白い檻

shiroi ori

白い檻
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神1
  • 萌×20
  • 萌1
  • 中立2
  • しゅみじゃない1

--

レビュー数
3
得点
10
評価数
5
平均
2.6 / 5
神率
20%
著者
風樹みずき 

作家さんの新作発表
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媒体
漫画(コミック)
出版社
光文社
レーベル
Kobunsha BLコミックシリーズ
発売日
価格
¥600(税抜)  
ISBN
9784334806811

あらすじ

「その秘密は、おまえ自身と引きかえだ―」

親友の駒居に密かに想いを寄せていた平太は、
ある日養護教員の柘植にその秘密を知られて
しまう。弱みを握られ保健室で強引に体を奪わ
れた平太だが、次第に柘植との体の繋がりに
溺れてゆき……!?

表題作ほか、全寮制男子校の主従ラブ「ムーン
ライト・メロディ」を加えた衝撃のデビュー作!
【出版社より】

表題作白い檻

ネクラ眼鏡の養護教員(29)
快楽に流されやすい高校生(高2)

同時収録作品アントールドラブ

高1
高1

同時収録作品ムーンライト・メロデイ

小間使い兼ボディーガード
ホモ嫌いの金髪カワイコちゃん

その他の収録作品

  • ある冬の日(表題作)

レビュー投稿数3

みんな何のために学校に行ってるの?

随分前に初物買いして読了していた作品です。
新しいコミックス「窓はまだ開かない」に番外編が載っているので読み直しました。
ショタ系の絵柄なのかと思っていたら、いい感じに高校生×大人なので安心した記憶があります。
こんな感じに抑え気味の絵柄でディープな話っていうのは好きです。

お話としてはどうにも納得がいかない、鬼畜な先生・柘植が負い目のある生徒・久慈を押し倒しちゃって・・・なお話なのですが、私って“ダメな男に惚れちゃうダメな男”が好きなんでしょうか?なんだか憎めない。
また、柘植のほかに今安という教師が登場するのですが、彼がいい人のようで意外と腹黒いというなかなかの曲者です。
また、優等生のようなビジュアルの久慈ですが、けっこうなおバカちゃんという設定に妙に納得いたしました。久慈はイロボケのおバカちゃんで十分だと思う。

久慈が片思いをしていた同級生の駒居くん、散々ですがあなたにはぜひノーマルな恋愛をしていただきたい。

3

その執着の意味は

風樹みずきの初コミックス。
光文社のアンソロジーシリーズに掲載されていたものをまとめたものになるが、どうもここのアンソロはアッサリした印象があったりする。
それがカラーなんだろうが、なんか薄味・・・・・・。
もちろん本作も例に漏れず、きれいにはまとまっているのだがサラリと心を駆け抜けていく印象。
読み返せば悪くない内容なんだが、どうも記憶に残りにくい。
こういうのは作品として少々改善すべき点じゃなかろうかと個人的には思うのだが、どうだろうか。

表題作は養護教員(保健医?)・柘植×生徒・平太の王道なカップリング。
学園ものだが前半のトーンは非常に湿っぽい。
途中から多少それは解消されるものの、なにかこうハッキリしないくじくじとした雰囲気は全編に渡って流れている。
まあそれは良いとしても、同級生に恋心を抱いていることを知られ、それをネタに体の関係を強要される平太が、いつの間に柘植に身も心も囚われてしまったのだろうか。
その辺りの心の動きが読めなくて、少し消化不良な気分になってしまった。
柘植が平太のことをモノにしようとしていたのはおそらく間違いないので、その関係の中で柘植に洗脳のような形で体と一緒に気持も持っていかれたのかな・・・というところが解釈として妥当だろうか・・・ムムム。
後半は平太に付きまとうコンビニ店員や、柘植の大学時代の同期である体育教師の今安などが登場し、2人の愛が試される場面も少しある。
また元々の平太の片思いの相手である駒居も、何故かナイトのように平太を守ろうと常にピッタリ傍に張り付くものだから、たまに話がややこしくなる。

しかし誰が登場しようが、どんなエピソードがあろうが、やはり分からないのは、なぜ平太が柘植にそこまで酷い執着をしてしまったのか、だ。
行間(コマとコマの間?)を読め!と言われればそれまでなのだが、どうも解せないこのモヤモヤ感。
体で快感を刷り込まれ離れられないのか、憧れと現実は違うということなのか、己の浅ましい欲望をそのまま受け入れてくれる存在への依存なのか・・・・・・。
ぜひ他の方の意見を聞いてみたい!と思った。
久しぶりに悩まされたストーリーだったので、「中立」としてみたが、絵自体は奇麗だし、所々クスリとさせられるシーンもあったので、この評価が決して悪いという意味を含んだものではないことは理解していただきたい。

5

定型句の先

光文社さんから出ているBLは良く言えば安定して
います。
突き放して言えば定型句の域を逸脱していない、
テンプレートをなぞった様な作品が多いかと。
総合出版社である以上大きな冒険は出来ないの
でしょうけど、ね。

この表題作も悪く言えばテンプレートの典型です。
展開の定石だけを踏んでいる様な、そんな感じ。
形だけをなぞっているから深くなり様がないのでしょう。

同時収録作二作にそれぞれ籠めた味わいが表題作に
盛り込めれば又少し印象は変わるかと思われます。
この方は長編よりは読み切り短編に向いた作風の方
なのやも知れません。

2

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