愛を誓って転生しました

ai wo chikatte tennsei imashita

愛を誓って転生しました
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神3
  • 萌×26
  • 萌6
  • 中立0
  • しゅみじゃない0

--

レビュー数
6
得点
57
評価数
15
平均
3.8 / 5
神率
20%
著者
火崎勇 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

イラスト
ミドリノエバ 
媒体
小説
出版社
徳間書店
レーベル
キャラ文庫
発売日
電子発売日
価格
ISBN
9784199010873

あらすじ

最期の時まで愛を貫き、海に身を投げ命 を絶った王女――来世では必ず幸せにしますと宣誓した騎士との悲恋を夜ごと夢に見る、一流ホテルで働く蒼井。これは俺の前世の記憶なのか…? 思い悩む蒼井に突然告白してきたのは、常連客の若き社長・松永だ。彼が騎士のグレンで、今生で俺を迎えに来てくれたのなら運命なのに――そう思っていた矢先、自分が騎士の生まれ変わりだという男が現れ!?

表題作愛を誓って転生しました

松永竜一、不動産会社を経営するロワイヤルホテルの常連客
蒼井未来、ロワイヤルホテルカフェのウェイター

その他の収録作品

  • やり直してもホントの恋を
  • あとがき

レビュー投稿数6

堅物攻めが好き

先に読んだ「王弟殿下は転生者を溺愛する」より、こちらの作品の方が断然好きでした。表題作は雑誌掲載時から凄く面白いと思っていたのですが、書き下ろしの「やり直してもホントの恋を」が収録された事によって更に深みが出て面白くなってました。

こちらの作品は転生ものなんですが、誠実で蒼井に交際を申し込み徐々に関係を詰めて来る松永と、自分は騎士の生まれ変わりだと言って会った途端に迫って来る栗山とが登場します。
誰もが松永に好意を抱いて彼が騎士の生まれ変わりではないかと思うのですが、彼は今を生きている蒼井だから惹かれたと言って諭して来るんです。

この栗山の正体は読んでいて誰かは気付いて来るとは思うんですが、松永の正体は最後まで分からないまま後半の書き下ろしに進むことになります。

あとがきで火崎勇先生は3パターンの結末を考えたそうですが、採用されたこれが1番しっくり来ると思いました。書き下ろしは松永がそんな人物では無いと思いつつも、彼とは釣り合わないと段々と自信を無くして行く蒼井に同調して切なくなりました。

雑誌掲載作を読んでいても展開にドキドキして、これからどうなるの?とか、同性である松永に惹かれて行く蒼井の心情に萌えたりとか読み応え抜群でした。

転生ものは多いですがこんな話の展開があるのかと目から鱗が落ちる思いでした。
終始一貫して堅物な攻めがとても信用出来て好きでした。

3

来世に引き継がれた恋

今回はホテル常連客の不動産会社社長と
ホテルのカフェのウェイターのお話です。

不思議な夢を見る受様を巡る三角関係の顛末と
恋人になってからの続編後日談を収録。

一流ホテルのカフェのウェイターをしている受様は
数年前からお姫様視点の不思議な夢を見続けています。

彼女は小国の跡継姫ですが近衛の騎士に片思いしていて
隣国の王子に強引に迫られた時に騎士に助けられ
両想いとなりますが

姫を手に入れるために隣国の王子が攻め入り
姫は騎士と来世を誓って命を散らします。

自分が姫の生まれ変わりかもと思うのは
受様が今お付き合いしている相手とは
姫と同じように一緒にいるだけで
ドキドキして照れてしまうからかもしれません。

そんな受様のお相手とはほぼ毎日
カフェに朝食を食べにくるホテルの上得意客でもある
攻様です。

攻様はモデル張りのイケメンで不動産会社の経営者で
細やかな気遣いがあり真面目な受様に目を留め
仕事中だけでなくプライベートの受様を知りたくなった
と恋人になりたいと告白されたのです。

受様は男性との恋愛は初めてでしたが
友人から始まったお付き合いで
攻様に惹かれるのを止められません。

攻様が騎士だったらすごいなと思うほどでしたが
ある日、自分が騎士の生まれ変わりだという男性が
受様の前に現れるのです!!

騎士が生まれ変わったなら
受様も夢姫君のの姫の生まれ変わりなの!?
受様の現世の恋の行方とは!?

雑誌掲載のタイトル作に続編を書き下ろしての文庫化で
ホテルの得意客である攻様とウェイターとして接する受様の
輪廻転生ファンタジーになります。

舞台としては現代日本ですが
夢での受様は騎士に片恋をするお姫様であり
彼女の恋と受様の恋がリンクするというか
比較されて物語が進みます。

転生した騎士だという男性はゲーム会社の社長で
ホテルの常連客でもあったのです。

輪廻転生モノの鉄板セオリーとしては
受様が姫なら、攻様が騎士だろうと思うのですが
攻様には全くそんな素振りは見えません。

男性客は本当に姫の恋人だった騎士なのか
受様は彼と攻様とどちらとの恋を選ぶのか
そして攻様はどうやって受様を勝ち取るのか

ハラハラ&ドキドキ、楽しく読ませて頂きました (^-^)/

ただ攻様が騎士だったのか? という謎は
残ったままでの幕引きだったので
ちょっとモヤりましたが

後半の描き下ろし続編が解決してくれて
すっきりした読了となりました。

攻様はスパダリぽくかなり強引に押し気味ですが
肝心なところは受様が男前にバシンと決めていたのも
MYツボでとても良かったです。

あとがきで火崎先生は3パターン考えられたとの事、
いずれでもハピエンになる展開だったそうですが
その他のパターンもかなり気になりました(笑)

4

転生のその先

自分(蒼井)がエルミーナ姫視点のリアルな夢を見て前世って疑ってる所に、自分が前世の想い人グレンですって名乗る人(栗山)が現れたら運命かな〜と思う。ただこのお話では既に気になってる相手(松永)がいて単純な話ではない。
松永が熱心にアプローチしていい感じなだけに、エルミーナに引っ張られて栗山をはっきり拒絶できない蒼井にはモヤモヤ。結果真実は分かるけど、松永の言葉は蒼井にも響いたと思う。
後編では逆の立場に。ただ蒼井視点だと松永に避けられてるように見えるだけなので、相手の気持ちが分からない、もしかしたら他に好きな人が?っていう恋の切なさを存分に味わえます。
松永も同じように悩むけど、今度は蒼井の言葉が響いたよね。過去の2人の想いも大事だけど何より大事なのは今で、今の2人が共にある事が一番って事に納得です。その上でエルミーナとグレンの生まれ変わったら、が叶って良かったです。

1

最後まで混乱した

表紙可愛い♡
近頃増えた転生もの作品です。

王女と騎士の身分違いの悲恋。生まれ変わったら一緒に…と愛を誓って死を遂げたエルミーナとグレン。王女は蒼井未来という青年に生まれ変わり、現世に転生した…というお話です。


この作品は主人公・蒼井未来の語りでストーリーが進んでいきます。心の声みたいな響きで展開していくので、文章としては軽快でライトな感じです。話もスピーディーにサクサク進みます。


とにかく展開が早い。
同じ夢ばかりを見る蒼井が、自分はエルミーナという王女の生まれ変わりなのか?と確信はないけど、心に引っ掛かってるくらいの時に、とあるスパダリ男性・松永と出会います。そして冒頭から蒼井に付き合って欲しいと猛アピールしてきます。…前触れもほとんどなく、急だし随分と強引。
松永はどうしても付き合いたいと迫りますが、たまたま蒼井が松永に好意を持っていたから、お試し交際を始められたもん。じゃなかったら怖いよー。

この展開も早いけど、更なるビックリ展開が待ち受けていました。当て馬の登場です。
当て馬の栗山は、蒼井をエルミーナ…と呼び自分はグレンの生まれ変わりだと主張。そして松永以上に強引に交際を迫ります。

物語が始まって30ページで恋の始まりとライバル登場、そして三角関係のゴングが鳴らされました。蒼井をめぐってイケメンスパダリ2人が取り合うワチャワチャの図……ちょいとしたカオスです。
松永も栗山もイケメンですけど、蒼井の前では押しの強さが際立っていて2人に引き気味になりました。栗山に至ってはトランス状態。蒼井をエルミーナと信じてるし、側から見たら危ない人です。

決着は付きます。栗山はグレンの生まれ変わりなのか?の謎も分かります。
松永とのことも含め1番の見せ場だったと思うけど、なんだろ…感情移入できないくらいカオスでした。栗山が暴れ出すし、混乱の話し合いに私の気持ちが追いついていかなかったです。
そもそものストーリー展開が早い。あとからの転生の謎回収も力技な感じ。もう少し丁寧に追って欲しかったです。

この作品が蒼井の実況のように続くので、情景描写や細かい情報自体があまりなく、ストーリーに引き込まれないのはその為かなと思いました。テンポいい会話は読みやすいけど、そのぶん間とかタメが感じられず会話が上滑りしている気にもなったんですよね。
もうちょっとストーリーの奥底に引き寄れたら良かったんですけど、私にはそこまで入り込めなかったです。お話としては面白いんですけどね、ライバルも転生してきたし。


後半もう1つのお話は、2人のすれ違い編。
別れの危機やグレンの正体が分かる内容になっています。私には疑問ばかりが湧き上がるもので、盛り上がれませんでした。
あんなに蒼井に迫っていて溺愛していた松永の突然のツン。理由はあれど何かイヤな感じ。
それと蒼井の名前呼びに違和感がありました。付き合うまでは「蒼井くん」なのに、付き合ったら「蒼井」と呼び捨てるの何で?下の名前で呼び捨てするなら分かるけど、苗字の呼び捨てって…同僚や部下じゃないんだからさ。


松永の人となりが最初からよく分からなかったけど、ますます分からなくなった後半戦でした。そういったことも含め「萌1」評価としました。

9

色男

表紙買い。うきうきするようなポップなお話かしらと期待していましたが、そんな感じではなく、攻め受けともそんなに盛り上がるキャラではなかっでした。挿絵が圧倒的に好きだったので萌にしました。今作のミドリノエバ先生の挿絵、めっちゃ好き。雑誌掲載された本編130頁ほど+その続き130頁ほど+あとがき。転生ものがお好きな方でしたら良いのでは。

エルミーナ姫と呼ばれ、最後には愛する騎士と二人、バルコニーから身を投げるという夢を見る未来。楽しい恋のシーンを夢見る時もあり、実生活でも1か月前から付き合いだしたので、ちょっとウキウキです。相手は勤務先の一流ホテルのカフェにほぼ毎日朝食を食べに来てくれるイケメンお客様で・・と続きます。

攻め受け以外の登場人物は
栗山(受けに迫ってくるお客)、グレン、エルミーナ、オルーバス(夢の中の人物)、祐吾(攻めの従兄弟)、受け勤務先の同僚等ぐらい。

++攻め受けについて

攻めは社長さんでお金持ちさん&もちろんスタイリッシュなイケメン、超優良物件。受けが気になって、席にスマホを置き去りにして追いかけてきてもらい(=勤務先のカフェから離れたところに来させて)、「個人的に付き合ってほしい、時間とってほしい」なんて言い出すんだよな。この色男め。挿絵パワー絶大で、ほんとめちゃ好みな感じなんです。最後の挿絵の表情なんか、めっちゃクる、くそー色男め(2回目)。傲慢とは言わないけれど、割と引っ張って行ってくれる感じの方でした。

受けはちょっと女々しい感じがする美人さん。フラれるかもと思って号泣すんなよ・・・とちょっと思うんんだけど、こっちも挿絵パワー、カフェ店員の制服が超似合う可愛め・キレイめイケメンさんなんで、良し。

攻めも受けもちょっとグルグルあるけれど、お話は王道、恋話としてはそんなに盛り上がりませんでした。ただ挿絵が超好きな絵だったので、「ええなあ♡」とうっとり読み終わったお話でした。

1

前半部分は好き(*^^*)

愛を誓って転生したらば。
私が想像してた感じとは違ってて、なるほど~こうきたかぁ。


受け様は、一流ホテルのカフェのウェイターの蒼井。
攻め様はカフェの常連さんの松永。

蒼井は最近、やけにリアルな夢を見る。
夢の中では、自分はエルミーナという姫で、騎士のグレンと恋仲になるも、最後は大国に攻め入られ「生まれ変わって幸せになろう」と2人手を取り合って一緒に亡くなってしまうまでのストーリー。

もしかしてエルミーナ姫の生まれ変わりなのかも、なんて思ったりしても、夢だと思っていたのに、ある日「自分こそグレンの生まれ変わりだ」と言ってくる栗山という人物が。

すでに松永に告白されて、恋愛を意識し始めていた蒼井だけど、夢の中の2人のことを思うと、申し訳ない気持ちにもなって…。

生まれ変わって星の数程の人の中で見つけたのね、なんてお話ではなく、今の自分を、気持を大事にしていてよかったです(*^^*)
いや別に、運命の再会ストーリーも好きですけどね。
今作では、蒼井が自分の気持ちと向き合っていて、誠実でカッコいい。

雑誌掲載のお話は、本当に好きだっなのですが、書き下ろしの方が、松永のヘタレ具合に幾度となく苛つきまして。
特にカフェでの従兄弟とのやり取りは、蒼井へのフォローも気遣いも何もなく、こいつ〜(# ゚Д゚)とグーパンものてすよ!
なので、後半は私の萌がダダ下がりでした。

転生についても、なぜ栗山だけがひと目でエルミーナを見つけられたのか。
なぜ彼が夢を見るタイミングは遅かったのか。
いろいろ腑に落ちない部分もありましたけど。
前半はそんなことどうでもいいか、と思えるくらい好きでした。

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