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g senjou no neko
3巻の表紙、香坂先輩かと勘違いしてかなり焦りましたが、推しの篤志と結ばれてほっとしました。
理也が好きな故に、半ば無理矢理Hに持ち込もうとする香坂先輩。しかし寸前で、我に返った理也は篤志の元へ。
篤志は、抱いてくれという理也を拒絶。やはり、保護してくれる、寺子屋である篤志に、勘違いの恋愛感情を頂いているだけだと、理也を諭す。
篤志が非常にまともなものの考え方で、こっちとくっついて欲しいと思っていましたが、そのようになって安堵&満足。
3年後、成長した理也がよかった。少女っぽさを脱し、男っぽくなった理也の元に、マネージャーに就任した篤志が迎えに来る。
このシーンが一番よかったなー。
お幸せに。
ハッピーエンドなんだと思うよ?
でも違う!白は白で、黒は黒で、小さい頃のチビはチビで幸せになって欲しいわけ!!
人格障害で(正式名称は別にあるだろうけど)、みんな一つになってめでたしめでたしって病気的にはハッピーエンドかもしれないけど違うの!
白には香坂と(篤志にも惹かれてたけど)、黒には篤志と幸せになって欲しいの!
まぁそういう話です。。
1ページ目のカラーが美しい。
たまに絵が崩れてる時があって、なんか変だなって。
それでも綺麗な絵が多いのには変わりないけど!
また☆が入力出来ない。何で⁉︎
二重人格の理也。どっちの人格が本物なのか、どっちの人格が消えるのか…、切ない話です。
幼い頃の理也が、本当に表情がなくてお人形みたい。
そして、父親が理也に暴力を振るうから体は痣だらけで痛々しい…。
気付いてあげれたのはサキだけ。
たぶん、母親も見て見ぬふりをして理也に関わらなかったんだろうと思います。
本当に酷い家庭環境だったんだなと。
両親と離れて暮らしてもトラウマはあるようで可哀想です。
でも、一応ハッピーエンド。
「G線上の猫」3巻(最終巻)です。
理也の父親の過去が更に掘り下げられていきます。
「自分の全てを受け継ぐ最高の演奏家を作品として作ってみよう」
自身が結婚した女性ではなく、音楽の才能のある女性との子供をもうけた。
それが理也でした。
幼い頃の理也には元気もなく覇気もありません。
いつも悲しそうな顔をしていて、
父親はバイオリンが上手く弾けないと殴り、理也は痣だらけ・・・
本当に可哀想です。
「胸をトントンやってないとぼくもどこかにいっちゃうの・・・
『トントン、ぼくここに入っていますか?』って聞いてるの・・・」
という言葉はとてもリアルに感じ、胸が痛くなりました。
理也はそうすることで小さいながらも自分を守っていたんです。
家出しても父親に怒られて虐待されてしまいます。
白理也(以下白)は実は、家出した時に連れ出してくれた守ってくれた
安田君に似た人格になったようで、元はボーッとした子だったようです。
多重人格障害って本当に複雑で一筋縄ではいかないんだなと思いました。
いとこから理也の過去や音楽をやらせたい想いを聞いた篤志は、
「(バイオリンに捕われない)別の可能性、
別の生き方もあるんだってことを見せてやりたい」
「理也が今の自分で・・・今の生き方でいいんだって
はっきり自分で選び取るまで」
という言葉に感動しました。
篤志は本当に理也のことを心から想っていて
大切な存在なんだと伝わって来ました。
そんな中、白と香坂は肌を重ねようとします。
香坂は白が心の底では、篤志に惹かれていることに気付いていて、
思い通りにならなくて、指を折ろうとする描写はとても怖かったですし、
白は父親にナイフで手を切られそうになったことを思い出し、
フラッシュバックしてしまいます。
私は、香坂の強引さは父親に似てるなと思いました。
(後に理也自身、父親みたいな何かを感じてたんだと言っています)
私はよく心理学の本を読むのですが、
恋愛は両親に似ている人を相手にする傾向があると言います。
正に理也は父親に似た人に少しは惹かれたんだと思いました。
その後、篤志が理也を引き取って何度も話し合ったり、
喧嘩を繰り返しながら、お互いの気持ちを確かめ合って、肌を重ねます。
理也は安心したのか夢の中で、
白と黒理也(以下黒)で話し合って、抱き締め合います。
そのシーンを読んだ時、とても感動して号泣しました。
白は黒の存在を知らなかったり、黒は白を守ろうとしたりと
二人は紆余曲折あったけれど、
お互いの存在を認め合って、わかり合って、
共存していくという一つの答えを導きます。
白と黒が共存し、一人の理也として生きていく姿は
今までにない力強さを感じました。
その一人の理也として生きていくことを後押ししたのは篤志でした。
私は香坂は理也にとって父親的存在だったと思いますが、
父親は虐待していたので、
最終的には包容力のある優しい篤志に救われて本当に良かったと思います。
篤志が理也を救い、理也の心の傷を癒してくれたんだと思いました。
理也は留学することを決めて、旅立って行きましたが、
3年後も篤志と再会出来て良かったです♡
理也は篤志っていう心安らげる居場所を見つけられて良かったね(;_;)
あらすじばかりになって申し訳ないのですが(>_<)
この漫画は、多重人格障害をテーマにした漫画ですが、
理也が多重人格になってしまった背景
(虐待した父親やその父親の背景も)がきちんと設定されていますし、
理也の症状が複雑ですし、考えさせられるとても深い作品だと思います。
また、多重人格障害ではなくても
誰しも色んな自分を持っていると思うんです。
好きな自分、嫌いな自分、他にも色々な自分がいるはずです。
どんな自分でも向き合って認めてあげることが
自分自身の癒しにつながるのではないかと思いました。
素晴らしい作品に出会えて本当に良かったです(o^^o)
…二重人格じゃなかったよ。
人格は白・黒の他に消えてしまったチビッ子理也がいたんだね。
白は…友人の人格を真似したんだね…。
最後までハラハラしてドキドキでした。
特に先輩の部屋とか白がいなくなっちゃった時とか…。
ハッピーエンドで本当に良かった。
ただ…最後の2人が1つに統合された後の理也が黒にしか見えないのが残念。
白の片鱗も垣間見える形だったら良かったな。
あと香坂先輩のその後が気になった。
もう少し早く自分の気持ちに気づけていたら…そしてあの時、大人な対応できていたら…と思います。
いやもー部屋でのアレは「ちょっとちょっとちょっとーーーーーーーヽ(´Д`;≡;´Д`)ノ」でしたから。
香坂先輩がメインな話を読みたいです。
お気に入り作品がまた1つ増えました♪
佐紀さんがメインとなるスピンオフ「遠い日の蝶」も読んでみたいな~(((o(*゚▽゚*)o)))
ちょろーっと理也たちも出てくるらしいし。
大学生・池田篤史×天才バイオリニスト・2重人格の高校生・成川理也です。
まず初めに・・・すみません・・・やっぱり宮城先生の作品は今回が初なんですが、
絵も内容も繊細すぎて私には合いませんでした(;´Д`)
でもシリアスな話だったけど、最後はハッピーエンドだったし高坂とも和解できたのでよかったです。それに正直、私は最後に佐紀がなんらかしら裏切ると思っていましたが、最後までいい人でよかったです(^^ゞ
しかし3年後の理也がイケメンになってた(*≧艸≦)
ていうか、最後の最後まで理也の父親マジで最悪だなぁと思いましたね!!ヽ(`Д´)ノ
そこまで、自分の音楽の才能を受け継がせたいのか?って思いますね。ていうか奥さんが可哀想じゃないの!!←なんか実の家族の確執みたいな話はちょっと苦手なんですよね・・・
あと、この作品のスピンオフで佐紀の話があるみたいなので、そちらも読んでみようと思います(*'Д'*)ノシ
最初は二重人格設定があまり好きではなかったんですが、トラウマ解決の道のりや香坂との和解をきちんと描いて、最後は成長した姿での再会というハッピーエンドだったのでとてもよかった。
でもこの内容にして3巻というのはちょっと長いかな。
スピンオフのほうも結構おすすめ。
シリーズ完結編。
私はこの巻で香坂が大好きになりました。今まではよくわからない人だと思っていましたが。
思春期において、失恋は割とありふれた出来事ですね。だけど、香坂先輩にとっては白理也への想いが初恋だったのでは。白理也も最初は香坂がわからなかったと思います。次第に香坂の強引さの中の優しさに触れていくようになりました。
ニ巻の途中に黒理也と香坂先輩が初めて出会うシーンがあるんです。その時に香坂が、黒理也に言った言葉。その言葉を白理也が知るのは、黒と統合してからでしたね。
香坂先輩も白理也も気づくのが遅すぎたんです。
多分、白理也にとって、香坂に恋をしていると気づいたその時には、この恋は終わってしまっていたのではないでしょうか。黒との統合、篤志の存在によって。
二人の恋は全てが遅すぎたんです。
香坂は単に不器用だったんですね。
香坂にとって、白理也はいつまでも消えることのない鮮やかな痛みとなって残り続けるんだと思います。幼かった自分を悔いるかもしれませんね。青春時代の恋愛として語るには、切なすぎるかも。
二重人格が1つのメインテーマになっていますが、純真な自分は強引で野性的な香坂に惹かれ、生意気な自分は温厚で包容力のある篤志に惹かれている。「理也」は全く別のタイプの2人の男性に惹かれています。彼は二重人格者ですが、これは私たちも持っている二面性のようにも感じました。
他の作品を引き合いに出すのは申し訳ありませんが「トーマの心臓」ではこの二面性が1つのテーマになっています。こちらを読んでG猫を読むのも楽しいかと思います。
線の繊細さは変わらないですが、画面が華やかに。
素敵な作品です。是非どうぞ。
レビューの為に久々に読み直しましたが、円満エンドですね。
香坂先輩が好きなわたしは、白は完全に池田さんではなく先輩が好きだっただろう!!など多少の不満も残りますが、香坂先輩より池田さんの方が未来のある結末だと思います。
最後は白黒どちらでもない、と言っていましたが、黒だろうと。
最後まで香坂先輩は素敵でしたよw
ラストはとても良かった。
二重人格における三角関係の結末をどうつけるのかなァと注目してたんですが、上手く決着つけたなァと思いました。『どちらも選ばない』or『どちらかが死ぬ』だとイヤだなと思いながら。
この物語でのキーワードであるトラウマを絡ませて一人を選ぶというストーリー展開、最初から考えてたんだと思いますが、ナルホドと思いました。
不満をいうなら、父親をもっときちんと描いてほしかったですね。電話の向こうでちょっとだけ登場した父親が、あまりにもステロタイプなアホだったので、ゲンナリしたんですよね…。
バイオリニストを目指す多重人格の主人公・理也を巡るお話の最終巻。
ふたりの理也に惹かれて面倒を見る大学生・篤志と、
片方の理也に好意を寄せる先輩・香坂との間で揺れ動く理也の気持ちと存在が
美しく繊細に表現されています。
よくある軽いネタ的な多重人格と違い、
多重となったトラウマの解決までの流れもしっかりと描かれていて
読み応えがあり、終盤には感動もあります。
勿論Hシーンも入ってますが、決して下品なものでなくむしろ作品の質を上げています。
書き下ろしはありませんがクラフト掲載時より加筆修正もかなりあるそうなので
「クラフトで読んだからいいや」っていう人もぜひコミックスを手にとってみてください。