王弟殿下は転生者を溺愛する

outei denka ha tenseisha wo dekiai suru

王弟殿下は転生者を溺愛する
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神2
  • 萌×29
  • 萌7
  • 中立2
  • しゅみじゃない1

--

レビュー数
7
得点
69
評価数
21
平均
3.4 / 5
神率
9.5%
著者
火崎勇 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

イラスト
すがはら竜 
媒体
小説
出版社
Jパブリッシング(ジュリアンパブリッシング)
レーベル
カクテルキス文庫
発売日
電子発売日
価格
ISBN
9784866695419

あらすじ

平凡な会社員の海老沢大志は、とある事故で異世界転生してしまう。名門侯爵家のリオンに生まれ変わっていた大志は、記憶喪失のふりでリオンの文官の仕事をすることに。大志がリオンのダサ眼鏡を外してボサボサの髪を切り、身なりを整えると、とびっきりの美男子に!! 城で注目され、遊び人と噂される王弟オリハルト殿下に口説かれて!?「殿下は好みではありません!!」ハッキリ拒絶するも、なぜか更に執着されて、熱い腕に蕩かされてしまい―!? 王弟殿下×努力家の転生男子の極甘愛


初版のみにお付けしている特典(初回特典、初回仕様特典)がある商品は、商品ページに特典の表記が掲載されている場合でも無くなり次第、終了となりますのでご了承ください。

表題作王弟殿下は転生者を溺愛する

国王の弟
20歳,侯爵家の次男,文官

レビュー投稿数7

モノ言う転生者

転生作品、最近流行ってますよね。転生といっても色んな設定があるけど、さてさて。この作品はどんなお話かなと読んでみたらば…

なんじゃコレ!すっごい面白いぃぃ〜

特に最初。のっけから楽しい展開にワクワク止まりませんでした。


ストーリーを簡単に言うと、前世で亡くなったのちに異世界に転生しちゃうもの。別次元なのか過去の世界なのか分からないけど、金髪・爵位があることから、中世ヨーロッパあたりをイメージして頂ければと思います。
日本で海老沢大志として生きていたサバサバ(ズバズバ)系青年が、侯爵家の次男・リオンとして転生します。海老沢の記憶を持ったまま転生した彼は、現世界ではリオンの記憶を無くしていましたが徐々に取り戻していく設定です。


何が面白いかって。
まさにその海老沢の性格まで引き継いで生まれ変わってしまったというところです!
元のリオンは大人しくオドオド系で見た目もモサい(これには理由があります)。元海老沢こと"今リオン"は、イケてる侯爵子息にイメチェンし、仕事もズバズバのバリバリでこなしていき(会社員時代のスキル発動)、周囲をあっと驚かせてしまうのです(≧∀≦)

別人になってしまったリオンは、王宮からの覚え愛たく評価もうなぎ登り。向かうところ敵なしだと思っていたら、目の上のたんこぶが現れます。

それは王弟であるオリハルト。
オリハルトの兄(国王)の婚約者がリオンの姉です。ゆくゆくは親戚になる間柄の2人ですが、オリハルトはリオンを口説きにかかるゲイ疑惑のあるチャラ系キラキライケメン。

遊び人で不真面目だというレッテルを貼られている彼は、実は賢く真面目で謙虚で兄想い。彼がそう振る舞っているのには全て理由があり、その理由を知るとオリハルトの評価がガラッと変わりますよ。

王弟と言えどリオンのズバズバは健在。オリハルトに言い返す様は堂々としていてカッコいい。言葉が理路整然としていて、隙も無駄もない話し方。王弟を特別視しないリオンに、オリハルトはますますリオンに熱を上げる悪循環に陥ります(笑)


この作品で注目すべきは、
①リオンの変貌
②リオンの恋     

の2点です。特にリオンがどのようにオリハルトに惹かれていくのかすごーく気になるトコ。
友情なのか愛情なのか分からないリオンですが、オリハルトへの好きの気持ちは少しずつ出来上がっていきます。だけど、認めるには経験が薄くオリハルトと同様の想いなのか分からない。

気持ちを確かめ合う2人の会話には、かーなーりー焦らされました。ピッタリ噛み合わない2人のやりとりに肝を冷やしましたが、バシッとゴールを決められないリオンの気持ちも分からなくもないです。
いきなり異世界に飛び込んで、王弟で、美形で、真面目なのにやってますよ感を出さない(←リオンの好きなタイプ)有能な青年に、真剣な想いを告げられたらそりゃ戸惑いますよね。

考えるよりも、言葉よりも、実践(ベッド上)で自分の気持ちを確かめることは、リオンにとってなかなかの冒険と決心だったと思います。飛び込んでみるだけの価値がオリハルトにあったということかな。
言葉足らずでフッたままにしなくて良かった。素敵な結末でした!

転生したことでリオンのことを客観的に見たり判断している今リオンの視点も大変面白かったです。海老沢の記憶があるが故の海老沢のアイデンティティの喪失だったり…なかなかナイーブなことにも触れていたのが良かったなと思いました。

7

受け様の塩対応ぶりに笑うわ~

転生モノはもういいかな、と思ってたのに、皆さまの素敵なレビューを見たら読みたくなってポチっちゃいました(*´`*)
でも、めっちゃ楽しくって正解でしたわ♡


受け様は、海老沢大志としての記憶を持つリオン。
以前は目立たない地味っ子を目指していたけど、大志の記憶と性格を引き継いだリオンは、見た目も一新して、仕事ぶりも有能さを見せる。
そんなリオンの前に現れるのは、攻め様である王弟殿下のオリハルト。

チャラいナンパ男風に声をかけてくるオリハルトに対して、リオンの一刀両断な塩対応が、とっても気持ちよくて爽快愉快。
初っぱなから、全て『記憶喪失』で押し通すのも、こんな便利な使い方するものなんだ、と愉快でして( ^_^ ;)
2人のやり取りが、とても楽しかったです。

オリハルトがチャラい風を装っているのには彼なりの理由と考えがありましたが、それを悟って尚、リオンの口から飛び出る言葉に、私も驚きつつ、あ、コレ相手が本気になっちゃうやつやん、とにまにまでした(・∀・)

大きな事件が起こる訳でも無く(異世界転生はしてますけど)2人が、変わっていく様子を楽しく見守るストーリー。
最後、リオンが悪あがきに対するオリハルトの対応にまた意表をつかれたり。
きっちり言葉にするリオンが男前で可愛かったり。

この後を妄想するのも楽しい2人でした。


イラストはすがはら竜先生。
ザ・王子なオリハルトと可愛いリオンで、ピッタリでした(*´∀`*)

3

おすすめ!

おすすめ!

個人的にこの小説の萌えポイントは「みんなしてお互いがお互いを大切に想っているあったかい人間関係」じゃないかなって思います。

1、主人公がしっかり系・真面目系な性格の男子
2、主人公の家族も愛があって良い家族(お姉ちゃんいい!)
3、攻めのオリハルト殿下が実は良い人(弟のためにわざと素行の悪い王弟殿下~って振る舞ってるタイプ)
4、お姉ちゃんの相手でありオリハルト殿下の弟である王様もスパダリ系(格好良い、お兄さんと仲が良い)
5、攻めからの矢印がはっきり向けられていて気持ちが良い

家族同士を不仲に書く創作物が多い世の中で、仲良し家族のあったかさに触れてとても癒されました。

そして、オリハルト殿下が好感度の高いキャラクターなんですね。
自分より他人のために、自分は悪く思われても構わないんだって感じの…そんなキャラ好きです。

2

前世の知識で現世をよくします

今回は王弟と侯爵家の次男のお話です。 

前世を思い出した事で変わった受様が
攻様に気に入られて口説き落とされるまで。

受様は日本の普通の会社員で
結婚の決まった同僚の祝いで楽しい時間を過ごしますが

酔った帰り道に道路によろけた件の同僚を庇って
車に轢かれてしまい、目の前が暗転します。

次に目を覚ました時、受様は姉を庇って階段から落ち、
意識を失った侯爵家次男となっていました。

受様は渡された鏡で今の自分を確認すると
理由はわからないものの異世界転生したのだろうと
結論づけます。

受様は20才になったばかりの文官で
超美形の名門貴族一家の末っ子なようです。

受様が家族と医師に正直に前世を語ると
前世云々は家族内での秘とし、
今の生活に支障がなくない知識を身につけてから
記憶喪失になった体での復帰を勧められます。

1ケ月半後、受様は髪を切って伊達眼鏡を外して
それなりの体裁にて城に出仕する馬車に乗り込みますが
心配らしい姉に同行されてしまいます。

どうやら姉は婚約者の弟の王弟を敵視していて
伊達眼鏡も彼への牽制の一環だったようです。
この王弟こそが今回の攻様です♪

受様に攻様に関する記憶はないものの
王弟を王に押す一派がいて問題は複雑そうです。

城に着き姉と降り立った受様は
「未来の姉気味は随分大胆な浮気をなさる」と
美貌の男性に声をかけられます。

姉を臨戦態勢な顔にさせた美貌の主こそが
話題の攻様本人で受様が「弟です、初めまして」と
挨拶をすると受様の変わりように驚いたようです。

攻様は前とは別人のようになった受様に
興味津々なようで盛んに声をかけてくるようになり
受様は姉の心配が婚約者の政敵というのではなく
男色家で遊び人故に警戒していたのだと知る事となります。

果たして受様は今まで通り出仕できるのか!?

評判の芳しくない攻様と前世の知識で現状を変えていく受様の
異世界転生ファンタジーになります♪

現世の受様の職務は城の収支に関わる経理で
日本の会社員だった受様はその知識を活かして
職場の雰囲気改革にも成功した事で
ますます攻様の目を引いてしまうのです。

攻様は兄王に抗したい一派への反発から
その優秀さを部下に隠して行動していますが
受様はそんな攻様の秘密に気づいてしまうのです。

攻様と受様の恋愛を軸にしつつも攻様が抱える懊悩や
受様姉の抱く疑惑、権力を狙う貴族達の思惑など
2人を取り巻く人々の駆け引きが上手く絡んでいて

攻様が受様を恋人とするまでドキドキ&ワクワク、
とても楽しく読ませて頂きました。

火崎先生の描く受様はいつも攻様よりも男前なのですが
ツンデレタイプは珍しく、それにも萌えさせて頂きました♡

1

嫌なことがない話

初めましての作家さんです。お名前はよくお見かけしてました。

異世界転生で前世の記憶と価値観で王弟殿下に溺愛されちゃう?

前世での大志の姿勢や好きなタイプやオタク姉の影響が、転生してもしっかり筋が通ってましたね。

本当は優秀なのにふらふらしてる振りをするオリハルトが許せないリオン。
自分に言い寄るのも甘い言葉も愛の告白も信じられない。
オリハルトがそこに至るまでに何をされたのかを悟ってさらに怒りをわかせて。
オリハルトが王弟なのにビシビシ意見するリオン。

そしてオリハルトに力と勇気をあげて覚悟を見せられ。なのに、え〜!そりゃないよ!もうオリハルトが可哀想。なに対抗しようとしてるの?
でもリオンの思考回路をオリハルトに読まれて逆に美味しくいただかれましたね。

受けが乙女じゃなくて、合理的で芯があって、なかなか王子様になびかない、どころか振り回すところが新鮮でした。

攻めにここまでされても簡単にはよろめかない、どころかお試し?なんて何様?なところですが、リオンは何もかも初めてですもんね。

恋人になっても塩対応なところもリオンらしいです。

2

受けの性格がなぁ

火崎勇先生の作品は暫くぶりに読んだ「彼と彼との家族のカタチ」以来になります。

事故によって前世の記憶を取り戻したリオンが、大志としての人格の方が強くなり外見に気を使い仕事にやり甲斐を見つけて行く様子が最初は凄く面白いと思いました。

そして軟派でチャラい王弟のオリハルトにも臆する事なく、バンバン物を言うところも小気味良いとさえ思いました。

ただ、途中から大志の元の性格なのか自分の考えを押し付けてるような感じが見受けられ、オリハルトは王弟なんだから立場と考えがあってのことでしょう?って思ってしまったんです。段々と大志の性格が嫌になって来ていました。
大志は見目も良く性格はハッキリしていて体格も良かったそうなので、リオンとはイメージからして全く違うのは当たり前なんですが…。

1番許せなかったのはリオンに誠意を見せたオリハルトが真面目に告白して来たのに対する返答でした。前世でもリオンとしても恋はした事が無くて、恋愛は初めてだとしてもあの返事は無いんじゃないの?って腹が立って仕方がなかったです。その後の言い訳もあり得ませんでした。

エロが少ないのは好みでしたが、直前のリオンの態度に頭に入って来ませんでした。
個人的には王とリオンの姉の結婚式後くらいまで書いてあって欲しかったです。

雑誌を読んでいて面白かった「愛を誓って転生しました」の方を買えば良かったと思いました。

0

はっきりものを言う転生者


王弟殿下と転生者


会社員の海老沢大志は、友人達との飲み会の帰り、事故に遭いそうになった今度結婚する友人を助けた代わりに車轢かれてしまいます。意識が回復したと思ったら、リオン(受け)として転生していたのでした。
リオンという侯爵家次男に転生していた大志は、リオンとしての記憶をほとんど失っていたました。文官として王城で働いてるリオンは記憶喪失者として働きに出ることにするのです。そんなリオンに絡んできたのは遊び人として有名な王弟オリハルト(攻め)でした。


元のリオンは引っ込み思案な性格で、華やかな見た目の兄姉に対して劣等感を感じていました。その上、姉アリシアの提案で伊達メガネをかけ髪をボサボサにしていたため非常に目立たない存在でした。
が、大志の性格が前面に出てしまってからは格好もきちんとし、ずけずけものを言うようになります。

王弟オリハルトは遊び人で男色家で有名でした。実際は大病を患った兄王を失脚させようとする勢力が出ないよう愚かなふりをしていただけでした。

リオンが野暮ったい格好をしていたのは姉アリシアの意向でしたが、男色家で有名なオリハルトに目をつけられないようにする対策でしたが、逆にリオンがアリシアに虐げられてるのではと気にかける事になっていました。
急な変化に興味を持ったオリハルトが絡んでくるのを正論で撃退するリオンは余計に興味を持たれてしまうのでした。


王弟はふらふらしていると思いきや、兄王の邪魔にならないように振る舞っていたのですが、そのためかえって叛意をもつ人間を集めていて、その危険性を気づいません。そのことをリオンに指摘され愕然とします。
手っ取り早く兄王に膝をつけば良いとアドバイスしますが、それは王族としてできないと拒否します。
リオンはできる人がやらないことが我慢できない性格でオリハルトの態度を受け入れられないのですが、オリハルトは自分を王弟としてではなく、オリハルト個人として見てくれることに喜び、どんどん迫ってきます。

誰に対してもズケズケと正論で殴るリオンの態度はとても楽しいです。

自分に鈍感なリオンもようやく気がつき、オリハルトもリオンの提言を受け入れ、めでたく2人はくっつきますが、兄王と姉アリシアとの間に子供ができたところまでみれなかったのが残念でした。
そしてもし子供ができなかったら、オリハルトは後継者を作らなければならなくなります。そう考えると2人はあまりに不安定な関係です。
それに、王位継承権は王の子供が優先なので、争いを避けるためとの口実で結婚しないと宣言したオリハルトですが、2人の関係を公表しないのであれば、リオンは優良物件のままなのですから、縁談は来続けるでしょう。
その辺りも解決させて欲しかったです。


気の強い受けは大好物です。
ただ、私の好みとしては遊び人は過去であってもあまり好きでないので、遊び人というのはただの設定で遊んでなかったとかだったら満点だったのになとちょっと残念。

あと、愛人の役をしていた側近アランですが、時々睨んでいた描写があったのですが、彼は一体どういう立ち位置だったのかわからないままなのがちょっとモヤモヤしました。
婚約者がいたので恋愛ではないのはわかりますがそれ以上の情報がないので、じゃああの態度はなんなのだろうと気になりました。

0

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