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あんなに苦手だった お前の匂い<<フェロモン>>に 侵されていくーー
wasureru nante yurusanai
久我α×鬼瓦Ω
幼馴染の再会。
記憶を失ってしまった受け。
それでも変わらず、ひたむきな年下攻め。
2人の純愛が、
しみじみと胸に迫って
ちょっと涙がこぼれてしまった・・・。
26歳のβの高校体育教師・鬼瓦が、
2つ下の臨時英語講師の
イケメンα・久我に苦手意識を持っている。
職場の飲み会で、
席が隣同士になっている2人・・・
久我の匂いがふわりと香って、
鬼瓦はβのはずなのに発情してしまい、
そのまま居酒屋のトイレでエッチ事件発生!
というかなり萌える始まり。
その後の
まさかの方向性で
深みもあって、
ウルウルしてしまうような展開になる。
鬼瓦は、実はΩ。
子供の頃に、
久我が鬼瓦を無理矢理噛んで番になってしまった2人。
もう彼の愛の強さを感じざるを得ない。
その結果、鬼瓦が入院した。
それに、久我がアメリカに行ってしまった。
鬼瓦が久我に会えなくなってショックで、
久我と番になったことも知らずに
久我との記憶だけを失ってしまった。
大人になった久我の
憂鬱で少し冷たく見える表情の裏には、
鬼瓦への絶え間ない想いと、
その愛の重さと、
待ち続ける哀しみと、
一途で、好きになってもらうための必死さが
隠されている。
まさに泣くほど健気で、
鬼瓦を失って以来、
ずっと寂しくて、苦しくて・・・
誰もが心を打たれる。
鬼瓦の記憶が戻る瞬間、
それだけで胸が痛む。
子供の頃に久我との楽しかった日々、
それを一度失ったことのトラウマが、
再び久我に置いていかれるのが怖いという不安感も切ない。
最後のエッチで、
あの衝動的な感情、
涙・・・が
2人の間の空白な時間が、
その瞬間に埋まるように愛が最高潮のだ!
2人の繊細な心情の変化に共感し、
子供の純粋な気持ちと、
大人の痛みを伴う切なさが入り混じって、
鬼瓦の愛するがゆえに消えてしまった想いと
久我の真っ直ぐな偉大な愛が織りなす
感動の嵐で心が抉られるオメガバースでした。
ここ数年毎月気になった新刊チェックはしてるんですけどどうやらこの作品、去年の八月に購入漏れがあったらしく。
広告流れて来て読んだらやっぱり続きが気になってしまい購入しました。
自分がΩということも番がいることも記憶が抜けていた受け。
そんな受けに数年の空白の年月を経て再び現れる攻め。
ことの顛末は子供の頃の過ちが番契約に発展しまったわけですが、やはりオメガバースは作品先生ごとに設定がやや違ったり特殊だったりこういうのもあるのか!と日々発見があるので楽しませてもらいますよね。
オメガバまだまだたくさん読みたい今日この頃です。
英語講師の久我が赴任してきてから、ふとした時に彼から香る匂いや妙に自分に好意的な態度に落ち着かない日々を送っている体育教師の鬼瓦。
実はふたりはこれが初対面ではなくて久々の再会なのだけど、鬼瓦は幼い頃の記憶を一部なくしてしまっていて久我のことを覚えていないという
何やら訳アリな雰囲気漂う高校教師同士のオメガバース作品でした。
ハプニング的に身体の関係を持った後、自分たちはもうすでに番なのだと明かした久我。
これまでβだと思って生きてきた鬼瓦がすんなり受け入れられるはずもないだろうし、すれ違ってしまう展開も覚悟したけれど。
それほど大きな戸惑いを感じることなくその関係性を前向きに捉えている鬼瓦の様子に「あれっ??」という気持ちに。
めちゃくちゃポジティブな人なのかもしれませんが、だとしたら最初やたら嫌っていたのはなんだったのかわからなくてモヤ…。
そして久我が抱える家族の問題がすごく複雑そうなのに、最終的に何も解決していなくてさらにモヤモヤ…。
同僚教師の矢野の軽さと無責任さも引っ掛かってしまいました。
第二次性を自覚していないうちにうなじを噛んでも番が成立するという設定は、他にはない感じで面白いなと思ったのですが。
背景がふわっとしているので折角の設定があまり活きていなかったかな、と。
気になる部分が多く、その世界観に浸り切ることができませんでした。