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daisuki issho ni sumou yo
作者様買いです。八千代ハル先生のイラストも大好きなので、読む前から表紙を見てテンション⤴︎
自分の大好きなタイプの、溺愛攻め様が傷ついた受け君を癒し、包み込んでくれるお話でした。もう、めちゃくちゃキュンとした……
そして、二人が知り合ったのが映画サークル繋がりということで、過去の思い出話や現在の話の中で頻繁にいろんな映画が出てくるのも、映画好きとして読んでいてすごく楽しかった!
<ダンサー・イン・ザ・ダーク>とかね…分かるわその例え…若干トラウマになってる、懐かしい映画。他にも<アメリ>、<(500)日のサマー>とか。久々に観返したくなりました。
以下ざっくり、あらすじです。
スパダリ・世話焼きで、とことん受け君に優しい溺愛攻めの先輩×トラウマ持ちの後輩くんのカプ。
サークル時代の先輩の送別会の飲み会で憧れの先輩・高瀬と再会し、悪酔いしてしまったところを先輩の家で介抱される希央(受)。
謝罪とお礼を述べると、「お願いを聞いてほしい」と言われ、希央の亡くなった祖父の家を見てみたいと言われ、翌日連れていくことに。
そして家を一通り見た後、ここに事務所を構えたい、ここで同居しようと言われー
と続くお話。
や、臆病な受け君の心の扉を無理なく開けていくこの攻め様の、押してくそのやり方が絶妙で素晴らしい!!
決してやり過ぎることなく、あくまでも優しくふわっと包み込むように好意を伝え、甘えさせようとしてくれるんです。最高だよ…!!
受けの希央はね。見ようによってはかなり卑屈に見えて、ちょっと好みは分かれるかも、なんですが自分はめちゃくちゃ共感して胸が痛くなったり嬉しくなったりしました。
なんといっても、彼のトラウマとなった高校時代の出来事が本当にひどくて。そりゃ傷つくよね、臆病にもなるよね、喘ぎ声なんて絶対出したくない、って思うようになるよね…と、読みながら泣きそうに( ; ; )国白……許すまじ!!
物語後半、国白に一泡吹かせる高瀬が頼もしく格好良く、最高の彼氏だった…もー、一人脳内大興奮、萌えまくりでした。
これから希央には高瀬と一つ屋根の下、溶かされちゃうぐらい愛され、遠慮せず甘えてイチャついて欲しいです✨
はー、甘ーい甘ーい幸せがもらえる、素敵な葵居ゆゆ先生の現代もの、堪能させていただきました!
葵居ゆゆ先生の作品は欠かさず購入してると思います。「泣けない竜は愛を捧げる」とかのファンタジーも好きなのですが、現代物も好きなので楽しみにしていました。
けれどですね受けの希央の性格が好きになれず、彼の臆病で卑屈な性格に終盤まで辟易してしまってました。不憫受けは決して嫌いじゃないのですが、今回の希央は苦手な部類でした。
彼のトラウマの原因になった高校時代の出来事は確かに酷いものでしたが、一途に思いを伝えて来てひたすら優しい高瀬が気の毒になってくるんです。
この高瀬ですが起業してて容姿は抜群で優しく皆から慕われててかなりハイスペックな人物です。そこもちょっと現実味が無くて残念でした。
ただ、希央の憂いを払う為に彼が取る行動はどれも好きでした。こんなことしてくれたら嬉しいよなと思う事をしてくれちゃってます。
後半で希央にトラウマを植え付けた人物が登場しますが、ずっとクズのままだったのが残念でした。個人的には過去を悔いて希央に謝罪した上でのザマァにして欲しかったですね。
凄く中途半端だったのが高瀬と彼の家族との確執でした。あんなん言われたら気になって仕方ないのに、詳しいお話はなかったです。
設定は凄く好きなんですが、そこまで萌えるという事がなかったので萌とさせて頂きました。
現代ものBLが好きでよく読みます。
すぐそこにある日常の空気感を感じとりながららムフッとしたりニヤッとしたりするのが好きなんですよね。物語が私と同じ世界線に存在していることを妄想しては楽しんでいます。
この作品も現代もの作品。私の好きなジャンルで間違いないのですが、何だろな……現代ものBLとして語るには度を超えてファンタジーでした。
この作品は、攻めの高瀬の溺愛がギンギンに主張しています。こんなに始まりからアピールする攻めは現代ものBLの舞台では希少種だなと。
現代ものBLのキャラクターたち(主に攻め)って、心の中では溺愛と執着だけど表向きはそう見えない、だから勘違いやすれ違いが生まれるっていうのが多い印象。(私視点です)
でもこちらの作品は、分かりやすい態度と言葉、思惑…全てが激甘×100です。
ファンタジーのスパダリには多い属性だけど、現代ものでこれは目立ちます。
おそらくAIで「男前・溺愛・執着・あまあま・強気・優しい」みたいなワードを読み込ませたら、高瀬みたいなキャラが造成されるんじゃないかなってくらい、溺愛サイボーグ。こんなスパダリ、日常にいないいない(笑)
現代ものなのにファンタジー感強くて、乾いた笑いを発してしまいました。
溺愛好きなんでね、好きか嫌いかで問われたらそりゃ好きな部類です。でもすぐそこにある日常を感じたい私としては、溺愛がちょっとレベル違いだったかな。
高瀬がこれくらい激甘じゃないと、トラウマ持ちの栄恵の心の傷を癒せなかったということなのかも知れませんが、それならそれでもっとトラウマ救済の描写を深く掘り下げても良かったかな。
栄恵のトラウマの出来事は結構な恐怖体験なのに、過去のことを話すにしても解決にしても、割とキレイな流れと決着に落ち着いたので、うーん?って感じでした。
栄恵の態度が卑屈感満載で、同情したいのにしきれないし、高瀬が栄恵をこんなに好きになる理由も弱いっていうかね。私には共感しかねるところが多かったです。
両想いなのにくっつかない焦ったさにため息ばかり。超溺愛攻めと超卑屈受けの駆け引きBLは少し疲れました。
結果はもう最初から分かっていたので、良かったね!より、やれやれやっとか…って感じでした。
ツラい過去を溺愛パワーで癒す男前攻めを堪能したい方はぜひ読んでみて下さい。
高瀬×希央
希央は、
普通で目立たないけど、すごく親しみやすい。
唯一の肉親である祖父も亡くし、
新卒で入った会社をたった3ヶ月で辞めて、
今はバイトしている。
彼は社会への不安感を感じているし、
自己肯定感も低いかもしれないね。
それでも彼の健気さには胸キュンしてしまう。
そんな希央が、
大学の時から一つ上の同じサークルの
高瀬に片思いしている。
絶対に叶わない恋だと思っていて、苦しめている。
彼の胸の中で揺れ動く気持ちや、
高瀬への恋心や切なさが、すごく伝わってくるのだ。
希央と高瀬の一年半ぶりの大学サークルの飲み会から物語が始まる。
高瀬は、
100人に聞いてもカッコよくて優しくて完璧な男。
酔っ払った希央を優しく介抱してくれるってことで、
なんと高瀬が希央の祖父の家で同居することになる。
おとぎ話に出て来るような可愛い一軒家が舞台になって、
2人の超甘〜い同棲みたいな生活が
希央にとってまさに夢のようなこと。
デートを楽しんだりしてるし、
好きな人との時間は最高にドキドキ感がとまらない!
希央がますます高瀬に惹かれていくけど、
問題は、高瀬には大学時代からの彼氏がいること!
なんだよね〜!
希央が複雑な気持ちに揺れ動きながらも、
2人の関係がどんどん進展していくのかなーー?
さらに、希央が高校の先輩とのトラウマで、
恋愛に対して大きな傷を抱えている。
だから、高瀬が好きだって言われてもなかなか信じられないし、
彼に嫌われたくないって感じなんだ。
ちょっと痛い・・・
そして、その最悪の高校の先輩も登場・・・。
高瀬の超優しさと愛しさに包まれながら、
愛が溢れるキスや体の関係がスタートし
希央が一歩ずつ高瀬への信頼を深めていって、
心を開いていくのだ。
希央の初めては好きな人とのものになって
緊張と共に優しくて幸せな瞬間で超感動!
高瀬は本当に優しくて彼氏満点で
溺愛っぷりも最高!
一緒に海外旅行に誘ってくれたり、
希央のためにいろいろしてくれるんだから、
もう超甘〜い関係で幸せ度MAXだよ!
見ているこっちもメロメロになってしまいました!
希央にとって高瀬は本当に人生の希望の光。
トラウマや肉親のいなさ、恋愛の難しさにもめげずに、
高瀬に包まれて幸せを見つけていく。
彼の愛に満たされていく希央の成長が見ものだね!
信じることや愛することが未来を輝かせる鍵です。
切なさと甘さが交差して、
ハートをトキメかせてくれる作品でした。
今回はアート作品販売コンサルするショップオーナーと
新卒会社を退職した青年のお話です。
トラウマを抱える受様を攻様が口説き落とすまで
と受様が新職場に馴染んだ頃の後日談を収録。
受様は幼い頃に両親を亡くして祖父に育てられます。
受様は高校で先輩に恋心を抱いていましたが
手酷く振られた上に噂となり辛い高校時代を過ごした事から
地元を離れて進学しそのまま就職します。
しかし就職先はブラックで祖父の急逝、
情緒不安定になった受様は3カ月前に退職します。
それからはまともな生活をしているとはいい難い状況ですが
大学時代の友人に飲み会に誘われます。
7カ月ぶりの再会に楽しみと不安を抱えて向かった宴席は
大学のサークルOGの壮行会で先輩や後輩が大勢いる中
受様が憧れていた先輩もやってきます。
この先輩が今回の攻様です♪
攻様は目立つ容姿で愛想のいい笑みをもつイケメンで
受様は在学中に攻様に淡い恋心を抱いていましたが
攻様には儚げな美貌の同級生の恋人がいて
受様の恋は形にもなりませんでした。
攻様は今日も恋人の先輩と一緒にやってきていて
今も親密な様子にチクンとなった受様は
自分の中で恋心が消えていないと気づくのです。
受様は友人達も驚くほど喋り、お酌をしたりと動き回り、
自身も飲むのですが
そんな様子に気付いた攻様に気遣われた上介抱されて
攻様宅にお持ち帰りまでされてしまうのです。
しかも酔っぱらって色々と話をしたらしく
攻様は受様の祖父宅を借りたいと言い出すのです。
果たしてそんな提案をする攻様の真意とは!?
対人関係のトラウマを抱える受様と
大学時代に受様に恋していた攻様の再会ラブになります♪
受視点で展開しますが
攻様が何を思って誰のために行動しているのかは
読者にもわかりやすいくらいなのですが
当の受様は全く気づきません。
高校時代に負ったトラウマによって地元を離れ
それによって育ててくれた祖父の病にも気づかず
後悔に押しつぶされた受様は自分を客観視できません。
攻様が辛抱強く、優しく、包み込むように
受様を甘やかしていく事で少しづつ受様も変っていき
2人のラブ度もあがっていくのですが
セオリーとして受様のトラウマの元凶が
いつやってくるのかというハラハラがついてまわり
受様が自分自身を受け入れ、
攻様との恋で幸せになっていくというベースの
ドキドキ感を軽減させていたように感じました。
お話のテーマと展開は良かったのですし
トラウマ克服も必須だったのはわかっていますが
上記の理由により「萌」評価とします。
葵居先生の作品は、「愛傷コレクション」を最初に読んだせいか、
痛みを抱えた主人公が、傷に塩を自分で擦り込む自傷展開が多い印象を持ってます。
この作品もトラウマ持ちが主人公らしいので暫く敬遠してたけど、
・・表紙の甘さに騙された感否めない・・痛々しかった。
高瀬琉生:24歳,美術作品販売業
克服できない苦手なものは家族、特に兄と父。
栄恵希央:23歳,親代わりの祖父が死去、孤独
心配かけまいと常に笑顔、でも空回り。自称モブ
高校時代、先輩に告白失敗、辛い仕打ちを受けたトラウマが癒えず、自虐的。
希央が、自分に自信が持てない行動が痛々しくて、結末ハピエンでも、辛すぎた。
痛いのが好きな人向け
希央は、大学時代の映画サークルで一緒だった麻衣子先輩の送別会で、かつて憧れていた高瀬と再会します。希央はどこにでもいるような学生で、憧れの高瀬とは正反対の容姿、性格です。
送別会で酔ってしまった希央は、高瀬に介抱されて、高瀬の家に連れて行かれます。
のちに希央と高瀬は希央の祖父の家で一緒に暮らすようになりますが、希央がこの家や地元から離れたのには理由があります。
希央が過去のお付き合いの失敗で、いろいろなことに自信をもてなくなってしまう姿は痛ましいですが、こういう人だから高瀬先輩と釣り合うのだと実感しました。
「大好き、一緒に住もうよ」
なんてシンプルで、それでいて素敵なタイトルなのでしょう。
葵居先生の作品で現代ものは久しぶりな気がします。
タイトルと八千代先生のカバーイラストの印象から、今回はきっと甘いお話なんだろうなと想像してみたりして。本を開く前から楽しみだった1冊です。
良かった部分もあったのです。攻めに溺愛される受けなんて最高ですし、学生時代の憧れだった先輩と再会からの同居をすることになる設定もすごく良い。
映画好きは思わずにやりとしてしまう場面もちらほらあったりもして、楽しめた部分ももちろんたくさんあります。
でも、でもですね。どうしても素直に萌えられない自分がいたというか、読みながら謎の虚無感に襲われている自分がいたのも事実でした。
楽しみにしていたのになぜ…の気持ちでいっぱいなのが悔やまれる。
過去のトラウマがいまだに抜けず、何かを恐れているような不憫な受けをひたすらに優しく包み込むように溺愛する攻め。
この設定は決して嫌いではないですし、高瀬は誰がどう見ても受けを救ってくれるタイプの良い攻めなんですよ。
希央にかける言葉のひとつひとつが優しくて、本当に相手を想っての言動なことが読者側は見て取れるのです。
けれど、過去の辛い出来事から自信をなくしてしまっている希央視点で描かれている今作だと、高瀬の優しさ・溺愛っぷりと希央の卑屈さがあまりにも交わらなさすぎて、読んでいて焦ったいを通り越してしんどかった。
トラウマを克服するのって時間がかかったり、なかなか忘れられないものだと思うんです。それはリアルでした。
しかしながら、うーん…鬱屈とした部分が長尺すぎて、そのバランスが私には心地良くなかったのかもしれません。
これがどシリアス寄りのお話だったのなら感じ方も別だったと思うんですよね。むしろ暗いのはご褒美だと思う。
ただ、シリアスではなく甘々な同居生活を送っている上に、高瀬が悪いところが見当たらないMr.パーフェクト感満載の超絶溺愛系の男なので…高瀬の優しさが希央に届かない度に「アァーー…」となってしまいました。
途中から、高瀬がなぜこんなにも希央に好意を抱いているのかもわからなくなってしまった。
一緒にお茶を飲んだり、食事をしたり、2人のほのぼのとした日常生活は良かったですし、溺愛攻めの受け以外には怖そうなところが見え隠れするとやはり滾ります。
希央には頭からつま先まで全部まるごと愛される幸せな甘い日々をこれから送ってほしいなと願いつつ、今回はこちらの評価で。