天上アイドルが俺を推す

ふたりともどこがズレてるおもしろさ

キラキラしたアイドル同士のお話はあまり興味がないので、アイドルＢＬは買わないのですが…
今作は性格がアイドルの話だったので購入しました。
性格の悪い地下アイドルとトップアイドルのBL。ただの甘いアイドル同士のお話じゃないのはrosca先生ならではと思いました。

自分を推しているトップアイドルを貶めようとする奏楽。恒星を酔っ払わせてセックスした後に犯されたふりをしようとしたら、なんと！恒星は「抱かれたい」と。そこはちょっと笑えました。
「好きでもないのに抱けない」と後で奏楽は言いますが、最初からちゃんとフェラもできるし抱けちゃうんですよ。もう、ライバル、蹴落としたいと思いながらも結局は愛情の裏返しだったんだなと感じました。ふたりともちょっとズレてるんですが、互いを誰よりも理解できていて大好きすぎるのがおかしかったです。

３話ほどの短いお話なので、あまりネタバレなしで読んだ方が面白いかもしれませんね。
残念ながら単行本にはアンソロジーの短編が２作入っているので、あっという間にお話が終わってしまいました。
個人的にはもっと性格が悪い感じやざまあがあっても面白かったんじゃないかと思いますが、それじゃぁ売れないのかな？とも思うのでこのぐらいのサッパリさがベストでしょうか。


同時収録の「カラーに札束」がドムサブのお話で「弱り目に誘いネコ」がチャラいサラリーマンのお話です。２つの単話はそれぞれドムサブのカプとノーマルのカプのお話ですが、同じ世界観でドムサブのお話で振られた当て馬の救済になります。