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numasoko kara
喪服義母(人外の龍)美人攻めと大学生の流されやすいけど嫉妬深い受けというのが性癖にぶっ刺さり素敵な設定だったと思いました。小説中の性的描写に様々な体位や屋外セッなどがあり、また受けの反応も可愛く、小説があまり得意ではない私も楽しく読むことができました。
先生のフェチズムと自分のが重なるかどうか、よね…
あらすじは飛ばして、感想だけ。
攻めはガタイ良し、女物の絽喪服を着てる。明らかに男だけど、美人で声がしっとり、色気ムンムンらしい。
(受け以外の人には女性に見えている)
で、受けは「おかあさん」と言いながら抱かれる。
「おかあさん」に挿入されるって、なかなかだわね。
この「おかあさん」、元妖(黒蛇)の現竜神で、ねっとりしてるのよ。
物語全体が湿気っぽい。湿度高いの。梅雨BL。昭和だったわ。
それが好きかどうかで評価は分かれると思う。
私は、割と、好き。
絽喪服なんだー…て思った。冬喪服(袷)じゃなく、単衣。梅雨BLなだけあるわ。
ちなみに。袷だったら、縮緬より羽二重の方が喪服はエロいと思う。エロ素材って大事。
個人的にはもっと極端でも、良かった。
それこそ、コミコミ限定SSで触れていた村人全員◯◯ルートでも良かった。
旧版未読です。
因習村・謎めいた美しき義母攻め・これまた美しい謎の義兄と、わくわくしてしまうキーワードが揃っていて一体どう料理されるのか?と読み進めたのですが…
うーん、ちょっと入り込めないところがあったかなあとこちらの評価になりました。
私は宮緒先生作品の攻めに、受けに対する病的なほどに激しい執着を期待して読んでしまっているものですから、執着の理由と執着の仕方も弱いなと感じてしまったんですね。
愛しいと繰り返す璃綾はどこからどう見ても執着攻めではあります。
でも、「おかあさん」から始まり、愛しさが激化するまでの過程があっという間だったように思えて、ここまで琳太郎に執着するのならどろどろした心理描写が…このタイトルと題材ならば突き抜けたやばさがほしかったなあなんて。
お話は面白いんです。面白いのですが、読み始めから何を期待するかによって感じ方が変わるかもしれません。
私は因習村とミステリアスな雰囲気に惹かれていたので、ファンタジーな要素はもう少しシンプルでも良かったかなと。
謎めいた義母に惹かれてやまなくなっていく琳太郎の姿と、おいでおいでと手招くように囲い込んで離さない璃綾にはぞくぞくしました。
その一方で、あっさりと描いてしまうのには勿体無いキャラクター・濫と村の扱いが中途半端に感じられて、終盤はぶつっと終わってしまった感覚にもなりました。
「きっとこうなるんだろうな」を裏切る展開と、すっきりと読めるまとまりの良さがあればもっと入り込めたのかも。
なんかスッキリするようなしないような……不思議な感覚に溺れてしまう作品でした。
某テレビ局の「世にも◯妙な物語」を観たときのような読後感を感じつつ、金田一耕助作品の舞台のような妖しい雰囲気に怯みました。(あくまでも私のイメージです)
ズラリと並べられたミステリアスなカードの数々が、これから起こる物語が普通のストーリーを辿るものではないことを予感させます。結末も経過も予想から外れた展開に仕上げてくるのは、さすが宮緒先生というべきでしょう。
濡れ場のシーンは圧巻の描写。じっとりとねちっこく、身体中にまとわりつくような高い湿度感に身震いしました。情交中のセリフが殊更に異質さを煽る煽る…
先を読み進めるのが怖いけど、でも気になっちゃうしで頭の中は葛藤との戦いです(笑)
作品の中で『おかあさん』という単語がよく出てきますが、これがストーリーの要の部分。母と息子の不思議な縁と繋がりに起因していて、粘着質なファンタジーの世界へ誘います。
「おかあさん」という単語をこんなにもいやらしく使ってくれる作品もなかなか見ませんね^ ^
琳太郎がどんどん璃稜に溺れていくさまは怖いものがありました。琳太郎の思考が璃稜にコントロールされているような気がして悪い意味でドキドキ。琳太郎の複雑な想いが錯綜していて、彼の璃稜に抱く気持ちにアンテナを張りながら読んで欲しいと思います。
タイトルからホラーな内容かと思ってしまいましたが、全然ホラーじゃなかったです。まぁ……異質な義母は見方を変えるとホラーっちゃホラーかも知れませんが(笑)
最近のBLではあまりないテイストだったので、その点では興味深く読ませてもらいました。
普通のBLは物足りなくなってきたなと思う方、刺激が少し欲しいと思っている方におススメです。
2015年にプラチナ文庫さんから刊行された同名小説の新装版。
宮緒さん作品はほぼほぼ読んでいますが、旧版は未読。
ということでレビューを。旧版の方のレビューにもあらすじは書いてくださっていますが、一応こちらでも書こうと思います。
大学生の琳太郎が主人公。
21歳ではあるが、大学にストレートで入学した青年。ストレートで進学する人は18歳で入学になるが、彼が21歳で大学に入学したのは、彼が3歳の時に「神隠し」に遭い、3年という月日にわたり行方不明になっていたからでー。
というお話。
小さな村で絶大な権力と莫大な資産を持つ饗庭家の嫡男として生まれた琳太郎だが、神隠しにあったことで村人から陰口をたたかれるようになってしまう。そのため母方の祖父母に育てられ、今では村に帰ることは考えていなかった。
が、父が急逝。葬儀のために、村に帰郷した琳太郎だったが、そこで彼は父の後妻(琳太郎の実母は神隠しにあった際に事故死しています)の璃綾、そして彼女の連れ子の濫(年齢的に琳太郎の兄)と初めて出会うが。
宮緒節、炸裂!
という感じの作品でございます。
璃綾は、琳太郎には男にしか見えない。
そして、濫も、琳太郎よりも年上には見えない。
が、周囲の人たちには、璃綾は女性に、濫は年相応に見える、らしい。
琳太郎には、神隠しにあった時の記憶がうっすら残っていて、その時の描写が所々で描かれていますが、神隠しと璃綾には何やらつながりがあるのだろう、ということは読み手にはわかってきますが、そうすると濫の存在とは?という謎にもぶち当たる。
ストーリーとして、ファンタジー要素を盛り込みつつ宮緒さんらしい執着攻めとか描かれていてめっちゃ面白かった。
で。
ポイントは「義母攻め」っていう部分でしょうか。
宮緒さんらしい、と思うのは私だけではないはずだ。しかも喪服着とるー!お好きな方にはドンピシャで嵌りそうな萌えワードではないかと思われます。
璃綾という男性はですね、あの手この手で琳太郎を取り込もうとする。欲しいとなったら手段と時、場所を選ばないのはさすが宮緒さんの描く攻めさんか。しゅるりと巻き付いて、離さない。めっちゃ良い…!
璃綾も良かったのですが、個人的には濫がツボでした。
宮緒さん作品に攻めさん(だと思われる人物)が二人登場してるんですよ。これはもう複数攻めさんのお話にしてほしかった。個人的願望ですが。
挿絵を北沢さんが描かれていて、ごめんなさい、ワタクシ北沢さんの絵柄ってあんまり好きじゃないんですが、北沢さんの描くちょっとぬめっとした、絡みつくようなイラストが作品の世界観にぴったりでめっちゃ良かった。
義母攻め。
という、宮緒さんらしいバックボーンを孕む今作品ですが、ファンタジーものとしてもめちゃめちゃ読みごたえがあって面白かった。
タイトルがまた良い。
「泥沼から」。言い得て妙。
と、読後しみじみ思いました。