ムービータウン・マーダーズ

Movie-Town Murders

ムービータウン・マーダーズ
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神23
  • 萌×25
  • 萌1
  • 中立2
  • しゅみじゃない0

--

レビュー数
3
得点
140
評価数
31
平均
4.6 / 5
神率
74.2%
著者
ジョシュ・ラニヨン 

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イラスト
門野葉一 
媒体
小説
出版社
新書館
レーベル
モノクローム・ロマンス文庫
シリーズ
マーメイド・マーダーズ
発売日
電子発売日
価格
ISBN
9784403560576

あらすじ

FBI捜査官ジェイソンは、大学に潜入捜査して失われた古い映画の謎を追いはじめる。病的な正義感と蒐集癖を持った大学教授の死は、歴史の中に消えたフィルムに関係があるのか? 一方、サムの昔の恋人を殺した連続殺人犯には共犯者の影が……。殺しのアートシリーズ、第5弾。

表題作ムービータウン・マーダーズ

FBI行動分析課主任,40代
FBI美術犯罪班所属,30代

その他の収録作品

  • もう一つのエピローグ

レビュー投稿数3

もう続き読みたい

今作も非常に面白く、一気に読み終えました。

シリーズ5作目にして、ようやっとジェイソンとサムが恋愛的に上手くいっていることになんか感動(笑)
挿絵も美しく、胸がアツくなりました。

ストーリー的には色々な事件が同時進行していて、なかなか複雑です。
シリーズ完結してから読み直したら、新たに気付くことも多そう。
表題事件に関しては後半、怒涛の展開で終結し、一度読んだだけではなかなか理解しきれず。
それでもこれだけ面白くて、ぐいぐい引っ張っていく力があるのが本当に凄いと思います。

本編ラストも衝撃的ですが、エピローグでそのあとどうなったのかが描かれ、次作まで震えて待つことにならず、安心しました(笑)
ジェイソン、、、そのおうちはもう、引っ越したほうがいいのでは、、、?と思わずにはいられませんでした。

ジェイソンのカモフラージュがなかなかのイメチェンです。それはそれでいい。
あとラッセルがとっても良い奴で、ジェイソンとのやりとりも楽しいです。好き。

新作が出たばかりではありますが、続きがとても楽しみです!

9

一番萌えたのはJJのサム評

お久しぶりの続刊。前作事件の後始末から始まるため、軽く復習してから読むとスムーズに入り込めそう。ふいに出てくる人物名には補足もないことがあり、キャラを把握しておいた方が楽しめる。
(最低限ならカイザーの件は前知識として必須、サムの元彼絡みの情報もおさえておきたい。全てを把握した上で読むなら、このアートシリーズ全部と「ウィンター・キル」まで必要だから大変かも)

個人的にサムのキャラは強烈で印象が強かったため、出てくると懐かしさで嬉しくなり、すぐに世界観を思い出せた。あんな復縁劇後の二人なので当然といえばそうなのか、恋人として過ごすシーンが甘々すぎる!サムのギャップはやっぱり良い。ジェイソンはこの作者さんのいつもの主人公。

事件もわりといつもの感じ。最初はFBIにしては小さな事件から始まり、他の複数の事件が絡んでくる。徐々にスケールが大きくなり、突如凶悪連続殺人犯が出てきたりする。後半にいくにつれ面白くなるのでクセになる。

ただし今作単体で見ると終わらせ方が読者泣かせというか。「もう一つのエピローグ」として新章で小さな事件の方の解決をさらっと説明しているが、謎が大量に残ったままでモヤモヤする。
大きな事件は思わせぶりなセリフを残した状態で放り出す。この状態で何年待たされるのかな……原書もまだ続きが出ていないのに。

ジェイソンとサムの関係は、サムの頑張りが見えたり、二人の歩み寄りが見えたり話し合う努力を感じられたりと、ゆっくりでも着実に近づいていくのが分かって微笑ましい。

一番萌えたのはJJのサム評。ジェイソンがくると職務中でも目つきが変わるらしいサム。そしてそれをJJに気付かれているサム。とても良き。

気になったのは、エロ後のまどろみシーンで聞こえた音。エピローグ後に読み直すと、もしかして……?とぞっとする。

シリーズを通して展開される事件と一冊単位でまとまる事件の多重構造を楽しめる作品。さらに過去から続く人間関係・恋愛関係の描写も面白い。
ますます完結後に通して読む日が楽しみになった。

5

不器用な甘さが癖になる

FBI美術犯罪班のジェイソン・ウエスト捜査官が主人公の、殺しのアートシリーズ5冊目。
元上院議員の孫娘の死の真相をさぐるため、大学に潜入し講師のまねごとをするジェイソン。
大学の講師役は案外満更でもない(むしろ第二の人生の先取り?)のではと思っていましたが、読む限り、そうでもないようで。
それでも大変そうでもありつつ楽しそうに先生をやってました。

4巻のあと、それなりにギクシャクしている部分も残るサムとの関係は(あの一件を「モンタナ」と呼ぶのがまたよい)、一方でより距離が近付き、読んでいるこちら側が照れてしまうような展開もありました。
「イーサンが生きていたら」という仮定で交わす二人の会話が心に残ります。
「イーサンがもし生きて出てきたら、俺とお前の仲に影響すると思ってるのか」
「しないわけないでしょう」
このとき、サムの表情を読み解けなかったジェイソンですが、なぜ分からないんだ!とじたばたしてしまいました。
歳が離れているせいか、サムの方が熱を上げているように見えます。パートナーという言葉を先に遣ったり。
もっともやたらに危機に瀕しているジェイソンがただ心配なだけなのかもです。
本書でも危ない目にしょっちゅう遭っています。

前巻はフェルメールのことが勉強になりましたが本書は映画でした。
古い映画のコレクションは並大抵ではないのだなと思い知り、「スノウボール・イン・ヘル」は作中の架空の映画ですが、現存するなら是非見たいと思わせられる描写でした。映画の空気感がたまらなくよかった。
で、今知ったのですが、「スノウボール・イン・ヘル」は原作者の過去の作品なんですね。ペーパーバックが出ていることを知りました。

また不穏なラストでした。
次巻に進展があるでしょうか。(いつ出る?)
楽しみに待ちたいと思います。

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