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hizamazuite ai ni kogarero
男らしいBLの王道短編集って感じかな。受はナヨナヨしてなくてちゃんと男らしい、攻は毎回気障な位カッコいい系。
中国の金持ち×ボディーガード
医者同士
先生×生徒
モデル×マネージャー
オーナー×料理人
この作家さんの好みが「ストイックな男が恋に堕ちていく過程」なので、「愛に染まれ」の時も思ったけどそういうのをとことん追求しているみたいです。そういう意味じゃBLの王道なんだろうけど、話に深みが無いのでパンチに欠ける。
サラッとそういうライトBLを楽しみたい時向けの1冊かなと思います。
因みに表題作はボディガードの話で、なんだか羽鳥有紀さんの「ボディーガードの危険な愛執」と舞台は違えど話のベースは似ているなぁと感じました。
響は、香港の大財閥である王家の後継者候補、武雄のボディガードだ。主の武雄は、将来は一族を背負う立場でありながら、多くの女性と夜を楽しむ奔放な生活を送っている。そんなある日、後継者の地位を狙う叔父が、武雄の暗殺を企んでいるという情報が入る。外出を控えるよう進言した響に対して、武雄は真剣に取り合わないばかりか、出歩かない代わりにベッドの相手をしろと迫ってきて…!
ベタだ、ベタ過ぎる…。
外出禁止ならお前が相手をしろ…!
………え?ボディガードって受け属性なんですかね。このテのパターンの話を何本か読んだ覚えがあります。
受の子は組み敷かれつつも心は男前で女々しくないので、そういう男前受が好きな私には読み易かったです。
基本ハッピーエンドです。恐らくツンデレと王道ストーリーを楽しむのに適した1冊だとは思いますが、先が読めるので……ベタが好きだ!って人向けだと思います。
藤河るり先生の最新作を読んだので、こういうのも有ったなぁ、なんて思い出し読み。
最新作の画風がこの当時のモノに戻ってる感が否めなくて、引っ張り出してみた。うーん。
これはこれで、味わい深いけどね。
表題作は、麗しいボディガードよりも断然強そうな主人。
◆『跪いて愛に焦がれろ』
藤河先生のお母様が名付け親だという、攻め 『武雄』中国読みで『ウーション』というらしいのだが、日本語読みだとフツーに『たけお』だから‼︎ と、ツッコミを入れずにいられないのだが。どういうわけか、『ブユウ』と呼ばせている。『武勇』に掛けたのか、勇ましく、強く、身体も大きな『武雄』は、ボディガードに自分より細く美しい男、響を雇っている。というか、愛する響を片時も離さない。
ところが肝心の響も武雄を愛しながら、これは仕事なのだと割り切ろうと切ない想いを募らせている。男のチャイナ服の美しさが好きだと藤河先生が熱く語る様に、武雄の姿は雄々しく美しい。一見チャイニーズ・マフィアにも見えるが、そうでは無くチャイニーズの財閥系御曹司、というスパダリ攻めなのだ。色んな意味でボディガード、響を圧倒する武雄。
結局護衛のつもりが、武雄に護られてしまい、のちにメロメロに抱かれてしまう。
後日談も体調管理もままならない、ある意味だらし無い響を看病する武雄。もぅ、ボディガードとか辞めさせてお嫁に貰えばいいじゃんね!と、ツッコミどこ満載です。
◆『微熱』
医師同士のカップルのお話し。冒頭でこの二人はもぅ付き合ってる恋人同士なんだけど、小さな事ですれ違い、愛を確かめ合うまでを描いているショートストーリー。
会えば抱きたくなる!と、院内でやたら致そうとする山本先生には翻弄されまくりです。
院内ではダメ!絶対!
◆『太陽には勝てない!』
ちょっと手のかかる学生だな、と可愛がってたら、どんどんほだされて。というショートながら王道BL。
受けが「向日葵」という名前で、その名の通り「太陽」をイメージさせる。そんな明るくて可愛い子には勝てないよね、というお話し。
講師と大学生なので、禁断感は特に無し。先生は何をモダついてたんだか。
◆『シンデレラの誘惑』
モデル、つまり商品である晴に手を出して(手を出されて)しまった事に後悔しているマネージャーの亜紀。商品だと思われる事に不安を感じている晴。小さなすれ違いは直ぐに補完される。
晴を売れっ子にしたのは亜紀。そんなシンデレラに誘惑されて堕ち無いわけが無い。
◆『あなたのシェフ』
シェフとメートル(給仕係)の恋。いつだって、シェフはメートルを喜ばせたくて料理を作って来た。メートルは、シェフの料理に惚れて働いている。健気受けがシェフ。
ショート過ぎて、残念。シェフが成長するお料理の数々を堪能したかったなぁ。
厨房で致すのはイカン!絶対!
全体に駆け足過ぎて、お題設定アンソロだったのかもしれなくて。
それぞれふわっと終わってしまうのが残念でした。
細切れ描くなら、表題作をみっちり描いて欲しい! 藤河先生のシュミ炸裂のチャイナ服をもっと堪能させて欲しかったです。
全部で5組のカップルのお話が収録されています。
全体の印象はカッコよくて男前な攻め様、年下でワンコ(甘えた)な受け様、ツンデレ(又はクーデレ)な受け様が登場するお話が多かった気がしました。
評価は中立と萌の中間あたりという感じなんですが、好みの設定が多かったので萌にしました。
ただ、続けてこの作家さんのお話を読んでいるのもあるかもしれないのですが、似たようなお話を読んでいる感じがします。
視点が受け様、途中切ない展開があるが、それを招いているのが受け自身の行動だったりする、でも切ない展開は短めですぐにハッピーエンドに…というお話が多い気がするので、もう少し捻りやタメがあればなぁと思います。