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sensei to hitotose no ao
書店にてカバーイラストを見た瞬間、良作に違いないぞとセンサーが反応した1冊。
とっても良かったです。第1話でもう心惹かれました。
またひとつ素敵な作品に出会ってしまった。
作品全体に流れる空気は瑞々しくて優しくやわらかいもの。
BLという枠で描かれているものではないのですが、精神的なつながりや関係性に良質なブロマンスを感じました。
ヒューマンドラマのようでもあるし、青春群像劇でもあるのかな。
作家様いわく、読み手によって彼らの心情や関係性を自由に想像してほしいとのことでした。
絵は美しく、キャラクターも魅力的。ストーリーも優しく前向きになれて、読んでいてああいいなと思える素敵さ。
そして何より心理描写と人と人のつながりの描き方が素晴らしかったです。
偶然の出会いが最高の出会いになっていく…のかもしれないお話。
デビュー作がいきなり大ヒット。人気絶頂の最中、訳あって休載中の現役高校生漫画家・豊は、なかなか学校へ登校が出来ずに不登校の日々が続いている。
そんな彼が幼い妹との散歩中偶然出会った、豊の漫画のファンだと語る暖というぼさぼさ頭で少々変わり者の男性。
自然あふれるいつもの散歩コースで何度も繰り広げられる、豊と暖の本当に何気ない交流の数々がとてもあたたかくて心地が良いものなのです。
決して秘密ではないのだけれど、ちょっと秘密めいた関係性に見えるのもすごく良くて。
暖との出会いから前向きな気持ちを少しずつ取り戻し、登校することを決めた豊は、周囲の人々も交え高校3年生という最後の青春をどう過ごしていくのか?
特別ではないなんでもないことでも、人が足を前に一歩踏み出す力をくれることもあるのかもしれない。
そんな前向きな気持ちになれる、青春と友情と名前がつけられない関係の交流が描かれた、ぽかぽかとした芽吹きの春の香りがする素敵な作品でした。
1巻はこれから何かが始まる予感がする序章のよう。
登場人物たちの過去もまだほんの少し見えたり見えなかったりで、彼らがどう動いていくのかと先が早く読みたくなってしまうけれど、季節の移ろいのようにゆっくり読みたい気持ちにもなる…本当に上手いです。
祥伝社さんの紙質も作品に合っていて最高でした。
2巻以降もどうか紙で読みたい。