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kemutai hanasi
2人の日常と周囲の人々の視点からじわじわ深掘りしていく2巻。
校則に疑問を持ち合理的な説明ができないからと納得できない武田が論理的だなぁと。既成概念を鵜呑みにしないところも。国語教師であることと武田の人柄がよくわかる。
回転寿司屋での武田と有田の会話がいい感じで噛み合っているのが、こういうのって気が合うってことよな〜と微笑ましく感じ。
大人か子どもかとか、こういう話って噛み合わない人は全く合わないですもんね。
2人ともそれぞれの自問自答の仕方が良くて、それを話す2人が楽しい。会話の描写がお上手です。
有田が選ぶメニューも既成概念にとらわれておらず自由でおもしろい。
シャボン玉のシーンは2人とも子どもみたいに無邪気に楽しそうで。片方が水を差したりしないのがいい関係だなとしみじみ魅せられます。
比奈子に2人は恋愛関係ではないのかと切り込まれてこちらまでドキッとしました。
周囲から見てただの友だちでルームシェアなのねとはならないもんなんだなぁと今更。当人たちがそう説明しないし友だち同士って感じではないからどういう関係か気になるんですね。
関係性を人に説明する必要性…それが社会であり人間関係でありしがらみってことですよね。
説明できない関係ってどういうこと?となる。
当人の立場で考えると、ほっといてよと思うけどそれだと世間に認めてもらえない空気…が描かれている。
得体の知れないものが怖い…心理としては自然だと思います。それがいじめや差別につながることもあるし。だから説明が必要な時があるのもわかる。
でも武田が言うように、説明がつかない、理解できないものも存在していい社会の方が風通し良くていいと思いますけどね。
ただ社会的にそれで済まないことがある。そんな中で2人がどう考え、どう生きるかがテーマでもあるでしょうか。
武田がすぐに答えを出そうとしないのもある意味、文系的なのかな。
1巻からそうですが、さりげないセリフからそれぞれの個性、人によって感覚や価値観や考え方の違いがわかったり、目線で感情が伝わったり、そういう描写がいいですね。
3巻を買って、あれっそういえば2巻のレビューしてないかもーと。
確か、2巻を読み終えた時、正直ビミョー…だったんですよね。
ってことで、以下読み返しての感想、です。
そう、BLにおいて曖昧な関係は、これからの恋の行方を楽しめるでしょ。
だから好きなんですよね~。
友だちに戻るの?
いや、戻れないでしょ。
じゃあ、1歩踏み出す?
きっかけは?
なんてね。
楽しめますから。
ジレジレ期の配分、長さの好みは個人差あると思いますが、…うーん。
ここまでが前置き。
前置き長くてスミマセン。
だって、この2巻、あまりにも二人の絡みが少なくて。
進展無い、というか、後退してね?というのが率直なところです。
1巻のほうがむしろ仄かな甘さがあったと思いました。
二人の仲がゆっくりでいいから、できればラブの方へと進んでほしかったのに、最後まで読んで、これだけー??ってなりました。
というか、やっぱりBLというジャンルで括ってはいけないですね、こちらの作品は。
1巻感想で「期待を込めて」と書いた気がしますが、ラブという路線では、今後も期待できない…たぶん。
もう「非BL」で良いのではと個人的に思います。
一般マンガとして頭を切り替えて読めば、相変わらず熱量が低い感じで、好きです。
ストーリーもとても好き。
2巻は、「大人になることで変化する関係性」について、2人を取り巻く人間が様々な角度から問いかけています。
ねっ!?BLぽくないでしょ?笑
武田と有田は、2人で過ごす穏やかな関係に、どんな名前をつけるのか。
説明がつかない関係を他人にわかってもらう、って難しいですよね。