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raise mo douse aishiteru
あらすじだけ読んでしまうと、ちょっとありきたりな感じだと思ってしまいそうですが…違うんですよ!
もっと深い背景があって、めちゃくちゃ切ないお話なんですよ!
攻・晶良が毎朝バス停にいるのも、受・常盤にしょっちゅう「気をつけろ」と言ってくるのも、理由があるんですよ…。
常盤が頻繁にケガをするのも、理由があるんです…。
単なるドジではないんです。
まあ正直、冒頭、常盤のケガに晶良が気づいて「気をつけろ」というシーンで、「あ、このケガには何か理由があるんだな。“気をつけろ”にもちゃんと理由があるんだろうな」と察してしまいますが。
結構ねー…シリアスなシーンが多くて、かなり切ないです。
ちゃんとハッピーエンドで晶良と常盤は結ばれますけどね。
でも、常盤の前々々…世である呉羽は、晶良が幸せになるのを見届けて成仏?したのかな。
見届けて安心はしたと思いますが、自分の生まれ変わりとはいえ、自分以外が晶良と歩んでいくのを、どう思ったんだろう…なんて。
でも晶良が普通の人間として生きていけるようになったのは、常盤だったからで。
これまで呉羽は幾度となく生まれ変わって、色んな名前で生きて、けれどどの生まれ変わりも18歳で命を落としてきた。
それは一番最初に呉羽が、「自分の命と引き換えに、晶良様に生きてほしい。死なせないで」と祈りながら死んでいったから。
だから晶良は不老不死になり、反対に呉羽の生まれ変わりは何度生まれ変わっても呉羽と同じ享年で死んでしまう訳です。
晶良は何度生まれ変わっても18歳で死んでしまう呉羽を助けようとしますが、助けられたことはありませんでした。
何度も何度も、呉羽の生まれ変わりの死を目にして、また呉羽が生まれ変わったらそばで見守って…。
その悲劇の繰り返しを終わらせたのが、常盤だったんですね。
明るく真っ直ぐな常盤が、晶良をそこから引っ張り出してくれた。
晶良が「これまでの生まれ変わりの中で、姿形は常盤が一番呉羽に似ているのに、(性格は)一番似ていない」と言った常盤だったから。
ハッピーエンドで良かったですが、正直もうちょっと、本当の意味でくっついた後の晶良と常盤のラブラブが見たかったかなー!
5話で「完結」ってなってましたけど、番外編とかでラブラブを読みたいです。