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「この関係に、疑問を持ってはいけない。」
neongai no kumo to chou yoru
「ネオン街の蜘蛛と蝶」の番外編(時系列的には後日談)としてかつて発行された「見えない糸」「明けの触れる前」「旅は道連れ、前編」「旅は道連れ、中編」の4冊の同人誌をまとめたもの。
同人誌は無くなっても再版してくださっていたおかげで入手しやすく、4冊とも所有しております。ありがとうございます。むしろ本編よりも先にこちらを読ませていただいておりました。
二人とも、葛藤の陰に相手への恋情が見え隠れし、おもての顔とのギャップにやられます。
身体の関係からはじまった二人ですが、伊泉は唯一榛沢には感情をむき出しにできるし、榛沢は伊泉を溺愛し伊泉に粉を掛ける者がいればあからさまに嫉妬する。
読者からすれば、もう好きじゃん、と思うのですが、伊泉は「よくわからない」と本気で鈍いし、榛沢に至っては肝心なところでもう一歩踏み込まない。
そのまだるっこしいとも言える関係性に非常に萌えます。
なので、本編である「ネオン街の蜘蛛と蝶」が、馴れそめ話なだけに身体の関係に終始しているように見える作りだったのがとても惜しくて、この同人誌の方もコミックスにして欲しいなと思っていたため、こうして「夜」としてコミックス化されたことがとても喜ばしいです。
それから榛沢さんの腹心である若頭、ようやく名前が出てきました。菊嶋というらしいです。良い名前。
それから修正のお話ですが、同人誌の方は細い刻み海苔?だったのに対し、コミックスは完全白抜きでして、滴る雫とか細かいところが見えなくなっていて、仕方ないですが勿体なかったです。
サブタイトルなしの『ネオン街の蜘蛛と蝶』の同人誌を纏めた『夜』。
同人誌を纏めただけあり、エロスとダークさが増し増しの一冊。
表紙の榛沢さんの筋肉を撫で撫でしたくなるエロス。カバーのカラーもまた素敵。
帯の煽り文『果てない情』に煽られます。
前作で互いに互いが『堕ちた』感のある榛沢と伊泉。
互いの素直な気持ちを互いには隠してしまってる互いが互いを思う掛け違えた思いも虚しく、悪い方への力が働き、坂を転げ落ちて行き着く先に、ふたりの『果てない情』はーーー。
Cモアさん、修正はライトセーバー。
おまけがまた可愛い〜
小冊子はもう、エロス特化です!!!
ありがとうございます!!!
前巻から引き続き…
みかじめ料の代わりにヤクザの榛沢に
抱かれるようになったキャバクラ店長の伊泉。
前巻のラストで身体だけではなく、
心までも通じ合ったかのようにみえた二人。
これで心身ともに恋人同士…と思ったのに…!?
身体の関係は続いているものの名前のない関係に惑い、
口では身体だけの関係と言いながら、
心はそれ以上を求めてしまう榛沢と伊泉。
そんな無自覚な執着心から互いに嫉妬し合う二人が尊く…
前半は心臓もってかれっぱなしでした。
誤解からの嫉妬で「貴方じゃないと駄目で…っ」と
榛沢に縋りつく伊泉の希少デレは言わずもがな、
榛沢の嫉妬編では静かな怒りからの獰猛なわからせセックスも必見です!!
いつもの余裕など皆無で伊泉の身体に愛を刻み込むように、
圧倒的雄みで抱きにかかる榛沢ですが、その乱暴さとは裏腹に
伊泉に縋り甘えるような表情が母性をくすぐってきやがります(//Д//)
一方、榛沢の激情を宥め、一身に受け止める伊泉にはクールな彼の中に
潜む慈愛を感じました。
互いに足りないものを埋め合うように、深くまで貪り合うような
二人の濡れ場は過激さもマシマシで大人の色気が大洪水でした///
外から見れば二人の間に流れる空気は以前よりもずっと甘く、密で、
恋人同士そのものなのに変に意地を張ったり、臆病さが邪魔をして、
あと一歩を踏み出せないのがもどかしすぎました…!
そうして、じれじれしているうちにささやかな幸せの日々に忍び寄る影。
前巻で伊泉のために組を抜け、
その代償に今も組から汚れ仕事を請け負わされていた榛沢。
うん、ヤクザってそんなすんなり円満退社できるものなの?て思ってた。
やはり、そういうわけではなかったんですね…。
伊泉への愛情と後ろ暗い仕事の狭間で徐々に心が壊れてゆく榛沢と、
榛沢の変化に気付きながらもただ待つことしかできない伊泉。
いつのまにか自分の中で榛沢の存在が大きくなっていて、
彼を救いたいのに、そもそも榛沢が組を抜けたのは自分のためで、
結果的に自分の存在が榛沢を苦しめていると思い詰めてしまう伊泉が
しんどい…。
そうしているうちにも状況はどんどん悪化し、
榛沢は自らの命の危険に晒して最後の仕事に向かいます。
なんとか一命を取り留めるも、榛沢の死を匂わせる
不吉な展開にドキドキしながら読みました…。
最後まで榛沢の口からは何も知らされることのなかった伊泉ですが、
彼が倒れた後には病院に乗り込みヤクザたちの前で臆することなく
堂々とパートナー宣言をする様が正妻の風格を漂わせていて
格好良かったです!
その後、榛沢が目を覚ますまで一人待ち続け…
榛沢との思い出を反芻しながら、誰もいない榛沢のマンションで眠り、
彼を救えなかった自分を責めてしまう伊泉が切なすぎます。
そして、ようやく目を覚ました榛沢。
そこには彼の目覚めを待っていた伊泉がいて…。
やっと感動の再会だというのに…ここで終わり!?
前巻に比べるとシリアス一色な1冊でしたが、
次回最終巻では大団円を迎えあまあまな二人が見られますように!