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廓の中に咲いた 儚く、淡い、夢うつつの恋。
hanamachi danshou koi musubi
攻めがグイグイいくのが最高すぎる…受けが本当に美人なんですけど、かなり思い過去(現在進行形)を持っているのもかなりすきでした。
攻めの弟にも惚れられて…当て馬キャラも可愛く癒されます…ほんとにすきです…
1巻とあるので、どんくらいの進みなのかなと読んでましたけど、これは……思ったよりゆっくり。BLの芽吹きを感じたところで次巻へと続きます。
土台作りが丁寧と言えばそうなんですが、BL的な萌えは終盤に至るまではほとんどなくて、男娼の香雪と太客の晴人のコミカルな絡みがメインです。
良いトコでいきなり終わっちまったよ〜!!な終わり方にションボリ。そして、この物語の舞台(登場人物たちの背景)がほとんど明らかになっておらず、匂わせで1巻が終わっているのがすごく気になります。
香雪の両親のことや遊郭で働くきっかけもぼんやりで、晴人の家の後継問題と裏家業みたいなことも謎だらけ。晴人の方は出会ったときに香雪のことを知っていたような反応を見せていたのも引っ掛かります。
…とまあ、こんな感じでミステリアスな部分が多い1巻ですが、物語のテイストは意外とコミカル調です。
2人が出会ったとき、晴人は香雪を蔑むような発言をしたことで香雪にブチ切られましたが、逆にそのことが晴人に響き香雪の太客になりました。いいとこのボンボンの晴人にえらく気に入られた香雪は毎日通ってくる晴人に戸惑いながらも、晴人との距離が少しずつ近づいていきます。
この距離の詰め方も、茶屋のメンバーのやりとり含め、ファミリーのような和気あいあい感が意外とホッコリ。遊郭ってギスってるイメージなのに、みんないい人たちばかりで個性的で面白いです。
晴人の弟の和人も途中登場しますが、こちらもホッコリ要員。晴人と香雪をめぐってワチャついてます。
1巻は人物相関に重点が置かれていたかなって感じなので、ストーリーとしてはスローだったのかも知れません。足場固めはしっかりしてますので、2巻でいよいよ話が進んでいくと思われます。
BL展開はもちろん楽しみですが、彼らの背景に見え隠れしているものが大きそうなので、そこにも注目したいところです。
ようやくBLのスタート地点に立ったところで
1巻が終わりなので、このあとの展開が見ものです。