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「俺、千代田さんのことも知りたくなりました」
daigakusei to miwaku no manazashi no rīman
最初pixivでチラッと読んで、絵とセリフの感じがいいなと思って。で、買ってみたら、シュールというか、セリフや間、キャラ、展開のどれもがいい塩梅で。今後作者買いする方に出会えてよかったです。商業初作品とのことで、期待〜!
大学生の京谷が千代田の働く会社のインターンシップに参加したことで出会うことになったふたりの日々を描いたお話。
ふたりのことがタイトルに簡潔に表されていたり表紙にそれぞれの属性が記されているので、はじめから彼らの印象が植え付けられた状態で読みはじめる感じが面白かったです。
強火ネトストだと紹介されている京谷ですが、予想を上回る執着心の強さに驚きました。
千代田に自分からネトストだと告白して興味の対象へのこれまでの行いをつらつらと語り、そのうえで千代田に対しても"知りたい欲"が芽生えたとあっさり言ってのける強者っぷり。
もうその時点ですごくコワい人に思えるのだけど、千代田がそれに動じないのでコワさよりも笑える感じになっている不思議(笑)
その後京谷は堂々と千代田を追いかけ回し、ネトストだけで何もしないと安心させたうえでいきなり襲うというヤバい行動に出るけれど
千代田は何にも抵抗せずに受け入れるので、ヤバい奴はどっちだ…?みたいな気にもなってきて。
でもだからこそゾクゾクするような恐ろしさを感じずにそのやり取りを楽しめたのだなと思います。
ふたりの関係はなかなか普通ではないものだったし、距離が近付いていく様子も特殊だったけれど
なんだかんだありながら京谷も千代田もしっかりと幸せを感じられるところに落ち着いてくれたので、素直に良かったね…!と思えるような結末になっていたなと感じました。