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keruberosu to nanoru gekikawa chibitachi ni natukarete shimattandaga, ore ha ittai dousurebaiinda
ハデス×陽太
吉田珠姫先生の可愛い系でコミカルな作品。
心をくすぐる面白さがたまらないのです。
陽太は、
見た目に反して超お人好しの20歳足場職人。
心臓の弱い母親と貧乏な生活を送っている。
母のためにどんな困難にも立ち向かう強さを持っている立派な男の子。
ある寒い朝、
自動販売機の横でもふもふの子犬三匹を発見する。
それが陽太の人生を一変させる出会いだ!
陽太が思わず自分のお昼を彼らにあげることに。
その日に、突然、ハデスという美形な男が現れる!
男は宴界の王さまなんだって!
しかも、子犬三匹はなんとーーケルベロス!
驚きのは、子犬たちは人間の幼児に変身してしまうこと!
地獄の門番として、
ハデスのもとで冥界への出入りを見張っている
三頭の頭を持った番犬、
その姿は身を三等分にしているから、
三人(匹)とも幼くなっている!
彼らがなぜ人間界にきたのかーー?
その理由を知った陽太は信じられないけど、
抵抗できずに彼らをを連れ帰ってしまう。
狭いアパートでのドタバタ同居生活が繰り広げられる!
ハデスが人間界のことを全然知らないから、
彼の真剣なおちゃめっぷり対応が腹筋崩壊間違いなし!
ケルベロスたちが超かわいい!
彼らは陽太の生活を楽しくしてくれる存在で、
お騒や言葉遣いやユニークな話し方が本当にツボりまくる!
ハデスが陽太との生活の中で、
徐々に人間の礼儀を学んでいって、
陽太も最初は戸惑ながら
だんだんとハデスとケルベロスたちとなじんでいく。
そんなふうに一緒に過ごす日々が、
陽太の心を幸せいっぱいにしてくれる。
陽太は恋の初心者だから、
ハデスの完璧な体と美貌に、
ハートはメロメロになってしまい、
ハデスの自由奔放な愛の強情に抗うなんて、無理っしょ〜!
ハデスの魅力にズキュンとくるし、
ハデスの強情に振り回されつつも、
陽太が恋に落ちる様子や、
初エッチで
処女を捧げる姿が胸キュンしちゃう!
萌え萌えだし!
ちょっと切なくて、
ファンタジーな展開も待ち受けている。
夢のような出来事や不思議な力。
さすがは宴界の王さまという感じ!
それにハデスの世界も絡んでくる。
さらにドキドキ感や感動を倍増させてくれる。
同時収録の
『人間の青年に恋をしてしまったのだが、我はいったいどうすればよいのだ?』のハデス視点から、
彼と陽太の母親との関係や、
彼の陽太への愛しさをお届けてしまうのでイッキに笑顔が広がっちゃう!
ストーリーとは直接関係なけど、
陽太が赤い髪にした理由も面白い!
彼の性格を知るヒントにもなっているし。
宴界のハデスとケルベロスなのに、
カッコよさと愛らしさも兼ね備えてるなんて最高!
2人の運命に導かれるような恋模様で、
キュートなケルベロスたちの存在に癒されながら、
ラブラブな甘さと
笑いのハプニング、
そしてファンタジーが絡み合って、
ほのぼのとした結末が幸せな気持ちでいっぱいになりました!
作家買い。
吉田先生というと、ダークでドシリアスなものからお子が活躍する可愛い作品まで書かれる引き出しの多い作家さまですが、今作品はコミカル系。『ケルベロスと名乗る激かわチビたちに懐かれてしまったんだが、俺はいったいどうすればいいんだ?』という長いタイトル(ラノベっぽいっていうのかな)ですが、このタイトルが、まさにそのまま中身を象徴している、そんなお話でした。
主人公は陽太。
表紙のピンク色の髪の男の子です。
20歳で、工務店で職人として働いている青年。
陽太が生まれる前に父は事故死、以来母は一人で陽太を育ててくれたが、今は体を壊し床に臥せることが多くなった。そんな母に楽をさせてあげたいと奮闘する優しくもガッツのある男の子です。
ある日の早朝、仕事に行く途中で、陽太は3匹の子犬を見つける。空腹であろう彼らに自分の昼食を食べさせ、でも家で飼うことはできない状況のために後ろ髪引かれながら仕事に出かけるけれどー。
というお話。
で、帰りにその子犬ちゃんと再開し、そして自身を「ハデス」と名乗るイケメンと出会いー。
と、まあ、出だしはあるあるなお話でスタートします。
というか、ストーリー自体は、既視感ありありの内容であります。
「ハデス」としての立場ゆえに孤独だったハデス。
地獄の番犬で、誰もが恐れるケルベロス。
そんな彼らが、心がきれいな青年(陽太)と出会い、そしてー。
みたいな?
そんな王道なお話でありながら、今作品がそれらと一線を画すのは、ずばり圧倒的な「可愛さ」と「コミカルさ」です。地獄をつかさどるハデス、そしてケルベロス。シリアスで、ダークなお話にしようと思えばどこまでもダークに持っていける設定を、コミカルで、ほのぼので、そして心温まるストーリーに仕上げていくところはさすが吉田先生といったところか。
受けちゃんの陽太が可愛い(見た目が、ということではなくて中身が。という部分がまた良い)のは当たり前として、今作品のキモは、タイトルにもなっている「ケルベロス」でしょう。
BLにおけるお子の役割は「可愛い」そして「攻めと受けの橋渡し」が多いかと思われますが、その役目をしっかり果たしつつ、彼らはそこにほのぼのもつれてくる。見た目も、思考も、話し方も、とにかく可愛い。
さらに彼らが3つに分かれモフモフの子犬になり、そして幼児として行動するのにはきちんと理由があるので話が上滑りしない。
ハデス×陽太の二人の恋の行方という部分に焦点を当てると、かなり早い段階で気持ちの上ではしっかり繋がってしまうので、くっつくまでの紆余曲折を楽しみたい方にはやや不向きか。
が、ハデス、陽太、そして3人のケルベロスちゃんたち。そこに陽太の母ちゃんも加わってのドタバタコメディがとにかく面白くって萌える。ハデスの、心の奥底にしまい込まれた孤独を、陽太が溶かしていく過程にめっちゃ心が温かくなりました。
陽太が光なら、さながらハデスは影。
その二人が、まさに割れ鍋に綴じ蓋といった感じ。相反するのではなく、ぴったりとパズルがはまる感じっていうのかな。
吉田さんらしいシリアス系が読みたくて手に取られる方は回れ右。
が、この表紙、タイトルにビビッときた方は、その感性の赴くまま、どうぞ手に取っていただきたい。
序盤から最後まで、終始ハートフル。
非常に可愛らしく、そして温かな1冊でした。