激しい劣情が千晶に迫るという
どうしようもない鮮やかな心情が、荒々しく押し寄せる!
本編の『くちびるに蝶の骨 ~バタフライ・ルージュ~』(小説とコミックス)では、
千晶の痛みと重荷がメインを感じていた。に対して、
この過去編では、
将嗣の苦悩や痛切さが猛烈な勢いで伝わってきて、心を揺さぶられました!