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kaedama miai o shitara saioshi no eiyuukishisama to kekkon shimashita
まさにタイトル通りのお話!
親友の身代わりでお見合いをした相手が、なんと推しの英雄騎士だったというビックリ仰天展開からストーリーが始まっていきます。
主人公のオズはガチオタで、推しのブロマイドを収集したり、舞台を観に行ったりと熱烈なファン。彼は元騎士団長だったフィリックスをこよなく愛する(推しとして)魔法使いで、親友のドロシーとは推し活に励む同士。自分の推し話にキャッキャすることを楽しみに日々過ごしています。
さて。
このドロシーがですね、とある貴族とお見合いをすることになりまして…オズに見合いをぶち壊して欲しいとお願いすることから運命が動いていきます。相手の貴族の機嫌を損ねて欲しいとのお願いを受けて、オズはドロシーになりすましいざ貴族の元へと向かいます。
はい!もうここで先の展開はお分かりかと思います。そうです、そうなんです。そのお見合い相手こそがオズの最推しのフィリックス元騎士団長その人だったのです。
そして、ここからストーリーがむちゃくちゃ面白くなっていきます!
目の前にいるのは実物の推し。動揺しまくりのオズは大ドジやらかしちゃうんですけど、一応お見合いをブチ壊すって言う大義名分もあるので、結果オーライだとばかりに嫌われそうなことを実行します。
と言っても、貴族に相応しい令嬢に見えないように…例えばそこら辺の野草を見て目をテンション上がったり、食事をモリモリ食べたり…をしてガッカリさせようとしますが、フィリックスにはオズの行動全てが好意的に見え、しまいにはオズに求婚します。
フィリックスに全く通用しない掛け合いとやりとりが、すんごい面白くて楽しくって笑いが止まりません♪( ´▽`)
何をどうしてもフィリックスはオズにロックオン!でもオズはこれを受け入れるわけにはいかないし、何よりフィリックスは推しです。恋愛的な気持ちを抱く相手ではありません。(現段階では)
ここがこの物語のヤキモキで焦れったいところなんですよね〜〜…。(かなり焦らされます)
大好きな推しが自分に好意を抱いていると聞いたら、即OKしたくなっちゃいそうですけど、オズの気持ちはそう簡単なものじゃないんです。
フィリックスのことは確かに好きだけど、恋愛的に好きはのかまだ分からない。お互いの立場を考えるとフィリックスの気持ちを受け入れるべきかが分からない。
フィリックスが、自分のことを"オズ"じゃなくて"ドロシー"として好きなのも引っかかっているんですけど、もうその時点でオズの気持ちは明確かと…^ ^
オズの気持ちはフィリックスと過ごす時間が増えるにつれて、推しの気持ちから好きの気持ちへと変化していきますが、成就の道は厳しいなぁ…。もう一押しなのに。
(オズ〜…早くYESと言ってくれ〜と何度思ったことか)
彼らをとりまく国の政情や立場といった環境が不安定で、そこの問題解決が2人の恋愛解決にもガッツリ絡んできます。オズとフィリックスの間に起きた過去のことも含め、色んな伏線がチラホラあるので凝った作品な印象でした。
前半は身代わりエピソードで笑い、後半は国の危機に立ち向かっていくシリアスにハラハラし…と、実に見どころ満載なストーリーです。
色んな設定が込み込みですが、複雑になりがちなストーリーも非常に良くまとまっていて、BLパートも事件パートも面白かったです。
推しが私生活でも最愛のパートナーになるって素敵ですね、毎日が推し活になりそうで(笑)
コミカルもシリアスも見応えあり。読後感良しのおススメの作品です(*´︶`*)
はーーー、読了後の満足感がすごいです。
ストーリー良し・キャラクター良しと、この時点で良作なのです。
それだけではなく、思わず笑顔になってしまうようなコミカルさとかわいらしさと、おまけにときめきまでたっぷり詰まっているのだから、これを最高と言わずになんと言うのか。
読んでいて楽しいがずっと続く素敵な作品でした。面白かった…!
最近は内容を解説するタイプのタイトルが増えましたよね。
こちらの作品も概ねタイトル通り、主人公である魔法使いのオズが親友のために替え玉見合いをするお話。
まずひねりが効いていて面白いなと思ったのが、商家のご令嬢である親友とオズが国を守る騎士をアイドル的に推しているというところ。いわゆる推し活ですね。
オズ達の会話がただのオタクを見ているようで親近感がすごいです。一気に身近に感じました。
見合い当日にどうしても外せない用事があり、なおかつ結婚を望んでいない親友・ドロシーの代わりに女装をして替え玉見合いを潰しに臨むわけなのですが、その相手がなんと自分の推しのフィリックスだった…というもの。
推しの出現に戸惑いながらも、出来るだけ嫌われて見合い話そのものをどうにかぶち壊そうと、思い付く限りの淑女らしくない嫌われそうな言動を繰り返すオズと、それを受けてのフィリックスの絶妙に噛み合ってしまうやり取りがとんでもなく楽しくて!
失礼ながら、タイトルを読んだ時点では最近流行りのよく見かけるようなお話なのかなあ…なんて思ってしまっていたのです。
いやはや、本当に申し訳ない。水川先生お見事です…!
水川先生は今回が初読み作家様だったのですが、今後の作品も既刊も読んでみたくなりました。
読み始めて数十ページで、こんなに面白いお話だったとは…!と、終始笑えるやらかわいらしいやらで大変なことになりました。萌え要素もぎゅぎゅっと詰まっています。
2人のキャラクター設定も良くて、読み進めながらどんどん愛着がわいてしまいますし、早くくっついて〜!なんてもどかしい気持ちでいっぱいになること間違いなし。
男であることと魔法使いであることを隠したままのオズと、オズを気に入ってしまったフィリックスの恋の行方と共に、序章から香る謎めいたものや国を交えたスパイスの効いたストーリーが展開されていきます。
これは読まないことには体験出来ない面白さだと思うので、もうまずは読んで!としか言えません。
個人的には、前菜からデザートまで出て来るもの全てが好みのフルコース料理を食べたような満足度でした。読んでいてとっても楽しかった…!
まだの方はぜひ!肩の力を抜いて読めるおすすめの1冊です。
今回は元騎士団長と元最強の魔法使いのお話です。
受様が替え玉見合いで最推しと出会い、
王家を巡る陰謀を食い止めるまで。
受様は人ではない生粋の魔法使いです。
金髪金瞳で生まれた当代最強の魔法使いでしたが
なぜか独立戦争前夜にその力を失い黒髪になり
以降は簡単にできた魔法も難しくなります。
多くの魔法使いは旅暮らしをしていますが
東端の国境の町は魔法使いを受け入れてくれている
特殊な町で
受様は町の商家の紹介にて町民の困りごとを
魔法で助ける仕事で生計を立てています。
家族も力もなくした受様の日々の縁は
独立戦争でセラ国に奇跡的な勝利をもたらした
救国の二騎士の推し活です。
5年前、敗戦濃厚と言われた独立戦争にて
先陣を切った銀の騎士と守りの要の町を防御しきった
金の騎士の物語は多くの信奉者を生み出します。
受様の幼馴染で親友の商家の娘は金の騎士を推し
受様は銀の騎士を押しとして共に推し活に励んでいますが
そんな親友が受様なお願いがあると小屋を訪れた日から
受様の未来が変わります。
親友の父が公爵家から縁談を打診されて断り切れず
来週末に見合いが行われることになったと言います。
その日は金の騎士の新作舞台の日で
金の騎士本人が舞台挨拶が決まったという親友は
受様に見合いの替え玉を頼み
二つ返事で引き受けるのですが
なんとその見合い相手は
受様の推しの銀の騎士だったのです!!
はてさて受様の替え玉見合いの結果とは!?
救国の騎士である攻様と攻様で推し活する受様の
ファンタジー要素満載の身代わりモノになります。
当然銀の騎士が今回の攻様です♪
攻様と父公爵は折り合いが悪く
弟に爵位を継がせたいと望んでいたのです。
攻様自身も戦う姿から化け物と罵られたり
銀鱗の翼竜同様、薄気味悪く思われて当然と言いますが
受様は攻様の髪を星の川に例えて瑞兆と言い
攻様が殺すしかできないと自嘲した力を
数多の人を救った救いの剣と讃えます。
数多の娘と見合いをしてきた攻様に受様は
何とも新鮮で好ましく映って計画は失敗するのですが
受様が推しな攻様に微笑まれて嫌と言えない状況に
読者はニンマリ笑いが止まりません。
しかしながら受様は親友ではなく、女でもなく、
更には人外な魔法使いで攻様に沢山の嘘と言うか
秘密を抱えて問題山積みです(笑)
攻様を疎み廃しようとする公爵
救国の双璧である黄金の騎士
セラを建国した王女を支え続けた平民での宰相
金の騎士のみを身近におく王子
緻密に張られた伏線に隠されていた真実が
少しづつ見え隠れして物語が進む中
2人の恋愛模様に国の存亡も絡まって進みむため
終幕に向けての展開は思った以上のどんでん返しで
ハラハラ&ドキドキ
たいへん楽しく読ませて頂きました (^-^)v
デビュー作の「運命と偽りの花嫁」も凄く面白くて才能のある作家さまだと思っていましたが、今作は更に上手くなっていてストーリーもキャラも凄く良かったです!
冒頭からフィリックスとオズの最初の出会いが書かれているので、後はいつ2人の記憶が戻るのかがお話の肝なんです。
でもオズの推しはフィリックスだし、フィリックスは出会いからオズに好感を抱いているので2人がくっ付くのは時間の問題だと思われるんです。ただ、オズはドロシーの身代わりで女装してるので、いつ正体をバラすのかとヤキモチしながら楽しみました。
夢中になれる推しが居ない私にはオズの推しに対する気持ちは分かりませんでしたが、知り合いに似た方が居るのでその方の言動を思い出しながら楽しみました。www
フィリックスとオズの距離が近づくと共にオズの中には寂しさが募って行くんですよね。そして彼に真実を告げる前にドロシーに相談に行った時に、フィリックスにもとある事象が起きて思いがけず身代わりと魔法使いだということがバレてしまいます。
ここから2人は大きな陰謀に巻き込まれて行くことになります。黒幕の策略によって危機に陥るオズと、先に記憶を取り戻して助けに向かうフィリックス、そして記憶と力を取り戻したオズによってフィリックスが…となります。
最初はホッコリしててクスッと笑える場面もあるのに、シリアスな場面も読み応えがあってページを捲る手が止まりませんでした。
読後感もすごく良くて、新しい作家さまで読むのを迷ってる方が居たら勿体ないので是非読んで欲しいです。
ちょっと前までルビー文庫さんに偏見を持っていたのですが、ここ最近の作品はどれも面白くて見直しました。
初めましての作者様。
私にも推しがいて、推しから沢山の幸せを貰ってるので、よーく分かるよ、同士!という気持ちで読んでいたら。
コミカルなのだと思っていたら、それだけじゃなくって、よってもよかった(≧▽≦)
受け様は魔法使いのオズ。
家族が亡くなってしまい、寂しい一人暮らしだけど、最推しのである救国の騎士、フィリックスから喜びも楽しみも貰ってます♡
なので、親友であり推し活仲間でもあるドロシーから、断りきれなかったお見合いの日と推しの舞台が被ってしまった、と泣きつかれ、身代わりとしてお見合いの席に赴くと、そこにはオズの最推しである騎士、フィリックスがΣ(゚∀゚ノ)ノ
もちろん、このフィリックスこそこの度の攻め様。
断られるよう仕向けたハズなのに何故か気に入られてしまい、そんな寂しそうな顔されたら断れない('ω' ;)とのファン心理により、同居する事に。
いちいちフィリックスにくらくらしてるオズが愉快で分かりみが深い。
気持ちが魔法でダダ漏れなのも可愛いったら。
でも、2人とも、心の内に孤独を抱えている寂しい人で。
オズが罠にかけられた時はどうなるのかとハラハラしちゃいました。
よかった!
愛がめぐりめぐった。
オズの亡くなったおばあちゃんの「魔法も愛もかけたぶんだけ帰ってくる」という言葉、真実でしたね。
なんだかとっても優しい気持ちを貰えたお話でした。
イラストはこれまた初めましての森原八鹿先生。
2人の体格差に萌えました(*´∀`*)
ここのところタイトルが長くて内容をネタバレしてる作品が多いですね。
ルビー文庫で(良い意味で!)このタイトルと表紙、明るくて楽しくて甘々かな〜と期待してました。
が、とんでもない!始まってしばらくは、また身代わり花嫁ものか?まさかの最推しの見合い相手!?しかも気に入られちゃって!?とワチャワチャしてました。
しかしお話が進むにつれ、二人の宿命や王城のきな臭さやあれやこれやが絡まり始めて…。
すごい盛り込んでますね!すごいです。
こんなにお話が広がるとは!繋がってるとは!仕組まれてるとは!
あまりにも深い孤独と、返ってくる愛情。
良いお話でした。
しかし、個人的にひっかかるところが…。
なぜやっとな初めてのエッチで攻めは急に意地悪口調になるのか問題。
優しくしてほしい、切実に。
初エッチで意地悪は萌えどころなのでしょうか。
タイトル通りのお話。「推し」に貢ぐガチオタの気持ちは分からないけど、コミカルな雰囲気と子供向けおとぎ話のような展開が楽しく、一気に読めた。
ファンタジー世界に推し活を持ち込み、明るいBL進行と暗いキャラの過去がバランス良く描かれており、分かりやすく大きな伏線もありながら、全体がサクサク進む。
メイン二人の仲に亀裂が入りそうになっても、即回避しているので恋愛面はストレスフリー。
フィリックスの理不尽な境遇や明確な悪役も出てくるが、そこも読んでいて特にもどかしさやモヤモヤは感じなかった。
クライマックスシーンは、これでもかというほどの思い切り。本当に絵本のよう。ストーリーとしてここまでする必要もないけど、とても盛り上がるし、なんというか爽快感がある。こういうやりすぎは大歓迎。
エロシーンは蛇足に感じて飛ばした。感動の余韻に浸りたいタイミングでのエロ突入は残念。体格差というより縮尺が違って見える二人の挿絵はない方が良い。
気になったのは文章の中二病感が濃すぎる点。単語選択のセンスが、思春期+深夜に書かれた小説のようだと思った。
魔法使いオズと少女ドロシー、キャラ名もすごい。元ネタ(?)を活かしてもいないのに、なぜ軽率に有名すぎるこの名前にしたんだろう。