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ai wo ataeru kemono tachi
最新作ですが時系列的にはだいぶ前のお話になっていました。だってアーデとベルクの双子がまだ産まれていなくて、リヒトやヒカルが小さくてスイもやっとヨチヨチ歩いていたんです。
今作はゲイルが記憶喪失になってしまう「雄々しき熊が失いし記憶(モノ)」と、ダグラスの子どもだと言い獅子の子を連れて来た猫族のアニムスが現れた「王たる獅子は過去を喰む」の2篇が収録されていました。
ゲイル篇では流行病の調査と治療の為にウルフェアの大森林を訪れていた時に大地震が起きて、救助活動中だったゲイルが負傷してチカユキの治療を受けても記憶だけが戻らなかったお話でした。チカユキに素っ気ないゲイルがとても新鮮だったのと、「愛を与える獣達 ~猛き孤狼と緑樹育む新たな『番』~」の昴とヴォルフが再登場して大活躍していました。
記憶が戻らなくても段々とチカユキに惹かれて行くゲイルのちょっとした変化が凄く良かったです。2人を支えるダグラスもとても格好良いんです。
そしてダグラス編はゲイル編でのことが落ち着いてからのお話でした。こちらの世界ではアニマもアニムスも男性なので子どもを授かる為には「核」というものが必要なのですが、アニマが「核」を貰うのは難しいですがアニムスが「核」を貰うのは比較的簡単らしいというお話が冒頭でチカユキが聞いてるんです。
そしてチカユキと番になるまではダグラスはアニマやアニムスに拘らずに遊んでたという事から、今回の事件が起きてしまうんです。
遊び人だけどその辺はしっかりしていたと言うダグラスと、あくまでもダグラスの子だと言い張る猫族のチェシャのどちらかが嘘をついてる訳ですが、そこには例のあの国が関わっていて…となります。
ここでもチカユキの憂いを晴らそうと頑張るダグラスが格好良かったです。そして例のあの国が滅びるのはスイが成長してからなのでまだまだ先の事なんですが、この時からレオニダスではその時に向かって密かに計画がされてたのかなと想像してしまいました。
街中に溢れるチカユキ印の店にまた爆笑してしまいました。
元々このシリーズは時系列的に沿って発売されていないのですが、再び3人の絆の深さが伺い知れるお話が読めて新鮮で面白かったです。
今回は主に二つのお話が書かれていました。
一つ目は、とあることがあってゲイルが記憶喪失になってしまいます。
他の事は全て覚えているのに、チカに関することだけ頭の中から消えてしまっているゲイル。
それはすなわち、チカにそっけないということであって
普段の溺愛っぷりからは想像できない態度で
読んでいて切ない気持ちになっちゃいました。
番の匂いもわからないゲイルに悲しくなるチカ。
そんな二人を取り持とうとするダグラス。
これが家族なんだよな…と思いながら読み進めました。
最終的にはちゃんと収まるところにおさまるってよかったです…!
もう一つのお話は、ダグラスの隠し子疑惑のお話です。
こちらもチカが可哀想になったけど
最終的にはよかったねって思いました。
今回はお話重視って感じなので、甘い部分が少なめだなぁと感じました。
個人的にはもっと甘い三人が見たかったです。