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君たちにはこれから恋に落ちてもらいます─ 不憫なフラれ者同士がマッチング!?当て馬救済BL♥
ateuma kyara ga isekai tensei shite rabukome suru hanashi
設定は面白い
当て馬キャラ同士が主役となり自分たちの幸せを掴むという、タイトルまんまのお話です。
私は当て馬の方に共感してしまうので、今回当て馬キャラたちがフューチャーされ幸せになれたのは嬉しかったです。
少女漫画界では当て馬が大勝利をおさめる作品も出てきましたが、まだまだ切ない役回りの彼らはいじらしく何とか幸せになってほしいと常日頃から思っていました。
BL界では当て馬とくっつく作品がわからないのですがありますかね？
攻めの哉太はBL作品出身で、受けのルイスは少女漫画出身の当て馬です。
そんな二人が転生し、途中二人の勘の鈍さから振り出しに戻りつつも何とか結ばれハッピーエンドとなります。
哉太元作品のあらすじを読むと悪い男っぽいのですが、全然そんなことはなく家庭環境に問題があり歪んでしまっただけで、根は世話焼きで寂しがり屋です。
ルイスはキラキラ王子様で、作品によってはヒロインもといヒーローポジのポテンシャルを秘めているピュアで可愛い子です。
キャラも設定も良かったのですが、内容をもう少し掘り下げてほしかったなぁということで評価は萌とせていただきました。
思っていた感じと違ったかな
設定は面白いと思ったのですが、キャラがイマイチ自分にはハマりきらなかったです。気持ちより身体の関係ばかり進むからかな？物語が進むごとに変化(成長)していくってのを感じられなかったと思いました。だって言ってることとやってることが違うのだもの。
そもそものセフレみたいなきっかけ作った攻め様が悪いのかな。あまり好きにはなれませんでした。
受け様の素直さがわりと救いでした！
当て馬にも色んな種類があるなぁと思えたので楽しいっちゃ楽しいのですが、メイン二人の恋にはドキドキやキュンは感じなくて残念でした。
素敵な世界線
当て馬ばかりが集められた空間に突然招集された哉太とルイス。
それぞれBL漫画と少女漫画の中で当て馬だった彼らが、今度は主役になって恋をするために転生するところから始まるお話でした。
転生前は王子様だったルイスは街に溶け込むことができないほどにキラキラしていて、何もわからないのにやたらポジティブで。
危なっかしくて放っておけないと感じた哉太は、普段の生活からエッチなことまでお世話することになるわけですが。なかなか恋愛には発展せず、またも当て馬になってしまうふたり(笑)
でもそこからは異世界転生のボスみたいな謎の馬に導かれ、無事に彼ら自身の愛を見つけられる展開となっていて本当に良かったです。
とても良いキャラで彼にも幸せになってもらいたい…！と思うような当て馬たちをこれまでたくさん見てきましたが、スピンオフとして主役になれるのはほんの一握りで。
そんな彼らにも愛を見つけてもらおうという設定がすごく素敵だったな、と。
エロもあるけれど笑えるところもあって、とても楽しい作品でした。
新しい世界には愛がいっぱい
雨宮かよう先生の作家買い。
で、雨宮先生作品でなかったら多分買わないタイトルなんですよ。
転生？イマイチだなぁ…でも雨宮先生だから買うか…
さて読んでみたら。
面白かった！買ってよかった！
様々な作品内で「当て馬」として消費されてしまった登場人物たちを集める馬頭の人物・メタホース。
『あなただけの愛がそこにはある…！』
その言葉、確かに！
三角にもなれずに弾かれた当て馬たちよ。あなた達は物語の墓場になんて行かなくていい！
メタホースがくれた新世界で、自分たちが主役の愛を育んでいいのよ！
あ〜この世界観、グッとくるわ。
さて、本作は。
BL漫画世界からやってきたヤリチンになりきれない哉太と。
少女漫画世界からやってきた純粋だけど退屈な王子様・ルイスが。
新世界でも元の感情を引きずりつつも2人の愛を発見していく。そんなお話です。
愛を信じない哉太が、愛に素直なルイスと出会って。
思い込みやすれ違い、カラダ先行、嫉妬、独占欲、そんな王道的進行を経て、ついにハッピーエンドを迎える…
とにかくルイスが可愛いです。外見もだけど性格が良い！
なんせ「一国の王子」だから、育ちが良く疑いや悪意を知らない。純粋に他人の幸せを願い喜ぶことのできる人物です。
対して哉太は家族関係の悪さから愛を信じてない。でも決して悪い男ではありません。
ルイスとの恋愛でどんどん良い循環が始まりそうな予感。
メタホースさん、これまであまた討ち死にしていった当て馬たちをこれからもどんどん救ってやって下さい！
あと、日めくり。これイイ！
