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jarudinie no aishita dokubana
初作家さん。美しい表紙に惹かれて購入しました
人間と獣人(作中ヒゲナシと呼ばれる)の切ない愛情。絵がとても美しいがなんとなく好き嫌いが分かれそうな感じがしました。
個人的にすごく好きです。
獣人が差別される国が舞台だ。男娼として生きている獣人(受け)とたまたまこの国にきた旅人が一時的に男娼の世話係となった人間(攻め)の美しく切ない話ーーよくある設定ですが、描写がとても美しく、異国の童話を読んでいるような気持ちになりました。
辛い場面、悲しいシーンも多々ありましたが最後はみんな幸せを掴めよかったです。読後もしばらく余韻に浸ってました
頭を空にして気軽に、ジャンクフードのように楽しむ作品ではないが、
物語重視や美麗な絵を見たい方、じっくりゆっくり作品を楽しみたい方にはおすすめです。
初めての作家様です。
表紙に惹かれて購入しました。
旅人のオルビットはベルテオという国に入国した日に
カバンを盗まれてしまいます。
お金や入国許可証、身分証明などすべてがなくなってしまい
お金を貯めるためにベルテオで働くことに。
身分証がなくても働けるところを紹介してもらい
そこで働くことになります。
その場所が、獣人がいる高級男娼館でー…。
最初は、男娼館で知り合った二人が、両想いになってってお話だと思ってたんですけど
実際に読んでみるともっともっと深いお話で
これからどうなっていくのか、ハラハラしながらページをめくっていました。
ただ生を共にしたいと思っているだけなのに
なんでこんな辛い目に合わなくてはならないのか
読んでいてとても辛い気持ちになりました。
辛さの中にしっかりと愛があって、最後はハッピーエンドなのですが、
ノワが最終的に人間には戻れないのかな…と考えると
個人的には切ないなぁと思ってしまいました。
カルロはノワそのものを愛しているだろうから
何も問題はないのだろうけど…。
とても壮大なお話でした。
色々と辛い場面が多い作品ではあったものの
読んでよかったなぁって思いました。
ヒゲナシのみんながこれから幸せに生きていけますようにと
願わずにはいられないお話でした。
まず表紙の美しさに惹かれました。
ページを開いても美しさは変わらず、細やかな背景や小道具。そして登場人物たちを彩らせる繊細な衣装。
目で見て得られる情報に圧倒されました。
そしてそれに負けないストーリー。
男娼館を舞台にした物語は、美しくも残酷でした。
世話係×男娼の関わりのなかで、小さくも愛しいやりとりを積み重ねて愛を育んでいきます。この過程が、ページ数たっぷりに描かれているので読み応えがあり。
2人の恋愛模様はもちろんですが、男娼たちの深い絆のやりとりも必見です。
ヒゲナシで男娼という同じ境遇にいる彼らの生活は、楽しくて癒されます。
残酷だと思ったのは、ヒゲナシを”食用”と見ている人間がいること。
そして過去にそうされてしまった子たちのパーツも描かれていること。
これだけで、ヒゲナシたちがこの国でどのような扱いを受けているのか想像できてしまいました。
攻めは最後まで敬語。それが良い味を出しています。
そして受けは最初は高飛車。心を許してからは素直に気持ちを出すようになっていて愛しかったです。
彼らが自分の力でもって、最低な国から抜け出すまで。
他のヒゲナシ達の行方も気になっていたので、その後も知られて良かったです。
たっぷりのページ数で描き切ってくださったので、読みごたえがあり大満足でした。