やさぐれ男、異世界で色悪騎士が愛する王子の身代わりとなる

yasagure otoko isekai de iroaku kishi ga aisuru ouji no migawari to naru

やさぐれ男、異世界で色悪騎士が愛する王子の身代わりとなる
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神109
  • 萌×230
  • 萌13
  • 中立0
  • しゅみじゃない4

202

レビュー数
29
得点
704
評価数
156
平均
4.5 / 5
神率
69.9%
著者
小中大豆 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

イラスト
奈良千春 
媒体
小説
出版社
二見書房
レーベル
シャレード文庫
発売日
電子発売日
価格
ISBN
9784576240169

あらすじ

おまえがいないと、生きてる意味がない
愛を知ると弱くなる。でも愛さずにはいられない。心が空っぽの半グレが、塩対応の騎士に恋をし得たものは!?

荒んだ生活を送る礼夜は弟分に刺され死亡⋯のはずが異世界に召喚!? 礼夜と瓜二つの清らかな少年王子の代わりに、騎士団を率い国を奪還することに。騎士のヴィダールに惹かれるが、彼が慕うのは王子だけ。冷たく「お前のことは抱かない」宣言までされてしまう。ところが怪我をした礼夜に彼は献身的で熱を孕んだ視線を向けてきて。素直になれず戸惑う中、礼夜は危険な任務に赴くことに!?

表題作やさぐれ男、異世界で色悪騎士が愛する王子の身代わりとなる

元傭兵の護衛騎士
27歳,異世界に召喚された半グレ

レビュー投稿数29

メンタル強めな主人公が最高

面白かった。ストーリーはもちろんのこと、メンタル強めな礼夜が良い!愛され王子の身代わりという逆境を、少々乱暴に乗り越えていく様子が清々しい。ヴィダールは強くて頼れてイイ男、挿絵の彼が美しすぎてびっくり。表紙も好き。

始まりから「異世界召喚ってやつね」とサクっと察してスピーディーに進むお話。礼夜の物分かりが良すぎて、状況把握から本題に入るのもあっという間。ラスボス戦の下準備部分も端折りまくってるので、面白いとこだけ読めるお得感があった。

礼夜は元の世界で半グレだったといっても、具体的な実績や地位が不明で、発揮された統率力は礼夜本人の実力かフレイの影響か分からず、最初は違和感を覚えた。だが、サクサク進む物語の勢いに呑まれるうちに、気にならなくなっていった。

強メンタルといっても、強がりによって保たれている部分もあって、そこにゆっくりヴィダールが入り込んでいく感じが良い。ヴィダールの方はあんなに分かりにくかったのに、いきなりの告白大会に驚いた。ここまで甘くなるとは。

フレイが最後まで良い子で泣けた。フレイと礼夜とヴィダールの関係がとても好き。終わり方もハッピーで、読後感も良かった。

0

No Title

受が徹底してやさぐれ男なので、キャラがブレてなくて好きでした。
BL作品に限らず、「やさぐれ男」という設定であっても、優しい人達に出会ってすぐに陥落して良い人になっちゃうキャラって多いですよね。
でもレイヤは違う。
中々心を開きませんし、ずっと打算的でずる賢い。
だからこそフレイの家臣達を率いることが出来たし、国を奪還出来た。
あそこでもし異世界から召喚されたのがレイヤではなく、もっとピュアな、それこそフレイのような性格の人物だったら…恐らく国の奪還は出来なかっただろうなと思います。

そんな頑な過ぎるほど擦れてしまっているレイヤに、ゆっくりとじわじわと愛情を染み込ませていったのがヴィダール。
レイヤも言っていましたが、容姿こそ貴族のようなのに、実際は数々の戦場を経験して、綺麗事だけでは生きてこなかった男。
そんな男だから、レイヤのことも包み込めたのでしょう。

強いて言うなら、国を奪還して全てが解決した後、のんびりイチャイチャする二人を見たかったかなー!
戦いに赴く前のHしか描かれていなかったので。
どんな作品にも、幸せな読後感を求めてしまうタイプなので、ラストにもうちょいイチャイチャが欲しかったです。

1

こんな身代わりだとは…面白かった

身代わりになるって…こういうこと?
いない人に成り代わらされるって、大変どころのことじゃないって!

半グレで舎弟に刺されて死ぬところだったってか、死んだのか
泉から出てくるのは死んだ人ってことなのかな
アルブの王は代々泉から出てきたとかって秘密でもあれば礼夜が王になったこととか、正当だったと思えるんだけどな

普通に奪ったり殺したり騙したりしながら勢力を増してついには国を奪還した礼夜だけど、戦略については異世界召喚物らしくこちらの世界の歴史から着想を得て行く
終盤では歴史を分ける兵器の発明をした事になるんだろうな

そして、ヴィダールとの恋
顔が似てるからダメってなるような奴じゃなくて良かった
ヴィダールの愛を全て受け入れたときに生まれ変わった気がした礼夜
なんなん〜これ、タイトルこんな感じで良かったの?

ヴィダールもエインもフレイが返してきたんだって礼夜が思ってるの良かったな
本当に死んじゃったんだと思ったし、やっぱ本当に死んじゃったんだよね
フレイが行けって
礼夜に押し付けるばかりじゃなかったんだ
しかも弱ってないから、ちょっと乱暴でイタズラな振る舞いで、側近らの知っている逃げる前のフレイに会えた
そして、礼夜がフレイを迎えに行ってきちんと弔うべく泉へ向かう
てか、フレイとの約束については果たしたと言えるよね
なのに、自らの願い、生まれ変わったフレイを幸せにするために抜けられなくなった礼夜
幸せに、良く生きて欲しいな

ただ、1つだけ不満があって、多分それは誤植なのだけど、フレイと礼夜が出会ったとき、礼夜の名前を聞いたフレイが「せながれいと」て呟くので、何か理由があるのかとしばらく気にしちゃってたんだけど、最後まで何も関係なかったと思う
それと金髪なのを生まれつきだって適当な嘘ついたこととかも…あ、でもそれは長い付き合いになるとは思ってなかったってエピソードなのかもな

世永礼夜
王様になるのに良い名前だったと思う
世永ってレ点打って永世て意味と思って良いんでしょう?

1

良かったーーー!

面白かった!日本の現世で荒んだ生活を送る男が命を落として転生する先は混乱のさなか。自分によく似た王子と出会い、彼を護る騎士とも出会う。とはいえ日本でもろくな生活をしてこなかった礼夜はその態度からヴィダールから憎まれている。愛を知らず、自分だけのことを信じて生きてきた男が愛を知っていく様がよかったなぁ。ヴィダールに恋していることをなかなか認められず、でもついには愛を受け入れていく礼夜は愛すべきキャラクターでしたね。すべてをわかって気持ちが整うまで待つヴィダールがまたかっこいい

2

説明不足のダーティーヒーローもの

義賊を描くなら、もう少し丁寧な説明が欲しい。略奪しながら王都奪還を目指す宣言の時に、略奪対象を言わないまま周りが了解するのは、現代の価値観ではありえない。庶民や弱者が巻き込まれていないかどうか、重要なポイントであるにも関わらず説明が無いのでストレスを感じる。細かいところが気になって没入感が薄れる。ヒーロー側がややトランプ的思考パターンなので、脳が拒否反応を起こす。そもそも現代の半グレ転生者ふぜいが、いきなり義賊による王都奪還の陣頭指揮を取れるのって控えめに言って不自然。なにかと強引でつっこみどころ満載。

3

入賞された記念に読みましたが…

正直期待しすぎました。
確かに面白いし展開も良かったです。国盗り物語はいつ見ても楽しいですよね。作者も絵師も最高で人気があるのはよく分かります。

ただ展開が早すぎて二人の気持ちの変化がよく分からなかったというのが正直なところです。
内容がいいだけにこれは上下巻に分けるかシリーズ物にするべき内容だと思いました。ヴィダールが礼夜に突然優しく接するようになった時、礼夜がヴィダールに惹かれていく過程、戦場を駆け抜けていくハラハラ感、もっと何頁にも分けて深く書いてほしかったです。
それがあれば数年来にかけて評価される素晴らしい作品になったのではと、勝手ながら一読者として思ってしまいました。

2

礼夜がレイヤになるボリュームのある楽しい話!

転生するのが暴力、脅し、うそをつくなどカタギじゃない仕事をしている27歳の礼夜っていうのが読んだことない設定で新鮮でした。
裏社会でそこそこ経験があり成功していた礼夜。舎弟に刺されて死にそうになっていると、中世の王や騎士が活躍する時代に呼び出され気づいたら泉で溺れかかってます。
同じ顔をした前王家の王子フレイの不思議な力によって呼ばれました。けっこう早めに病弱なフレイ様は亡くなってしまいます。
彼の代わりに配下の者達と協力しピンチをなん度も切り抜け、最後には王国を奪還するというお話しです。

読書好きで誰のことも信用しない慎重な性格で見た目はチャラいけど、実はシュミレーションに長けた戦略家であることが役立ち、周りの者達の信頼を得ていきます。
護衛であるヴィダールが初めは嫌っているのに好きになったら甘かった♡
甘いのに最後まではなかなかしない。きちんとお互いを知ってから体の関係を持ちたい。って、これもまた新鮮でじりじりするけど面白かったです。

全てが終わったらまた抱くと約束していたので、読者としてそこを確認出来なかったのが無念です。
それと、あの泉にみんなで戻ってきた時に起きた奇跡の続きがすごく気になります。

どんな形でも短くても良いので続編を書いていただきたいです。よろしくお願いします!

2

国盗り物語



生まれも育ちも恵まれず、やさぐれた男が心を取り戻すまで


生まれに恵まれず、半グレ集団の頭として、何でもやって生きてきた礼夜(受け)は、ある日側近に刺されて死んだ。と思ったら、落ちた川から異世界へ転移していた。
礼夜を呼び出したのは同じ顔をした少年フレイ。
亡国の王子でであるフレイが、逃避行の途中、王族だけが知る神の泉で祈った結果、礼夜が出てきた、らしい。
病弱で余命幾許もないフレイの願いは側近たちが命を散らさずに逃げること。
後を託された礼夜だが、フレイを慕っていた側近たちは、フレイの死に後追いしかねない消沈具合だった。
特に、フレイの護衛騎士ヴィダール(攻め)は完全に放心状態で役に立たない。
礼夜は自分が生き残るため、彼らを叱咤激励し逃亡を図る。
礼夜は自分の居場所を作れるのか。


この作者様の作品は私にとって当たり外れの激しいことが多いのですが、評価が高かったので手に取りました。

最後の一文まで読んで一息ついた後の感想は、「良かった」に尽きます。
長く辛い人生の半ばで、今まで以上の逆境の中で足掻き続けた結果、仲間と愛する人を見つけ、色々な感情を覚え、はじめに求められたもの以上のものを手に入れて、心残りも解消する。大団円と言っていい壮大なお話でした。

ただ、礼夜は呼び出された被害者なのに呼び出したフレイはすぐ死ぬし、側近は反抗的でお前が代わりに死ねば良かった的な対応を取られ、周りは敵だらけの場所も人も完全アウェイな中で必死に生きようと足掻く様は読んでいてしんどかった。
皆が信頼できる仲間になり、ヴィダールが恋人になるまでがほんとーに長い!
そもそも受け様がしんどい話は好みではないのです。
お陰で何度も読み手が止まり、なかなか読み進められなかった。

でも、露悪的に皆を煽り動かし、仲間を増やして縄張りを増やしていくのは面白かったです。
経験から他人を信用せず、自分の感情も意識の外にやり、常に淡々と生き残るためにやるべきことをし、感情は邪魔とすら思っていた礼夜が、仲間が傷付いたら心配することができるようになって本当に良かった。
そして最後の最後、神の泉が新たな奇跡を起こしてくれたことにちょっと感動しました。

これからの明るい未来を感じることのできた良い話だったと思います。

3

お、面白すぎる…!!

350ページ弱あるのですが、面白すぎて本当に一気に読んでしまいました…。
さすが小中先生というしかない。
一巻で綺麗にまとまっているのですが、これは上下巻か、それか続きが読みたくなる……!
それぐらい読んでいて楽しい作品でして、世界観もしっかりしていて、王国の奪還、メイン2人の恋路はどうなるのか…ページを捲る手が止まりませんでした。終わり方もとても綺麗で、ラスト10ページぐらいはずっと涙目で読んでました。そして最後の最後で落涙。
なにより主人公のキャラが魅力的でして。普段健気受けばかり読んでるのですが、レイヤの様なかっこいい受けもいいですね。
挿絵も素晴らしかった! これは本当におすすめな一冊です!!

4

上下巻で出してほしかった

とても面白かった。とても面白かった。けど最後駆け足過ぎません?
ヴィダールが助かった後のイチャイチャ、ラブラブがない!読みたかった。
首都陥落での戦いや新王誕生の場面も急ぎ過ぎた感がいなめませんでした。
フレイが生まれ変わるくだりは感動的でしたが、みんなで育てて成長したとこも見たかったなーと。

なんで続編希望ですが、分厚い同人誌でも書いてくださらないかな。

3

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