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smokey blue theater
俳優を目指す有賀と脚本・演出家を目指す大河とのお話でした。
同じ大学で舞台芸術を専攻しているふたりが、学部内公演で上演する大河脚本の舞台を通して距離を近付けていく様子が描かれていました。
なんとなくチャラめな有賀に対して、大河は最初から真面目というか頑固というか。
性格は正反対なふたりだったけれど舞台にかける熱い思いは共通していて、ぶつかり合うことも青春って感じがして良いなーなんて思いながら読み進めていったのですが…大河の過去が見えてくると、その雰囲気はやや重ために。
ふたりの軽いやり取りと重たい過去とのギャップが結構激しくて、どういう気持ちで読めばいいのかわからなくなってしまった部分がありました。
大河はずっと祐作に囚われ続けているわけですが、彼のことを脚本のモデルにした時点で気持ちに変化があってもよかったと思うのだけど、練習中も本番中さえも心ここにあらずで。
結局有賀が救ってくれるようなカタチで前に進むことはできたけれど、あんな風にブレブレな演出家の下で良い公演ができるのか?と疑問に。
有賀にたくさん厳しいことを言っていた分、大河の詰めの甘い部分が目立ってしまっていた気がしました。
お互いが惹かれ合った理由もいまいちよくわからなくて、恋愛に発展しそうなところはあったかな?と読み返してみたのだけど、やっぱりわからずでモヤモヤ。
有賀が俳優を目指すキッカケになったエピソードも取って付けた感じになっていて、そこも残念だったなと思いました。
作者さんの描きたいことがたくさん詰め込まれたお話なんだなというのはすごく伝わってきましたが、なかなか萌えを見つけることはできませんでした。