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作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
これはいい作品!
ラスト手前のジェラールのセリフに感動
2人それぞれの愛の告白とか何度も見返したい名場面がたくさん。
フランス人設定だからできる告白かと。
仏革命の時代でハラハラもありドキドキした。
命をかけられる深い重い愛は刺さる。
素直になっていくジャックはかわいいし、ジェラールは口悪いがいい男だし、えちシーンはエロいし、言うことなし✨
脇キャラもいい。
ジャックの元使用人が「おいたわしや〜〜‼︎」と何度も号泣するのツボw
2人の関係性はもちろん、悪い奴含め人物が皆相応の人生を歩むのがよくできてるわぁと感心。
大先生に対し失礼ながら最初絵が好みでないわぁと買うの迷ったけど、いやいや大御所先生なんだしストーリーとかよくできているに違いないとゲッツしてよかった(私はこのパターンをいつまで繰り返すのか)
古き良き少女漫画風と言ってしまえばそれまでかもだけど、いいものはいい!と反省した次第
第2巻。
BLとは直接関係ないジェラールとナタリーの物語に心を持って行かれた1巻でしたが、2巻では男同士のHシーンが数回出てきて、だいぶBLっぽくなります。
まずジャックの本当の出自。
ジャックも母の浮気相手の子供だった、という事。ジェラールはそれを聞いてはっきりとジャックへの愛を表明する…
一方ジャックは何に目覚めたのか、ジェラールを想いながらのオ○ニーを止められない。ジャックはジェラールに恋をしている!
さて時代はいよいよ革命へ。
貴族狩りが激しくなり、貴族の女性を妻とし貴族を召使にしている、と密告されて急いでジャックを逃がそうとするジェラールと、1人だけ逃げる事をよしとしないジャック。2人の逃避行。
2人は捉えられ、処刑されるのか⁉︎
…という切迫感を味わった後の〜
恋人になる2人です。
何より、ジェラールという男の内面。
価値観の全く違う貴族の女性を愛し、彼女の所行に苦しみ、彼女に付随する全てに苦しみ、時代や身分制に抗っていた男。
そんな今までの全てをジャックを愛する事で昇華させるジェラールの姿が心に残る。
私のように歴史が苦手でも十分堪能できる作品でした。
よしながふみさんの凄さを再確認。
めっちゃ良かった!
よしながさんの代表作である西洋骨董洋菓子店が苦手だったので、なんとなく敬遠してましたが、凄い後悔!!何この純愛!!
ジャックが可愛い。好きなタイプのツンデレでした(^ω^)頑張りやさんだし、素直にお礼も言えるし、人を思いやれるし、ジェラールのこと大好きだし。
ジェラールも最高。とっても優しい男です。そのせいで過去にとっても傷付く経験をしてひねくれたけど、それでも根本の優しさは健在。ジャックを本当に慈しんでくれます。
ジェラールがラウルに対して受ける姿勢を見せた時は「え!?」と思いましたが(攻めが受けとして他のキャラと絡むのが苦手&おじさん受け苦手)全然気になりませんでした。だってジェラールとジャックのお互いへの愛情の確認に必要な場面ですからね。ラウルは嫌な男ですが、なかなかいい仕事してます。ラウルのふざけた行いが、結局ふたりの仲を進展させるのに二度も役立ちましたからね。
ラストも良かった。笑ってるふたり良かった。確かに純愛だった。ポールとシャルロットと4人で幸せに暮らしてください。
醜悪と崇高。対極の言葉ですがどちらも愛のなせるわざ。愛とは究極のエゴであり、言ってしまえばその両方が人間の本質そのものなのかもしれません。
時代や場所、そのときどきで天秤のように左右にゆらゆらゆれている。
読み終えて、そんな光景が浮かびました。
貴族を愛したがゆえに過去に深い痛手を負い、貴族を憎む男ジェラール。
父に裏切られながらも父を愛し、貴族としての挟持をもつ少年ジャック。
数奇な運命によって最悪な出会いをした二人が、年月をかけて家族のような関係を築き、やがては互いを愛するようになる静かな推移がとても素晴らしいです。
この二人の絆はまさに育むという言葉にふさわしい。
それにしても、よしながさんは恐ろしい人です。
初めて読んだときには、終盤の展開にひっくり返りそうになりましたよ、予想外すぎて。
まったくもう!(褒めてます)
「妻を愛した自分に愛想を尽かしている」という台詞とともに、ジェラールがもらした自嘲の笑み。思い返してみれば、彼は妻との別れのときでさえ同じく笑っているのです。
そんな男が妻の墓に花を添え流した涙は、まるで春をひかえた雪解けのようで…ああもう、私も涙ですよ。胸底から沁みでてくるたぐいの涙です。
他人を愛するということは、人間が持つもっとも素晴らしい(実は誰もが持つ)才能なのかもしれないと思いました。
喪失と再生、この永遠のテーマをじっくりと描いた傑作です。
よしながさん有り難うございました。
名作と言われるシリアスな作品ですが、笑いどころもあるのでそれほどハードルは高くないですし、読みやすいですよ。
ふう、5年後10年後にまた読もう…。
~独り言~
ラウルのあの身勝手さ!いっそすがすがしいほどの厚顔さに、どんな生い立ちなんだとかえって興味が湧きました。
番外編とかで読んでみたいなあ…って、需要ないですかね?
私の中では彼、完璧な受けなんですけど。
性格最低な受け。ひゃー萌えます。ダメ?萌えちゃうんですよ……。
第1巻の終盤で、ジェラールの壮絶な過去が描かれた後に、
この第2巻で、ジャックの過去が明らかになります。
「家族への愛」「恋人への愛」
「愛」といっても、ひとつではくくれないほどの強大な何かがある、
ということをこの2人は語りかけてくれます。
この漫画は「萌え」というよりは、「唸る!!」に近い。
読み終えたあと、何かがドドドドと押し寄せてくるような気持ちになりました。
革命期のおふらんすを舞台に繰り広げられる、ジェラールとジャックの物語が完結しました。
『うわっ、これは絶対に死ぬ!ジェラールが死んでしまう…やめてー!!』と、最後の最後まで泣きながらドキドキハラハラさせられまくりました。ジェラールが死ななくて良かった。ホッとしてまた涙がちょっと出ました。
このお話、作者が水城せとなさんなら、絶対に殺してると思うよw
たとえどっちの展開にしても名作には違いないと思いますが、ハッピーエンドで良かったです。鬱にならずに済みました。
感動しました。
間違いなく名作です。
『ジャック
お前を愛さなかったら俺は今でも自分を許せなかった』
ジェラールの最後の言葉です。
あーー、今こうやって書いてるだけで、また涙がジワリと滲んできちゃうよママン。
最高でした。
私、よしながふみさんについてゆきます。