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イケメン王子×移転男子の恋する冒険譚★感動の最終巻!!
isekai toubou no aibou ha koi wo shiranai oujisama
今巻は旅をして黒幕を倒してその後の二人について描かれた最終巻です。
女王に呪詛を仕込まれて、アマネを抱き潰してしまったライル。
アマネは好きだからと受け入れていますが、結構無理やりな描写なので苦手な方は注意かもです。
ライルに首を絞められますが、ライルはこんなことしない!とアマネがライルを引っぱたき、ライルが正気に戻ります。
アマネに酷いことをしてしまったと後悔して、呪詛が薄れるまではとライルはアマネを一人きりにしてしまいますが、その隙に女王はアマネを手に入れます。そのときのライルの後悔と真摯な態度が大変格好良いです。
女王との戦いは割とあっさりしていますが、女王が人間の恋心を必要としていた理由がちゃんとしていて物語が破綻していないところが良いです。
アマネがライルを守り、ライルもアマネを守って女王を倒すという熱い展開も楽しかったです。
その後の二人はとてもイチャイチャで甘々で最高です。
二人が繋がっているところが直接見えるような構図ではなかったせいかシーモアの修正は今巻ではグレスケが多めでした。
とてもえっちで大変良いです。
異世界の世界観も女王を倒すという目的もしっかりしていて楽しめましたし、二人の恋の進展もしっかりあって萌もあるストーリーで最高でした。
今巻で最終巻といわず、もっとイチャイチャする二人が見たいと思えたので神評価とさせて頂きます。
森で出会ったカップルの片割れ、ノアとの再会から3巻は始まる。彼が世話になっている教会で二人は過去の転移者が残した手紙を読み、転移者の役割や信仰について、そして2巻で語られていたこの世界の歴史が事実と異なる事を知る。家族愛の描写に弱い私は、写真裏のメッセージで早くもジーンと来てしまいました。
女王…魔女の罠に嵌り離れ離れになる二人、グラーと新たに召喚されたドラゴンのフレイスと共に魔女の元へ向かうライル。露わになる魔女の欲望と恋愛感情を奪った理由、そして三つの神具が導く勝利、物語は遂にクライマックスへ!
異世界ファンタジー作品はストーリーの目的に集中し過ぎて、お話としては面白かったけれど恋愛の部分が…となるケースも少なくありません。でもこの作品は設定やストーリーはしっかりこなしつつ、BLとして一番大切な恋愛感情の描写にも力が込められています。
特に、恋を知らなかった王子様が、確信を持てない特別な感情に気付き始めてから、それを取り戻すまでの過程で生まれる様々な想いが、丁寧に描かれていると思います。綺麗な部分だけじゃない、呪詛に寄って引き出された奥底にある醜い感情も含めて…。
恋愛感情を取り戻した後は「好き」なんて単純な言葉で片付けられない激情を知る、溢れ出る愛情を伝える言葉達、出会いの感謝を伝える言葉達にも感動しました。
天音の方も同じで、切なく辛い気持ちも幸せな気持ちも、ライルの事が愛おしくて大切に想っているのが伝わってくる場面が多く描かれていました。
愛しているとか幸せとか真っ直ぐな言葉、時にはやきもち妬いたり、他にも色々あるけれど、平和になった後の愛し合う二人のやり取りは見ているこっちも幸せ!
愛情の光と闇、両面を見る事になるけれど、最後はもちろんハッピーエンド、ラブストーリーとしても満足度が高かったです。
Hシーンも今回は光と闇の両面を見せますが、性的欲望や快楽の強調では無く、互いの想いを伝え合う手段のような、気持ちの部分に重点が置かれているのが良かったです。
天音の喜怒哀楽が伝わる表情も魅力の一つ。2巻でライルが瀕死に陥った時の泣き顔が強く印象に残っていますが、今回は平和な日常を踏みしめる笑顔、結婚式での満面の笑顔、花開くような天音の笑顔が沢山見られて良かった!最初は仏頂面が多かったライルも気付けば笑顔がよく見られるように。
実はもう少し続くかなぁ?と思っていたので3巻で完結だったのは意外でした。長すぎず短すぎない冊数でまとめた事により、異世界を救う物語と二人の恋物語をどちらも物足りなくならず、間延びし過ぎず、バランス良く両立出来ていたと思います。
テオとノアをはじめ、愛を取り戻した世界の人々の笑顔や、グラーとフレイスのケンカするほど仲の良いやり取りも楽しくて良かったです。
戦いや辛い場面もありましたが、どこか童話のような優しく暖かい雰囲気を感じられる作品でした。幸せな二人の旅の結末を見届けさせていただき、ありがとうございました(*^-^*)