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love song ga utaenai
バンドをやっている大学生のお話。
ボーカルがラブソングが物理的に歌えないというのがはちゃめちゃに良かったです。
歌はもちろんのこと音楽って演奏する時の自分の体調感情が全部表に出てしまうものだと思っているので、失恋した時の失恋ソングに感情移入しちゃうのと同じで、自分の恋の行き場がない時にラブソングなんか歌ってらんねーよ!の究極系だなと。
逆に恋が叶った時に耳元で奏でた歌は一体どんな音をしていたんだろう、、優しいとか嬉しいとか好きとかもう色々想像してぎゅん!となりました。
もっと2人のお話を読みたい気もしますが、この短めのお話であまりにもまとまりも読後感もいいのでこの長さで正解なんだろうなと。しみじみといいお話だと思える作品でした。
前編と後編に分かれた短編ですのでさくっと、読めて、しかも満足度はが高い一冊でした。阿部はちた先生の作画ってノスタルジックといいますか、今風で言えば「エモい」という言葉がしっくりくるでしょうか。哀愁漂う場面とかもう作風と相まってめちゃくちゃ美しいんですよねー。この作品以外でもとても当てはまるそとなのですが。
たくさんの方に読んで欲しいのでなるべくネタバレにならないよう説明したいのですが。とにかくいろんな方に読んで頂きたいです。