呪縛の血族

jubaku no ketsuzoku

呪縛の血族
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神49
  • 萌×26
  • 萌3
  • 中立1
  • しゅみじゃない1

--

レビュー数
8
得点
279
評価数
60
平均
4.7 / 5
神率
81.7%
著者
夜光花 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

イラスト
奈良千春 
媒体
小説
出版社
大洋図書
レーベル
SHYノベルス
シリーズ
烈火の血族
発売日
電子発売日
価格
ISBN
9784813013334

あらすじ

囚われの身となったジークフリートを守るため、
マホロはアルフレッド陛下の絶対服従の呪法を受け入れた。
この先、アルフレッドが死なない限り、マホロは命令に
絶対に逆らえない立場になったのだ。
このことはノアに知られてはいけない!
秘密を抱えたまま、マホロは奇跡を起こす聖者として
王命に従い巡礼地を巡り、熱狂的に歓迎されるようになる。
護衛として帯同するノアだが、徐々にマホロの態度に
不審を覚えるようになっていく。
闇の血族と光の血族──
惹かれながらも、激しく反発して!?

表題作呪縛の血族

名門ジョーンズ家子息,魔法団所属
18歳,光魔法の子

レビュー投稿数8

ああ……。

1年ぶりの新刊!
血族シリーズ6冊目になりましたね。
(①烈火→②花嵐→③女王殺し→④異端→⑤兇王→⑥呪縛)


先が見えない展開の畳み掛けに、
敵味方の境が曖昧になってく毒々しさの応酬。

これはアカン…!!
低気圧の日に読むモンじゃない!!
(※本をゲットした日が大雨でした)

マホロじゃないですけど、
悪意やら腹黒やらの毒気に当てられて悪酔いした…。
特にアリシアの毒婦っぷりが気持ち悪くてウッッ…。
(文章に収められた人間の悪意に酔うほど夜光さんの筆力も実感するっていう)

次が最終巻予定らしいのですが、
先が全くみえない面白さ・切なさ・やるせなさにドハマリ。
今回も最終ページまで夢中になって読みました。面白い!


さてさて。

ジークフリートの命乞いをし、
アルフレッドと絶対服従の呪法を結んだマホロ。

アルフレッドの命令は
『俺や、国に仇なす者に回復魔法を使ってはならない』
でした。そしてマホロが聖者となって各地を巡ること。

マホロの光魔法で傷病者を回復させて、
「国王のおかげですよー」「国王の指示ですよー」
って言って回り、国力を高めていくのが1つ目の狙い。
そして服従の命令の副反応で別の狙いもあってーーー。

以下、それぞれの感想をば。


◆ノア×マホロについて

マホロの為なら"アイツ…殺す!"に直結するノア。
なぜ"殺す"という発想になるのか理解出来ないマホロ。

シンドッッッ!!!
シンドッッッ!!!(;ω;)

闇魔法と光魔法
相反する性質があるのを嫌と言うほど痛感しました。
(と言っても、現司祭の言動を鑑みるに、)
(光の民が善良というわけでもないけど…)

ストーリーに心奪われてて気にしてなかったけれど、
ノアって『BLの攻め』としてはまぁまぁ最低部類…?
「お前なんて、もういらない」って言葉がでること自体どうかと思う…。

けど!!!
ノアの方もゴリゴリに傷ついてるのが切なかった。
ノアはただただマホロと一緒にいたいだけなのに、
嫉妬の炎で激情が抑えられなくて悪い方へ悪い方へ向かう。
この悪循環が止められるのか?次巻が楽しみなところです。

また今巻はマホロの成長が感じられました。
他人を許せない感情、猜疑心をもつこと、
マホロに負の感情が宿ったのは個人的にホッとした。
この感情が今後どう作用していくのかも楽しみです。

ノアとマホロの感想いっぱいあったけど
うまく言葉にまとまらないや…(;ω;)
ハピエンの道筋も今のところ不穏なので正座待機。

◆アルフレッドについて

ノアは信用ならん人間だと言う。
マホロは悪い人ではないと言う。

この人が一番よくわからないのがモヤモヤの元であり、
物語の面白い部分なんだよな~…と思ってます。
思ってますよ?思ってる。

けど面白さとは別にして今のとこ大嫌い!!!←

結局、女王殺しの巻以降は
アルフレッドの思い通りにコトが進んでますよね?
マホロもノアもアリシアもこの人に踊らされてる。

目的がイマイチ見えないから余計に気持ち悪い。
でも時々そんなに悪い人じゃないのか?と思う時も。
先が見えない面白さの鍵だから…ク、クソーーーー!

とりあえずレオンは不幸にしないでやってくれ。
それだけは頼むぞ…と願いながら静観してます。

(女王殺し・異端・兇王・呪縛……)
(これらのタイトルってアルフレッドに掛かってるよね)
(アルフレッドは何か隠してるの?何を見通してるの?)
(クソ!私も踊らされてる!!!)

◆ジークフリートについて

二つ目のギフトは"与えられない"の意味が判明して、
膝から崩れ落ちたし、泣いた。情緒が揺さぶられた。
そんなことって……。

ギフトをもらうのか、やめるのか。
その選択肢をマホロに尋ねられたときに、
迷うことなく即座にした選択にももぅ…もぅ…(号泣)
やっと触れられたジークフリートの本音がシンドイッ!

ああああ~~~~そうだよね、そうだよね。
大事なモノに気付くのが遅かったってっていうのが、
切なくて痛々しくて…、やるせない気持ちいっぱい。

闇魔法の性質からいえば、
殺戮が一番本能を満された時間だったかもしれない。
しかしジークフリートの心を満たしたのはマホロで。
最後の最後で感情を見せてくるのがもうダメ。泣く。
ジークフリートに全て持ってかれちゃうよーーーーー!!!

知れば知るほど憎めない不器用な人でしたね。
これからももっと好きにならせてほしかった。


毒が盛られているような展開の中で、
校長の優しい言葉とノア様親衛隊の存在が癒やしでした。
ノア様親衛隊にこんなに癒やされるとは…!ありがとう!

また挿絵は安定の+゚。*奈良神*。゚+ でウットリ。
2つ目の見開きは絵でも見たかったシーンなので、
グッときたし更に涙が込み上げました。

あと裏表紙にも泣きました。奈良さんに感謝です…!

10

タイトルに納得

前巻から予想はついてたけど想像以上にしんどかった。
ノアが好きなので最初はマホロには苛立ちしかなくて…けど読み進める内にマホロに同情したし、同じように翻弄された。それぞれに正義があって悪にがある。マホロはずっと流されてきたけど信念を持った。それがノアやジークフリートとは決定的に違っていた。でもジークフリートには思いが通じたように感じた。だからノアにもって思うけど…。血族ゆえなのか難しい。タイトルに納得だった。
ノアの一途にマホロを想う気持ちが辛い。読み終わって口絵見て泣いた、儚い。
1日も早く次巻が読みたい。

8

やらかしちゃったな…(遠い目)

シリーズ作品だったんですね…
知らずに買ってしまいました。ううう…
しかも6冊目だとかで、次に完結らしいです。かなりの佳境の巻を初めて読んで、悪戦苦闘しながら読む自分のアホさに呆れました。
1巻、2巻…とナンバリングなかったから油断してました。
というのも、作者さんの別出版社の新刊作品が超絶面白かったので、その勢いもあり買っちゃいました。道理で初心者には話が見えないはずですね。6冊目だもの…

そんなお馬鹿な私のレビューなど参考になるか分からないですが、自分自身の今後の戒めも含め、この気持ちと感想を書き留めておくことにします。


えー…っと。私はこの作品を、上記の理由から今巻が初読みです。意味プーながらに一応全部読んで思ったのは、やっぱり作者さんの筆運びがえげつないなってこと。惹きつけて魅せる力がヤバい。深くて深くて広い世界観を理解し攻略するのは苦戦しましたが、5冊目までの知識が空っぽのくせに、読み入っちゃいましたよ。


ノアとマホロのBLってよりは、国や国家転覆を狙う勢力の狭間での水面化・表面化の動きが目立っていましたね。中盤以降はダーク&シリアステイストで、ノアとマホロのイチャラブは前半にあっただけ。ですが、ちょっとだけなのに、この2人の関係を何となく察し……ヤベー!コレ最初から見たいかも。年末年始の予定が急に立ちました(笑)溺愛好きには堪らんでした^^


感情面でちょっと難しい感じのお話でした。
ジークフリートは極悪人として囚われていて国家の敵なのに、マホロにとっては心を寄せられる大事な人だから、マホロ1人だけがジークフリートを温かい気持ちで守ろうとしているのが切ない。

ジークフリート擁する勢力だって、結局は彼を利用するだけで、味方とは言え本当の意味での味方ではない。彼が生きてる存在意義が、深いところではマホロただ1人のためだけのように見えました。
ジークフリートが国家転覆を謀り、たくさんの人々を殺した極悪人と言う描写が始まりから立っていて、そうなんだ。と思ってたけど、私にはそうは見えなかったです。既刊でのことを知らないからかもですが、少なくともこの6冊目では彼から慈しみと優しい愛を感じました。
他の登場人物たちの方がいけ好かん奴多い。

前5巻分読んでないですけど、ノアとジークフリートの過去にあったこととか何となく想像出来てしまって、目がジンワリと熱くなってしまいました……。うん、やっぱり1巻から読も。


ま。これ読んで思ったのは陛下のアルフレッドの腹の内がよく分からなくて不気味だなってこと。終わりも続きが気になるものでした。ノアとマホロの関係も少しばかり不穏なものになっていましたので、次巻でどう展開していくのか楽しみですね。

神評価にしたのは、次巻への期待と怖さを抱いた終わり方だったからです。ハンパな私が読んでも面白かったんですから、最初から読んでる方は相当面白いと思います。

初心者の私が最初から最後まで気になったことは、人名・カタカナ攻撃に溺れまくったことですね。お…覚えるの難しい〜…登場人物が次から次へと湧いてくる…。
修行が足りないようなので、鍛え直して出直します。

7

はよ続きを…!

血族シリーズの6冊目。
順番としては『烈火の血族』→『花嵐の血族』→『女王殺しの血族』→『異端の血族』→『兇王の血族』ときて、今巻の『呪縛の血族』となります。

さて。
あまりネタバレしすぎちゃうと読んだときに面白さ半減だと思いますのであまりネタバレしないようにレビューを書こうと思います。



前巻でジークフリートを守るために国王であるアルフレッドと契約を交わしてしまったマホロ。絶対服従の呪法を。ノアに知られたら怒られるだろうと分かっていて、けれどジークを見捨てることはできなかった。

が、そのことが、ノアとの間に亀裂を生じさせ―。

マホロファーストのノア。
マホロがいたからこそ、今まで闇に堕ちることなく帰ってきたノアだったが。

国王となったアルフレッドの行為は、国を守るためと分かっていても、国のためと思いつつも、彼の冷静さが怖い。アルフレッドもそうなのですが、彼だけではなくって、敵か味方か分からない人物が多すぎて、不穏な空気が漂う。この展開が面白すぎて目が離せません。

夜光作品あるあるだと思うのですが、奈良さんの素敵挿絵も相俟って敵キャラが凄く魅力的なんですよね。
今シリーズのジークもそう。多くの人を殺めた悪人ではあるのですが、マホロがジークを切り捨てることができないのもよくわかる。敵キャラですらカッコいいって、もうほんとどうしようかなって感じ。なので、終盤のあのシーンは切なかった…。というか、ジークがラスボスじゃないんだ…。

あとがきで夜光先生が「次巻で完結」と書かれていますが、今巻は本当にいろいろてんこ盛り過ぎてハラハラしつつ、切なくなりつつ、いろいろな感情がこみあげてきて困りました。

マホロが優しい男の子だから、というものあると思うのですが、彼が人の痛みを理解し、悪人すらも死なせたくないという感情は、殺める人の立場にも立ってるのかな。どんな理由があろうと、人を傷つけることは、傷つけた人の心にも傷を負わせる。だからノアにも人を傷つけてほしくない。

で、ノア。
はー?
マホロがいるのに、え、なんで?
という終盤。
いやいやいや。
ここで「次巻に続く!」とか。
夜光先生、とんだ焦らしプレイですがな…。

早く続きが読みたいような、でも終わってしまってほしくないから読みたくないような、そんな変な感情を抱きつつ、でも、やっぱり早く続きが読みたい。

正座して、次巻をお待ちしております。

5

続きが待ち遠しい!

何回も言いますが多くの人気シリーズを抱えていらっしゃるのにこのクオリティー、今作も夢中になって読ませて頂きました。

他のシリーズは陽の気配が強いのに、このシリーズは陰の要素が強くて私には全然結末が予想出来ません。

新しいシリーズの本が出たばかりで喜んでいたら、このシリーズが残り1冊の予定と知り悲しみにくれているところです。

個人的にノア贔屓なんですがジークフリートも嫌いではなかったので、彼の退場は悲しいけどもやっと楽になれたのかなぁと思ったのも確かでした。

重罪人であるジークフリートでも死んで欲しくなかったマホロの気持ちも分かるけど、現実世界の独裁者が起こした戦争とか見てると今すぐ死んでくれと思う自分もいて、こればっかりは人それぞれ考え方が違うので夜光花先生は難しいテーマに取り組んでいるなあと感心しました。

誰が正しくて誰が間違ってるとかはかなり複雑で一様には決められない複雑な世界観ですが、それぞれの信念と正義でもって動いているキャラクター達が魅力的なのがこの作品でもあります。

愛し合っててお互いに1番大事なのに、ギクシャクとしてしまってるノアとマホロですが、最後の最後でまたアルフレッドが今度はノアと取引きしてました。マホロの為に簡単に了承してしまったノアでしたが、マホロがジークフリートの時に同じような状況だった事に気が付いて欲しいなと思ったところで次巻に続いてました。

アルフレッドが実は王家と国の行く末を考えて、ノアとマホロを王家に取り込んでいるのではとチラッと考えてしまいました。答え合わせを楽しみに待ちたいと思います。

4

自分は語彙力ないので短くに

ノアとジークフリート二人とも好きです!
二人が似すぎてスッペクほぼ同じ。
神子シリーズみたいにジークフリートルートの番外編出ないのかな。
平行世界のジークフリートに幸せになってほしいです(´;ω;`)

3

No Title

ついにここまで来ました!
シリーズ一気読みの最中だけど、この巻はもう絶対ツラい……と思ってビクビクしながら読んでます。
もう耐えきれなくて先の挿絵を見てしまう始末……
うう(´;ω;`)

つきまとう血の力。
どんなに残虐でもジークフリートを捨てきれなかったマホロ。
他の人とは違うなにかを感じて。
ノアとの別離はもう胸が引き裂かれる思いで読みました。
あのノアがマホロをいらないと。

血のなせる業が本当に恐ろしくて
闇魔法の一族以外も裏でなんか絡み合ってる…!

早くマホロの笑顔がみたい……!!

0

光と闇

シリーズ6作目。そろそろ店じまいなのか…?どう終わるの…?とドキドキいっぱいの巻で、きっと最後は神×100が待ってるに違いないと信じ、萌2にしました。先生、よろしくお願いいたします。本編280頁弱+あとがき。

アルフレッドの絶対服従の呪法を受け入れてしまったマホロ。地方行って民を救済するよう依頼されたものの、俺や国に仇なすものは助けられないという条件をつけられた以外は、酷い扱いをされていません。ただノアにはバレ、烈火の如く怒られて…と続きます。

この巻での新たな登場人物は、いなかった気がする…
ジークさまがね…(泣)不憫だったわ。

++以下 よりネタバレ

あれこれ酷いことを多数なさってきたジーク様。マホロがジーク様を思う気持ちと、今回闇魔法の力を失い、最期の最期にマホロを思う、ジーク様のその様子がたまらなかったでした。なぜ最期に気づくの、ジーク様。めっちゃせつなかったでしたよ、ここ・・・

ジーク様が最期に告げた「死を恐れるな」という、あのセリフは何を意味しているのでしょうか?そしてアルフレッドは何を目指しているのでしょうか。気になる点が山のようにあるのですが、次?もしかしたら最終巻かもとのこと。光と闇の一族がどうなるのか、最後まで目が離せないと思うシリーズです。はよ続きが読みたい。意地悪ノア様と天然マホロの幸せ漫才を読ませてください、先生。お願いします。

4

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