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今、すげーちゅーしたい していい?
nekojita spiky
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
のばら先生の初期作品を集めた短編集の新装版。
バンドマンたちのわちゃわちゃした恋を描いた表題作とスピンオフ、商業デビュー作のDKもの、蟹と寄生生物を擬人化したお話などなど…様々な表情が楽しめる一冊となっています。
旧作と内容はほぼほぼ変わらない感じでしたが
日和たちのバンド「Baby」のなかで唯一恋人ができず、4コマでも騒ぎまくっていたシンシンの行く末が気になっていたので、今回新装版で彼のお話も収録されると知って購入しました。
シンシンが自らのファン・凜久とお付き合いを始めたという報告に、メンバーたちと一緒に何とも言えない気持ちになってしまったけれど。
みーたんがその気持ちをズバーっと指摘してくれたおかげで、モヤモヤすることなくその後を見守ることができました。
美人さんで控えめな印象だけどもバリタチで、めちゃくちゃ巨根な凜久との初えっちが描かれていた「イヌミミラウンデッド」。
本人たちは大真面目に取り組んで(?)いるし、周りに感化されたから付き合っているわけではないことがわかる展開になっているけれど
どこを見てもギャグにしか見えない不思議(笑)
他メンバーカップルのお話は胸に抱えるものがあって、ふざけていてもちょっぴりシリアスめ…みたいなところがあったけれど
シンシンたちに関しては笑いしかないような感じだったので、スルッと読めて逆に良かったのかなと思いました。
描き下ろしとして日和とみーたんのエロくも笑える"はじめて"も収録されていて、不器用なふたりなりの愛し合い方が素敵でした。
これで全員恋人持ちになったBaby。色んな意味で彼らが落ち着く日はくるのか…?なんて思うくらい相変わらずわちゃわちゃで、でもそれが彼ららしくて微笑ましい気持ちになる作品でした。
新装版、表紙の可愛さが半端ない!!!!
短編集なんですが、ネコジタスパイキーの作中バンドBabyに関してはメンバーそれぞれのお話が収録されているので、関連作はオムニバスになると思います。(勝手にBabyシリーズと呼んでる)
旧版も持っていますが、新装版にはイヌミミラウンデッドと描き下ろしのネコジタSWEETIEとあとがきが新たに収録されていました。
のばら先生は幅の広い作家さんです。
温かみのあるヒューマンドラマも尖ったお話もお描きになられます。
最近の作品と比べると初期の方が暖かみが強めかな?
私は好みが偏るタイプの読者で、大好きなのばら作品でもご本によって刺さり方に差があるタイプです。
参考までに書くと、ぶっ刺さって抜けないのが「寄越す犬、めくる夜」>「秋山くん」「にえるち」(非BL)で、「ぬるくなるまで待って」はあまり刺さらず、そしてこの「ネコジタスパイキー」はお話によって好みが割れます。
ムラっけがある読者で申し訳ない...。
旧版の時も同じ感想だったのですが、「舐め猫」と「Rousalka」がものすごく好み。
作品ごとの評価は、表題作含むBabyシリーズは中立(イヌミミラウンデッドは萌2)で、泣き虫Funny days中立、舐め猫萌2、Rousalka神よりの萌2です。
ネコジタ~はテンション高めだけど、系統的にはぬるくなるまで~と秋山くんを足して割った雰囲気のご本だと思っていて、その中に秋山くんに近い雰囲気のお話が1本、寄越す犬~に近い雰囲気のお話が1本混ざっているイメージです。
シーモア→白抜き