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hanaregatai kemono omoi ha kayou
BL好き、中でも獣人モノばっかり愛好して読んでる私にとって『はなれがたいけもの』シリーズは最高峰と言える名作だと思うのですが、今作はディリヤの過去についてしっかりと書き込まれていて本当に胸熱でした。
過去に何かあったのだろうな…ということは初めからわかっていましたし、彼の生き様や心の仄暗いところは、ところどころで見えていましたが、まさかそんな過去があったとは…と絶句するような壮絶なものでした。
そしてその過去を内包した心のまま、愛する者たちを守るために遠くへ行こうとするディリヤに、全てを尽くし、愛を傾け、取り戻そうとするユドハ…
ディリヤの心とそれを決して離さないユドハこそが、この物語の特に愛おしいところであり「はなれがたいけもの」とはお互いのことであるのかと思い至るところです。
野営地でユドハに抱かれるあの夜の始まり…あのときはなれがたいと思ったのは尻尾を掴んで離さなかったディリヤの心の声なのかと思っていましたが今回の「想いは通う」でお互いのことであると認識し、腑に落ちた感じがしました。
ディリヤがアンタって呼ぶところとか、妙に他人行儀であった言葉遣いとか…今回、その所以が明らかになり、切なさが込み上げました。
そして離れようとするディリヤを追いかけるユドハの姿に感動!
愛が壊れるときって、お互いが愛を手放してしまうときだと思うのですが、決して揺るがず、ひたすら追いかけ愛し続けるユドハ!本当に素敵です。
これぞ獲物を追う狼!と生き物を感じさせる表現もとても良かったです。
身も心も本当に本当に大きな存在…ユドハだからこそディリヤを愛せたのだと、心の震えが止まりませんでした。
前作からハラハラしっぱなしでしたが無事に戻れて本当に良かった!
でもこれからは少し二人の関係が変わるのでしょうか…それは嬉しい変化ですね。
そして相変わらず、二人が愛し合うシーンはとっても生々しいのですが、今回どこか崇高に感じてしまうほど愛が深くて…有難いとはこのことかと…。
八十庭先生の文章はとても魅力があり、ストーリーとしての描写もさることながらところどころに実生活を感じさせるような…胸に落ちてくる思いが詰まった言葉があります。
読み進めながらも何度か読み返して親子関係を想ったり、人間関係や道理などを感じたりしています。
物語の世界観だけでなく、心の旅をしているような思いがいたしました。
本当に素晴らしかった!読み応えがある極上のお話でした。
二冊に渡り(間にもう一冊挟んで)壮大なお話でした。
佐々木久美子先生の素晴らしい挿絵、扉絵にもいつも惹きつけられます。
毎回「はなれがたいけもの」の世界観をさらに輝かせ、目を楽しませてくれる作品です。
お話と挿絵がこんなにマッチしているもの、この作品の素晴らしいところ!
文字の入れ込み含め最強タッグで読者に届けてくださる出版社の方にも最大級の感謝をしたいです。
&次作も出るんですね!嬉しすぎます!!気になるキャラクターがさらに増えて、ますますこのシリーズが好きになってしまいますね。
これからも楽しみに読み進めたいです。
今作で7作目ですね。
個人的には珍しく巻を重ねるごとに好きになっていった作品です。
途中、もういいかな、と思った時もあったのですが、今作を読むとその理由がわかったかも…という気分になりました。
記憶を失ったディリヤに根気強く付き合い愛を伝えるユドハ。ディリヤの過去も知った上で、言葉ではなく態度でその深い愛を示すユドハが素晴らしかった。
失った過去の中で自分をあけ渡すほど愛した者がいるということは、アスリフのディリヤには到底受け入れられないことだったでしょう。
記憶を取り戻したい気持ちとそうでない気持ちに揺れますが、断片的に思い出す家族の事を否定することはできず、危険を承知で記憶を失ったときと同じ行動をします。
記憶を失くす前のディリヤは、守るべき家族がいてとても幸せで愛に溢れていましたが、なんだかそれを繋ぎ留めようと必死でいつも張り詰めていたように思います。
いつも息子たちやユドハが最優先で、自分の気持ちを自分がわからないところで押し殺している部分もあったのかもなぁと。無理をしていたというか。
今回、ユドハと出会う前のディリヤのまま、25歳現在のディリヤの記憶を取り戻すことができたことで、本来のディリヤらしさが残ったことがとても良かったです。
たまに言葉が荒くなったり、粗野な振る舞いがあったり。
たぶん、これまでディリヤのこういう部分がなかったことになんだか物足りなさを感じて、途中もういいかな、と思ったのかもなぁと感じました。
今のディリヤ、すごく魅力的です。
きっとアシュ達もディリヤの変化を感じ取ってるんだろうなぁとか、一番喜んでるのはユドハかもなぁと思いつつ愛し合う二人の濃厚なアレやコレを堪能いたしました。
もう一つ、この作品の良いところはあまり間隔を空けず新刊を出していただいてるところです。
続いてくると、新刊を何年も待ち前作が昔過ぎて全然覚えてないということが割と多いので、その辺りも好感を持てます。
次作も楽しみです。
本シリーズは金狼族最強の国王代理と
彼の番となった元敵国の兵士のお話です。
同族によって記憶を奪われ受様が家族の元に戻るまでと
受様の留守中の様子を含む後日談を収録。
受様は達悦した身体能力をもち
赤目赤毛が特徴的なアスリフ族出身の人間です。
アスリフ族は金狼族のウルカと戦う人間の帝国に組みし
受様はウルカ王暗殺のために忍び込んだ王の閨で
影武者を務めた攻様に抱かれて子を宿し
子を産む選択をします。
攻様は受様を探し続けた結果、2人は再会し
受様は狼の群れの一員となります。
今回、攻様の恩師が旧友を訪ねる旅に
受様は彼らの護衛として帯同しますが
そこで同郷の2人のアスリフに再会します。
1人は受様の唯一の友人ですが
もう1人は行方不明とされた受様の実父で
なんと彼は息子に一服盛って記憶を奪うのです!!
結果、受様は16才からの9年間の記憶を失い
戦争が終わった事や狼狩りの自分が生き残っている事に
戸惑い、苛立ちながら東の地を目指しますが
攻様が失踪した受様を探さないはずはありません。
果たして攻様は再び愛しいつがいを腕に抱けるのか!?
そして受様の父が受様の記憶を奪った理由とは!?
「はなれがたいけもの」シリーズ7冊目となる本作は
5作目「はなれがたいけもの 想い交わる」の完結巻です。
間に短編集が挟まったので
前巻を探して読まなくちゃならないかと思いましたが
記憶だけを頼りにしても大丈夫でした (^-^)/
前巻で自称・友人のアスリフ族の青年と再会した事で
自分が思い出せない過去に疑問を抱くのですが
そんなところに受様の父親が現れて受様は一服盛られて
またしても記憶を失ってしまうのです。
本作にて受様の失った過去は
受様の父親の回想と郷で長老と対峙した青年によって
読者にも詳らかにされます。
受様は攻様と出会ってからの記憶を失いますが
無意識の行動に子供達や攻様への想いが溢れていて
受様の失った年月の物語を知る読者をウルウルさせます。
そして受様を追ってやってきた攻様の言動が
何をするにしても受様最優先なのですが
記憶の無い受様にとっては不可解ですらあるのに
そんな事は十分承知で受様最優先を貫く攻様に
きゅんきゅんさせられました。
攻様が再びつがいである受様を取り戻すまで
ハラハラ&ワクワク、ドキドキでとっても良かったです。
受様の過去は思っていたよりもずっと壮絶でした
それは受様の両親が良かれと選んだ選択の結果だったり
受様自身が選んだ道の結果だったりするのですが
攻様に出会わなければ
記憶を失った時の受様のままで生きていたのかと
思うととても切なかったのです。
今回記憶の無い受様が助けた人物と
受様達の未来が交差する日を楽しみにしています。
前巻がとんでもないところで終わってたので、続巻の発売をとても心待ちにしてました。あの人物がどうしてディリヤの記憶を奪うような事をしたのか、どうしてあのような発言をしたのかとても気になっていたんです。
そして、明かされたディリヤの過去に涙しましたが、あの人物が現在のディリヤにした事だけは理解出来ませんでした。
感動したのは記憶を無くしても本能のままに幼子を守ろうと闘うディリヤの姿でした。根本は変わっていないのだと安心したんです。
更にユドハのディリヤへの愛に凄く感動しました。記憶を無くしたディリヤに寄り添い、逃げられては追いかけ、やがて信頼を勝ち得て一緒に行動する様になります。
そして記憶を取り戻す為にディリヤが取った命掛けの行動がユドハへの愛故だと知った時の感動…。
八十庭たづ先生のスピード感溢れる独特の語り口で、記憶を無くしたディリヤのユドハへの攻撃とディリヤを傷付ける事無く攻撃を躱すユドハの戦闘能力の高さがとても読み応えがあって大迫力でした。
また、共闘するシーンを久しぶりに読めて大感動でした。
ディリヤが記憶を取り戻した時は今までのディリヤとも違ってて、前作まであったどこか遠慮してユドハとの未来を諦めていたディリヤではなくなっている点にとても安心しました。
ユドハとのラブラブなシーンもちょっと野生的なディリヤがとても好感が持てました。
そんなディリヤを再会するまでの空白の数年を遡って、やり直すように歓迎するユドハの愛が深いと思いました。
例のあの人を一括して正す強さが出たディリヤと、ぽわぽわした愛でその人物をいなすアシュがまた可愛くて大物になりそうな予感を感じさせる終わり方がとても読後感が良かったです。
まさかこれで最終話って怖くなりながらもあとがきを読みましたが、まだ続くとあったので安心しました。ディリヤが助けていた兄弟も気になるので、次巻に大きく関わって来るのでしょうか?
『はなれがたいけもの』シリーズ7冊目です。
今回は、個人的にずーっと気になっていたディリヤの過去が色々と明らかになります。
ディリヤが何故こんな感じなのか(上手く書けなくてすみません)ずっと気になってたんですけど
思ってたよりもっと暗い過去があって、だからなのか…と納得してしまいました。
ほんとに辛かったです。
過去の話を読んでる時ずっと辛くて仕方なかった。
ディリヤは幼いから何もわからなかったのかもしれないけど
そこに確かに愛はあったはずなのに…。
初っ端から悲しかったり、ハラハラしたりと感情が大変だったんですけど
ユドハが愛したのがディリヤでよかったと心から思いました。
彼が居てくれたらディリヤはきっと大丈夫。
何の根拠もないけどそう思いました。
そしていつかディリヤとエリハの想いがしっかり通えばな…と思いました。
次巻も決定しているとのことですので、今からとても楽しみです。
親が居ない、とだけの記載だった赤毛のディリアの両親の話
とても優れた資質を持った美男美女の父と母に、深く愛されていた。
記憶を失ったディリヤが辿る記憶を取り戻す旅。
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相愛の両親。
エリハ:あだ名は疫病神。
変わり者の美男。薬草調合の天才。
マルスィヤが、戦いの旅先でディリヤを生んだ事を知らなかった
襲撃の後、ディリヤに藥を飲ませて記憶を閉じて去る。
マルスィヤ:あだ名は死神。
見事な赤毛の美貌。エリハより二才年上。
ディリヤの長い名前は、エリハとマルスイヤの名前からとったもの。
村の掟を重要視せず、二親の判断でディリヤを育てる。
アスリフ村襲撃事件で死亡。
基本的にモフモフ系は好きじゃないのですが、はなれがたいけものだけは
お気に入りの作品です。
種族を超えた愛、絆のお話、戦闘シーン、読み応えがあります。
ディリヤとユドハ、この二人ほど「愛してる」「好き」ををお互い口にするカップルはあまり見ないです。
強気で戦闘能力抜群の受け、スパダリ溢れる一途な攻め、好きな設定で最高です。