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次にくるマンガ大賞2022 Webマンガ部門 ノミネート作品!
kemutai hanashi
林先生初読みです。
引きの絵が背景が広く奥行きある感じで好きです。抜け感や構図が好み。文字量少なく絵で語る作風もいい。
2人は友だちでも恋人でもない。でも人に説明するにはどういう関係か名前が必要なのか…といった内容が淡々と瑞々しく描かれる。
そういう話をしていないだろうに2人ともその辺が共通認識なのが萌えです。
一緒に住むことになったいきさつでは、お互いのことを知りながら自分にはないものに惹かれたり、一緒にいると楽しいと思える雰囲気が伝わってきました。
有田はクールだけど視点がちょっとおもしろい。体裁など気にせず合理的なのは家族がお正月に集まる習慣がないという環境からでしょうか。
何も考えていなさそうだけどそうでなくいろいろ考えている。武田といる時、笑顔になったりするし。
武田は国語教師だけあって言葉にするのが上手ですね。特に冒頭のモノローグが気になります。
「煙たい話」の火元の正体、どんな色をして何を焼いたのか…が綴られていくのが楽しみです。
武田が有田と一緒に住みたいと思う理由はわかりやすく。
有田が武田と一緒に住んでもいいと思った理由にぐっときました。
─俺がいつも見失うものを多分武田はよく知ってるから
─俺はもう少し武田が見ているものを一緒に見てみたいと思う
有田が一緒に住んでもいいと言った時、すぐに部屋を検索する武田にうれしさが表れているのもよかったです。
花屋のオーナーが世間の声の代弁役かな。
直接的な描き方でなくてもいじめの描写はやっぱりヒリっとしますね。
コレ、まだBがLしていません。
こういうモヤモヤ〜っとした曖昧な関係のお話、個人的に、ですが好きな作品が多いです。
色々な部分のさじ加減が難しいので、中にはイラッとさせられる作品もありますが、この作者さんの加減は、好みでした。
これからどうやって二人が近づくのか、いや、近づかないのか…何をきっかけに物語が進むのか。
高校の同級生だった二人(武田と有田)が再会し、拾ったネコを育てることで仲良くなっていき、同居するようになる。
…1巻は、これだけ。
でも、読んでいる間ずっとBGMのように「一緒にいて心地よい二人」の雰囲気がふんわりと伝わってくるんです。
社会人とはいえ、今どきの男の子らしく熱量が低い感じも、お話に合っていて良かった。
前評判をチェックすることなく、ただ表紙の優しい絵に惹かれ手に取った本でしたが、んー、この帯はズルい!笑
「友人とも、恋人とも、家族とも違う。この関係に、名前はまだない」
「一緒じゃなくても生きていける。でも君がいないとつまらない」
こんなの読んでしまったら、レジに持って行ってしまいますよ。ねっ。
同居を始めた二人が、どう変わっていくのかな。
まだまだこれから、の二人を見守りたいので、期待も込めて「神」評価で。