全年齢版
LOVESONG
しちみ先生の作品は誰も信じられなくて良い人そうでも裏切られるかもしれないと心の保険を掛けながら読んでしまう。
今回のニコラスくん、本当に不憫です。
恩人の借金の肩代わりで変態成金豚クズおぢの性奴隷にされてます。一年契約で暴力的で言いなりな関係。おぢの仕事の取引先のおじさんたちにも性奉仕させられたり…。
自ら男娼になったんじゃなくて無理矢理やらされてるから逞しさや強かさがないんよ。
普通っぽい。
可哀想なニコラスくんをある時人気作曲家が見初めて2人で今の生活から逃避行しようというハッピーストーリーと、それは全部ニコラスの都合のいい妄想で作曲家はニコラスを愛してないし、2人で逃げる事もないしまた今までの生活に連れ戻されるバッドエンドストーリーと読み手にどっちにも取れるように描かれています。
ニコラスくんストリートチルドレンだったのに擦れてないんだよね。面倒見てくれてたジャックが上手い事ニコラスがやさぐれないように育ててたんかもだけど。
「2人でこの町を出よう」とメッセージを送ってきたノエル。待ち合わせの19時になっても現れなかった。出かける準備してる時に部屋のドアをノックされドアを開けた時のノエルの前にいた人物は誰か、待ち合わせ時刻を大幅に遅れてニコラスくんの前に現れた人物は誰なのか。
私はハッピーエンド希望なので、
ノエルを訪問したのは仕事関係の人。なかなか離してくれず、待ち合わせに遅れてしまった。
19時を過ぎ21時26分スマホのバッテリーが7%になっても待ち続けてたのは、描かれてなかったけど、おくれるとノエルからメッセージがあったから。
最後に現れたのはノエル。
スマホをその場に置き去りにしたのは万が一GPSが搭載されていたら成金豚クズおぢに見つかってしまうから。
と都合よく解釈しました。
他の方はどんな風に捉えたのかなー。
気になります。
この作品は、怪しい描写がわざとされていて最後にしちみ先生の解説があります。
ハッピーエンドに繋がる描写とバッドエンドに繋がる描写の。
こう言うところが他の作品にはない面白みだと思う。マルチエンディング感。
ハッピーエンドであって欲しいと願いつつ、ノエルって名前がクリスマスだし、全てが夢みたいな虚構感あるんだな。全部ニコラスくんの妄想ってオチも否めない。
DLsiteがるまにで購入
細い白線修正
▶先ずは購入先に関して
こちら「全年齢版」が新刊扱いですが「R18版」は既に22年9/21~22に配信済です
(DMM FANZA同人・DL Siteにて確認済み)
尚、価格が一緒
内容も全年齢版のサイトあらすじ、またページ数から確認しても修正以外の差はないと思われます
※ちゃんと両方を購入してはいませんが試し読みした感じからは修正以外の変更は無いと思われます
なので、同じ金額を払うなら同人のR18版を買った方が私的にはお得だと思いますのでお伝えしておきますね
▶続いて…お話しの内容に関しての注意:地雷になりそうな要素多めです
配信先サイトのあらすじには記載がありますがちるちるサイトのあらすじには未記載だったので書いておきます
(結構ネタバレ多めなあらすじ紹介文なので見たくない方は段を次の▶まで飛ばして下さい)
ーDMMサイトより引用ー
前半はモブ姦・汚いオッサン×美青年・首絞め・拘束・暴力的な性行為シーン多め
後半にはラブラブエッチもあり
表紙イラスト・キャラクター紹介・あとがき解説こみ全170ページ
話はどのつくシリアスで主人公ニコラスが過去一可哀想な目にあいます。
ラストは救いがあります。暗い話が苦手な方はご注意ください。
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との事ですので結構ハード&胸くそシーン多めな内容です
更に攻めのノエルは既婚者設定で奥さんも登場します(絡みシーンは無し)
▶ここから感想+解釈
前置きが長くはなりましたがなかなか値の張る作品(1650円!!)なので少し詳しく書いておきました
そんな訳で私は以前にR18版を購入していますのでそちらの内容で書きますね
こちらのサークルさん(しちみ先生)で度々登場する「ニコラスくん、通称ニコくん」は作品毎に多少性格や設定などは変わりますが容姿や概念は基本型があり、しちみ先生作品の専属受けさん的存在となっています
なので今回も受けはニコくんです
内容に関しては上記にも書いてあるので詳細は省きますがとにかく値段は確かに高いですが内容はしっかり読ませるストーリーもあって私的には読み応えもあって買って良かった!って思っている作品です
しちみ先生は結構このニコくんを色んな目に合わせる傾向があってかわいそターンも多いので、いつもメリバとかに注意しながら購入作品を吟味するのでそういった意味でも今回は感情ジェットコースターではありますが読後は新感覚に襲われるのも併せてオモシロイな、とは思います
とは言え、読む人は選びます!
胸くそシーンもそうでしょうし、最後は特にすごい含みを持たせた終わり方です
その上、本編終了後にはあとがきとなる解説や裏ストーリーが結構ガッツリ先生に依って書かれているのでこれで更に物語の印象が変わったりする可能性、大大大…大大大…大っ‼です( ゚Д゚)‼
なので明快なストーリーや完全なる徹底した不明エンド系(妄想補完型)を期待するとどちらも中途半端に裏切られる所はあります
この辺の構成を「おもしろい!」と思えないとお高いお買い物になる可能性もあるかな…と思っていますので十分ご注意くださいませ
でもこの何とも言えないプチパニック感情はこの作品を読んだ事でしか得られないものなので私は「おもしろい!」って思うんですよね
メインの2人の軸となるストーリーにはそこまでの捻りはなく先生も解説で触れてましたがテンプレのシンデレラストーリー=不遇からの脱却です
登場人物は多くはありませんがこの内容で考えればまぁまぁの人数と役割がちゃんとあります
正直、メインの2人含めて取り立てて肩入れするようなキャラが居ないのに、誰もが印象深いキャラとして映るのも新鮮です
読者の読み方次第で広がる可能性、この作品だから味わえる感情は確かにあります
評価も分かれる作品だと思いますが大方見解一致だと思うのは背景の描き込み含めて画の力は強い!です‼
画の力で魅せる、語る表情や目線が上手いです
この上手さを活用した含ませ、匂わせがしちみ先生の挑戦的なスタイルを可能にしているんだと思います
最後に修正は肉感のある描き込みアリのグレートーンに細白短冊(FANZA同人)